赤い電球 2020/09/24

 あんず酒の一口サイズの容器はまるで赤い電球に見えた。
 赤とは美しく数多の色に変わる
 信号機の止まれ。
 血の色。
 サンタクロースの色。
 時には現実を。時にはグロテスクを。時には夢を。
 赤とはさまざまなものに変わる。
 口紅の色は何色だっただろうか。真っ赤だっただろうか。
 夜は何色だっただろうか。赤色だっただろうか。
 選択肢を間違えれば、スイッチを踏み外せば、押さなければ、赤には変わらないだろう。
 赤とは危険信号だ。
 「あなたは何色?」僕は呟く。
 「何色に見える?」あなたは答える。
 「あなたは赤だ。僕に触れないでほしい」
 あなたは前触れもなくそのか細い左腕で僕の右腕を掴んだ。僕はなんとも言えない気持ちになる。振り解こうとしたがそれも無粋な気がした。
 「じゃあ君は白色だ」あなたは余った右腕の掌の人差し指を僕に向けた。「君は真っ白なキャンバス。あたしが赤色に塗ってあげる」
 キャンバスにただ赤色が塗られている絵を想像する。
 それはひどく不気味に感じたがどこか美しくも見えた。
 ○と×を想像する。
 正解は赤色で不正解は青色だった。
 僕があなたの腕を振り解くことは青色で、抱きしめることが赤色ならば、それは赤に委ねようと思った。


 
 ここから日記です。

 病院に行ってきた。コンサータという薬を処方してもらうために行ったのだが院内は思いの外混んでいて2時間半待たされてしまった。
 コンサータというのは特殊な薬らしく、効き目もいいから悪用されることも多く、処方するには「登録」というものをしなくてはいけなかった。
 コンサータを貰うためにはコンサータを処方できるカードと身分証明書が必要らしく、その二点がないと処方はできないらしい。コンサータ貰ってる人間からしたらそんな難しいことないだろと思ってしまった。

 
 テレビでレポーターがアワビを食べて「口いっぱいに海が広がります」と言っていた。
 冷静に考えて口いっぱいに海が広がるのは嫌だし、それはようは磯臭い、または潮っぽいって揶揄してるのではないかと思った。

 
 明日TRPGをやる。2回目のプレイだ。初めてプレイしたときの相手は学校の先輩とだったからなんの心配もなかったのだけれど今回は完全にインターネットで知り合った人のためかなり緊張する。
 ちなみに作ったキャラはネアカキャラで、ネクラな自分がロールできるのか心配なところがある。でも楽しみだ。

 
 タバコが10月から値上がりする。それに備えて銘柄を変えようと色々なタバコを試した。
 キャメルがなかなか良く、しかも買ったタバコの中では一番安く、値上がりしても普段吸ってるタバコより60円安い。ただクセがあってライトがちょうどいいと思ったんだけどニコチン値が低いのでちょっと心配。禁煙したいな。

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