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Finlandの小学校を訪れて。

おはようございます。Chihiroです!
トビタテ9期生として念願のフィンランドへ
留学し、帰国してから早1ヶ月。
一刻も早く、記憶が風化する前に
学びの振り返りをせねば、、!と決心しつつ、
忙しい高校の毎日に忙殺されています汗
そうはいってもそろそろ、
頑張って今日から始めたいと思います。


たくさんの”気づき”


まず小学校のカリキュラムとして、
I限目と2限目の間に30分の休み時間があり、
子供たちは外に出て遊びます。
その間、先生たちも休憩に入ります☕️
遊んでいる子どもたちの安全を見守る係の先生もいて、危ないことやダメなことをした際には
笛を鳴らしていました。

私が訪れた際
小学校は夏休み明け直後で、雰囲気はとってもゆっくりでした。
先生は生徒たちに
・何をしたいか
・そのために先生のサポートは何が必要か
を考えさせ、結果的にその時の授業では
子どもたちは別の部屋に行って各々のしたい遊び
(人形遊び、お絵描き、おままごとなど)をしていました^^
イメージとしては、
日本の学童がそのまま小学校に入った感じです。

先生たちは常にbe calm、穏やかになることを意識しているそうです。
そして言っていたのは、この学校の小学生は
・優しい言葉の使い方(how to say nicely)
・歌い方
・友達への振る舞い方
・学校へ来るということ
・人が話すときはそれを聞くということ
などを学んでいるのだと言っていました。
とても素敵ですね^^

インクルーシブ教育が浸透しているフィンランドでは、さまざまなハンディキャップに合わせた設備が整っています。
例えば、
車椅子を使っていたり、
重めの障害を持つ子のために
いろんな種類のトイレがありました。
他にも心を落ち着かせるための部屋が
教室のすぐ横に用意されていました。
驚いたのは、
教育実習として来る学生では看護学生もいて、
実際に5人の学生が前の学期まで来ていたそうです。

不登校に対する取り組み

幸せの国フィンランドといえど、
不登校、学校に来ることを拒む生徒は一定数います。
生徒が不登校になったとき、先生はまず
その子の家をたくさん訪問することから
始めるそうです。
建物に入るだけでも良い、
少しの日だけでも良いからと、
少しでも学校に来ることができるよう促します。

大事なのは保護者の心のサポートも
先生が行うということで、
We are on the same sideのマインドで、
先生、生徒、そしてその親の協力体制、
支え合いを築くことを
大切にしているそうです。
実際に私が訪れた小学校で
不登校になった2年生の子は、
お母さんと1年間登校することを始め
校長室にいたり授業中の同級生たちを見たりして
すこしずつ学校に来て、
1時間、2時間といる時間を増やしていったそうです。

でも私としては、
学校に来ないのは悪いことなのか?と
考えることもあって、
はっきりとしたことはまだ分からないけれど
一つ考える上でのヒントになりそうなのは、
先生たちがおっしゃっていた
「フィンランドの学校では一人一人に合った
レッスンプランを提供している。
だから学びの形は学校で一律に選択できるし、 
同じような年の子供たちが一緒にいる、
というのが大切。」
ということでした。

今年から始まった新カリキュラムについて

先生たちも探り探りで、
今年から新しいシステムを導入していると聞きました。
それはずばり、
縦割り活動をもっと増やすというもの!
プレスクールも含めたすべての学年を
色でグループ分けすることで
学年を越えた活動をさらに増やすとともに、
先生たちのチームワークも強化して
お互いの負担も軽減するという狙いがあるそうです。
確かに先生としても、
クラスの全員である24人に同時に教えるよりも、
グループごとのほうが簡単だし、
それは生徒たちにとっても
より個別化された、ペースの整った学びに
つながるなーと思いました。
また算数、フィンランド語、音楽などなど、
先生たちも自分が得意な教科を担当することが
多いようで、それも先生の負担減、
そして生徒たちの深い学びに
結びついているようです🎀

また先生が、
「私のところは信頼のある良いチームだから、
安心して任せられるの。」と、
先生同士や生徒たちを誇りに思うようなことを
しきりに話していたのが印象的でした。

授業内容について

次に、夏休み明けで授業らしい授業は割と
少ないということもあって、
先生が授業の内容について
説明してくださいました。

まず教科書について、特にフィンランド語では
いろいろな種類の
レベルに応じた教科書が用意されています。
1番基礎なものを時間をかけて終えると、
次はもう少し複雑な文章が載った教科書に変え、
生徒たちが使い終わった教科書は
次の学年へとリサイクルされます。

中身を見ると絵がたくさん使われていて、
(私の印象としては文字:絵で50:50くらいだった!)
同じ内容が何通りもの異なる伝え方で載っていて、ストーリー形式になっています。

教科書や資料などの授業のEquipment の選択は
それぞれの先生たちにほとんど一任されていて、
先生によって使うものや授業スタイルが
大きく異なることは、割とよくあるそうです。

またテストは
理解において何事も問題なく進んでいるか
ということをチェックするだけのもので、
評価のためのテストというのは少ないということも聞きました。
でも親御さんの中にはテストと聞いて
身構えるという人も一定数いるようで、
先生は、テストは習熟度を
チェックするためだけのものだということを
都度伝えているようです。

たくさんの”学び”

ここからは気づきを学びに変えること、
また訪れた小学校で直接学んだ大切なポイントをまとめるということをしていきたいと思います。

フィンランド教育の大切な一部


A lot of free playing
フィンランドの学校では、授業内外に関わらず
とにかく遊びを大切にします。
芯となるのは“Learn by playing”です。
中には
「子供たちは遊ぶことをしないといけないの。」
とまでおっしゃっている先生もいました😳
実際に授業中の時間でも 
先生がクラスの子たちとグラウンドへ
移動する様子が見られました。^^

お互いの話を聞く環境を大切にする
学校ではいろんな方向の、いろんな類の
話が飛び交っています。
先生と他の先生、先生と親御さん、
先生と生徒たち、子供同士、親と子供などなど。
これはみんなが対等だという上で成り立っているのだということは、一つ重要なポイントです🌱

Deal with feeling
自分の気持ちに向き合うということも、
フィンランドでは
学校で学んでいるように見えました。
そしてそれを誰かに必ず共有するのです。
例えば先生同士では、
“Quite hard”, “difficult”, “lucky”など、
今の自分とクラスの状況を主にパートナーの先生と共有します。
私がお話をお聞きした先生と
そのパートナーの先生は
かれこれ32年間も一緒に働いてきたようで、
安心感はものすごいだろうな、と想像しました🤔
🔑自分の心を知ることが大切
 【喜怒哀楽】

Restartのポイントを大切にしている
先述の通り私が訪れた小学校は
2ヶ月半の長い夏休みが明けてほとんど初日
という状態だったので、
ゆっくり様子を見ながら授業をして、
学校生活にシフトしている印象を受けました。




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