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人として

 認めたくないが私は人間としてどこか欠落している。
 その要因がいろいろあげられるので思いつく範囲で箇条書きして言い訳しようと思う。


 ・遅刻をする。 

 ここで書きたいのは決して私は時間にルーズなわけではない。むしろ、時間が好きだ。時計は比喩ではなく何時間でも見ていられる。
 そんな私がなぜ遅刻をするのか。
 端的に言おう。
 
 わからないのだ。
 
 計画性がないのかもしれない。いや、私はその予定がたてられればワクワクしていろいろ準備をする。まだかなまだかなと時計も見る。
 でも遅刻する。
 理由はなぜか。
 わからないのだ。
 例えばピタゴラスイッチがあったとする。遅刻のピタゴラスイッチ。ビー玉が落とされる。みるみるピタゴラっていく。合間にカットが入る。
 ピタ♪ゴラ♪スイッチ♪(緑の旗が立つ)

 なぜなのか。


 ・注意力が死んでいる。

 最近は比較的治ってきてはいるのだが一番酷かったのは小学生のときだった。

 徐に授業中に立ち上がり、教室を一周する。

 最初こそ教師は私を叱ったがだんだん諦めがついたのか呆れ尽くしたのか叱ることも注意することもなく、まるでそれが風物詩のようになっていた。

 最近で言えば私はよく昆虫を探す癖があるのだが、歩行中、あまりに虫探しに集中しすぎて電柱にぶつかるというのび太くんのような現象が何度もある。

 集中力でいえばアニメ、けいおん!のシーンで幼き平沢唯が親友の真鍋和の家の浴槽をザリガニでいっぱいにするという最高にクレイジーなシーンがあるのだが似たようなことを私もやったことがある。
 私が小学校に上がる前の頃、私は虫取りにハマっていた。中でも蝶を捕まえることにハマった私はカゴたくさんに入れた蝶を親友のNの家に持っていき、Nの家のリビングに解き放ったのだ。よつばと!のよつばも同じようなことをしていたと思う。
 私はしばらくNの家を出禁になった。

 注意力散漫はなにか目的がないと酷くなり、喫茶店などでは落ち着いて座ってコーヒーが飲めない。ひどくそわそわしてまるで牛丼屋のようにコーヒーを飲んだらすぐに退出する。ただ本などがあれば話は別で、読書に集中できるため何時間も居ていられる。

 ・LINEの返信をしない。

 これは友人のツナ缶氏に指摘されるまで気付かなかったのだが、私はLINEの返事が遅いらしい。
 理由を考えてみるとどうやら自分の中では通知が来てそれを読み、返信した気になってしまって返信を怠るのだ。
 なんともいえないこの癖を私は治したい。治療として最近は通知が来たらなるべく画面を開いて返信をするようにしている。ただ従来からくるこの癖、病気は治らないのかそれでも返信をしないことが多い。ただ、治ってきていると信じたい。だからみんな私にメッセージを送ってください。寂しがりなんです。

 ・忘れ物が多い。
 
 なにより忘れ物が多い。
 ちゃんと準備したはずなのにそれでも忘れ物をする。
 酷いときは財布を忘れたことがあり、家に帰れなくなったため、これまた友人N氏からクレジットカードの番号を教えてもらい事なきを得た。もちろんそのあとはお金を返してクレカの情報は削除している。


 前途述べた通り、私は人間として欠落しているとはそう思わない。
 ただちょっと不器用なだけだと思っている。
 もちろん遅刻というのは現代の社会における人間としてのマナーとして最悪な部類に入っているのだが、もうなんかお願い、ごめん本当許してくれませんか?という気持ちになる。
 こう思ってる時点で人間として欠落しているのだろう。認めたくはないが。
 ごめんなさい。



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