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おすすめしたい本をただただ熱く語る~小説編~

この記事は おススメ本 アドベントカレンダー の14日目の記事になります。

私の記事では、今おススメしたい小説を熱く語ろうと思います。どんな本がいいかな、と家をあさっていたところ、おススメしたい本が出てくる出てくる笑。もう全部紹介しちゃえ!ということで、今回は小説編として何冊か紹介します。

主に今年読んだ本です。なるべくネタバレなしで書きます!


Xシリーズ

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『イナイ×イナイ』 著:森博嗣
黒髪の佳人、佐竹千鶴は椙田探偵事務所を訪れて、こう切り出した。「私の兄を捜していただきたいのです」。双子の妹、千春とともに都心の広大な旧家に暮らすが、兄の鎮夫は母屋の地下牢に幽閉されているのだという。椙田の助手、小川と真鍋が調査に向かうが、謎は深まるばかり――。Xシリーズ、文庫化始動! (Amazon より)

最初は森博嗣さんのXシリーズです。もともと森博嗣さんの本が大好きで、ほかにもS&Mシリーズや四季などお勧めしたい本がたくさんあります!こちらの本もシリーズとなっており、あらすじを載せているのはこのXシリーズの第1弾である『イナイ×イナイ』です。もちろんシリーズ全作品おすすめです。

森博嗣さんの本はミステリーになるのですが、最後まで明確な説明がされないことが多いです。犯人の動機だったり、犯人自体だったり。そこまでの話の流れでもちろんわかるんですが。読み終わった後もずっと余韻に浸る感じです。この余韻がなんとも言えない中毒感を醸し出してます。


『ルビンの壺が割れた』

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『ルビンの壺が割れた』 著:宿野かほる
「突然のメッセージで驚かれたことと思います。失礼をお許しください」――送信した相手は、かつて恋人だった女性。SNSでの邂逅から始まったぎこちないやりとりは、徐々に変容を見せ始め……。(Amazon より)

約150ページ程度の本なので、かなりさっくり読むことができます。ですが、読み進めるうちにどんどん「あれ?え?なんか・・・あれ?」となっているうちに衝撃の最後を迎えます。最初のほうに抱いていた気持ちはどこかに行ってしまいます笑。


『フェルマーの最終定理』

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『フェルマーの最終定理』 著:サイモン・シン 翻訳:青木薫
17世紀、ひとりの数学者が謎に満ちた言葉を残した。「私はこの命題の真に驚くべき証明をもっているが、余白が狭すぎるのでここに記すことはできない」以後、あまりにも有名になったこの数学界最大の超難問「フェルマーの最終定理」への挑戦が始まったが―。天才数学者ワイルズの完全証明に至る波乱のドラマを軸に、3世紀に及ぶ数学者たちの苦闘を描く、感動の数学ノンフィクション。(Amazon より)

有名な『フェルマーの最終定理』を解き明かそうとする世界中の数学者たちの人生を綴ったといってもいいようなドキュメンタリーです。小説ではない気もするのですが、括りが難しかったのでここで紹介します。

数学の知識は必要ないです。古代ギリシャまでさかのぼって話が始まっており、現代では定理として教科書に載っているようなものがどうやって証明されてきたのか(「ピュタゴラスの定理」など)や、証明してきた数学者の人生について語られています。とてもわかりやすく、読んでいるうちに証明とは、定理とは、とどんどん詳しくなっていきます。

そしてなにより面白いのは、数学者たちが人生をかけて数の謎を解き明かそうとしているところです。数学の話でありつつも、哲学や歴史観といったものも読むことができます。日本人も登場します。


『天啓の殺意』

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『天啓の殺意』 著:中町信
柳生照彦から持ち込まれた犯人当てリレー小説―柳生の問題編に対し、タレント作家の尾道由起子に解決編を書いてもらい、その後に自分の解決編を載せる。要するに作家同士の知恵比べをしよう―という企画は順調に進行するかに見えたが…。問題編を渡したまま、柳生は逗留先から姿を消し、しかもその小説は半年前の実在事件を赤裸々に綴ったものだった。(Amazon より)

終盤まではすらすら、犯人に目星をつけながら読むことができます。そしてそろそろ解決か、という最後にどんでん返しです。


『雪の断章』

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『雪の断章』 著:佐々木丸美
迷子になった五歳の孤児・飛鳥は親切な青年に救われる。二年後、引き取られた家での虐めに耐えかね逃げ出した飛鳥に手を伸べ、手元に引き取ったのも、かの青年・滝杷祐也だった。飛鳥の頑なな心は、祐也や周囲の人々との交流を経て徐々に変化してゆくが…。ある毒殺事件を巡り交錯する人々の思いと、孤独な少女と青年の心の葛藤を、雪の結晶の如き繊細な筆致で描く著者の代表作。(Amazon より)

読んだ後、あまりの読了感に胸がいっぱいになります。こちらだいぶ前に読んだのですが、これはおススメしなければ!!!と思い、今回紹介させていただきます。続きが気になって、日曜日なのに朝方まで読んだ本です。

けっこう重い話です。主人公「飛鳥」の成長が綴られています。飛鳥の成長するにつれて心境が変化していく様子や変わっていく周りとの関係、ある日突然起こる事件など、読んでいるとひどく心揺さぶられます。最後までなにか心がぐっとつかまれたような感覚のまま読むことになるのですが、読んだ後は不思議とそういう重さはなく、胸いっぱいという感じになります。


『架空OL日記1』

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『架空OL日記1』 著:バカリズム
会社のあとに、デパートの化粧品売り場をチェックしたり、しめにラーメン食べて焦ってジムに行くけど、お腹はぼっこりのまま。それが私。
寝坊して遅刻しそうになり、髪はボサボサ、眉だけ描いた緊急メイク状態で電車に乗ったら高校時代のかっこいい先輩にばったり遭遇。なのに、会社に行ったらいつもと同じといわれてしまう。それが私。…(Amazon より)

かなりテイストをかえて笑

何か事件が起こるわけでもなく、銀行に勤める主人公の日常がつらつらと書かれているだけなのですが、めちゃくちゃ面白いです。全体の雰囲気とか、物事の捉え方が、とにかく「それわかる」と笑いをこらえながら読んでいます。なんというか、友達と話している気分になります。


最後に

他にもたくさんおススメしたい本はあるので、また書こうと思います。みなさんのおススメ本もぜひ教えてください!

余談にはなりますが、今回初めてアドベントカレンダーを企画してみました。登録してくださったみなさま、読んでくださっているみなさま、ほんとうにありがとうございます!

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