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幸せの国ブータンの人々が思う幸せとは?


ブータンといえば幸せの国を想像する人が多いのではないでしょうか。

では、なぜブータンが幸せの国と呼ばれるようになったのか。

その1
1970年代ブータンの第四代国王であるジグメ・シンゲ・ワンチュク国王が、我々の国はGDP(国内総生産)よりもGNH(国民総幸福量)を大切にしていると述べたこと。

その2
2005年のブータン国勢調査で国民の97%が「幸せ」と答えたこと。

その3
国連が2013年に公表した世界幸福度ランキングで、ブータンが北欧諸国に続いて世界8位となったこと。

近年、ブータンの幸せ度は低下しているというようなニュースを耳にします。
それはきっと、2019年のランキングでブータンが156か国中95位に転落してしまったから。

そもそもだが、ブータンの人たちは幸せなのか?
昔と今を比べたら、昔の方が幸せだったのか?
そもそも幸せの基準とは、、?

私の個人的意見も混ざっているが、ブータンで暮らしているからこそ感じることを書く。


ブータン人の幸せとは?

ブータンって幸せの国って呼ばれてるけど、どう思う?って同僚にダイレクトに聞いた。

そしたら、あなたはここに住んでみて幸せ?って逆に聞き返されてしまい、
あなたが幸せだと思うなら、きっとこの国は幸せだと、そういう答えが返ってきて、少し求めていた答えと違うと思ったと同時に、幸せの基準を考えさせられた。

その後同僚が述べたのは、
「毎日ご飯お腹いっぱい食べれて、いっぱい寝れたら幸せだよね〜」って(笑)
深いところの幸せは置いといて、、って言っていた😅

きっとブータン人の幸せって本当にこの感覚なんだと思う。


子どもたちも幸せについて考える

これはカウンセラールームにかかっていた、子どもたちが思う幸せ。

この子の幸せはとてもわかりやすい
"寒い中で心地よいお昼寝"
これが1番最初に来るのはおもしろい
お金で買えない家族の幸せが彼女の幸せ
カルマが自分の人生の幸せを作っていると言う考えはもう仏教要素強めで素敵
We built bridges, not wall
We heal wound, not injure it
Everyone seek for happiness, not sadness
素敵な言葉 


ブータンの子どもたちが思う幸せ、日本の子どもたちとさほど変わらないのではないだろうか。

(でも、日本の子どもたちを見ているとなにか自分に足りないものばかり追い求めていて、苦しそうだなと思う瞬間が多い。)


昔と今、幸せの違い

世界幸福度ランキングが下がったブータン。
じゃあ、昔に比べて今は不幸せなのか?

確かにブータン人はSNSをよく使う。
携帯だって割とみんな新しい。(iPhone15proとか持ってる。)
ブータンプロダクトのものが少ないので、他国の製品をよく購入している。
そして、今1番問題となっているのは、オーストラリア等への労働移住者の多発。

こう見ると確かに、他国と比較する場面や実際に国外に働きに出てる人も多い。

これが、ブータン国民そのものの幸せを低下させているのかと言われたら、私はそうは思わない。

そもそも、この世界幸福度ランキングが測られる以前から、国王が政策に打ち出していた、GNH(国民総幸福量)というのはブータン独自のものであるし、
2005年に97%が幸せと答えたこのデータも、身内に不幸があった人には調査していないという説もある。(調査の四択も、おおーってかんじ)

そもそもブータンという国、昔は国の人口すら把握できていなかった。(今もなお国民統計的なものは他国に比べて弱い気がする)
調査と数値信じがたいものがある。


幸せの基準とは

幸せの基準とは何か?
幸せってなに?と聞かれて、人によって答えが違うように、幸せの基準は国によっても人によっても違うものであり、それは定めることができないと思うだろう。

けどブータン政府は幸せの基準というのを打ち出している。

4つの柱
「持続可能な開発の促進」
「文化的価値の保存と促進」
「自然環境の保全」
「善い統治の確立」

9つの領域
「教育」「生活水準」「健康」「心理的」「コミュニティの活力」「文化の多様性・弾力性」「時間の使い方」「良い統治」「環境の多様性・弾力性」

これに即して、ブータンは高校まで教育費無料だし、医療費も無料。
さらに、学校や仕事に行くときは、基本伝統衣装を着用している。


ブータン生活で私が思うこと

同僚に聞かれた、あなたはここに住んで幸せか?という質問を考えた。

私の住んでいる地域は特に田舎で、家の近くには店がたった二つしかない。
遊ぶ場所なんかない。
することと言えば、同僚の家にご飯食べに行くか、ラカンのまわりを時計回りにぐるぐる回って徳を積むぐらい。笑

この白い塔(チョルテン)の周りをひたすらまわる


ここにいると、まず物欲が減る。
たまにお店に入ってくるフルーツや珍しい野菜に感動し、ありがたいと思える(食べたいので即購入するが)

人と比べなくなった、これが1番ストレスフリー(これは私が異国の中に1人日本人だからかもしれないが)

ものが少なかったり、時間が穏やかに流れると、人と関わる幸せに目が向けられるのかもしれない。

そしてブータン幸せの国について私が言えるのは、
ブータンは国王が何よりも国民の幸せを願って、色々物事を判断しているということ。

だからブータンは、もともと幸せなんじゃなくて、
みんなで幸せを求め、幸せを作り続けている国なんだと思う。

生徒がくれた花

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