初airbnbで、共同生活がちょっとホラーな件
火曜から金曜までリサーチのために来ているフランス・カーンのアーカイブには、宿舎がついている。建物の外観は歴史的建造物だが、内部はパリのアパルトマンとは違ってホテルのようにモダンで、かなり居心地がよい。白地の部屋で、床は赤に塗ってある。
机もあるし、机に座るのにちょうどいいソファーもある。わたしは机に座っている時間が長いので、この二つは重要である。
ところが今週はセミナーのゲストが入ったので、満室で入れない、と言われてしまった。ここは街中ではなく田舎なのだが、たまたま歩いて10分くらいのところに、同じ値段のairbnbがあったので、そこを借りた。1日25ユーロ、つまり3000円ちょっと。宿舎は朝食付きだが、ここはついていない。
1階に夫妻が住んでいる。奥さんはたまたまヴァカンス中で、いない。2階に3部屋あって、1部屋は中学生の娘が、もう1部屋は男性の間借り人が長期で住んでいる。そのもう1部屋を借りたわけだ。大きめのマルチーズみたいな犬がいたのは、うれしかった。
ガレージのドアと裏口から入ると、すぐに階段があり、ちょっとした二世帯住宅のような感じになっている。玄関からは入れてもらえない、ということだ。バスルームにはバスタブ、トイレ、洗面台、別のシャワールームがある。
しかしそれだけではなく、冷蔵庫、コンロ、コーヒーマシン、ケトルが置いてある。つまりバスルームが、客用のキッチンと兼用になっているわけである。
コンロは1つしかなくて、子供のおもちゃみたいなものなので、使う気にならない。スーパーでクレープを見たので買おうかと思ったが、フライパンで焼きなおさないとおいしくないので買うのをやめ、調理しなくてもいいものを買った。
バスタブの中には、洗ったお皿を立てるプラスチックの容器と、大きめの洗面器がふたつくらい置いてあるのだが、この洗面器は、お風呂用ではないようだ。
なぜなら、食べたままで洗っていない、汚れたお皿とフォークやナイフが入っていたから。
翌朝(今朝)また見ると、依然として汚れたお皿はそこに置いてあり、さらに朝使ったらしい汚れた食器類が、足されている。そして夜になってもそれらの食器は、洗われないまま、そこに残っている。
何日経ったら、洗うのだろうか。この累積は、どこまで積もるのだろうか。
せっかくのバスタブなのだが、とてもお風呂として使っていいとは、思えなかった。わたしはお風呂好きなのだが、自主的に、シャワールームしか使っていない。
おまけに旦那さんはわたしを見ると、なにか文句をいう。最初は歩く音がうるさい(は?)。次はシャワーとテレビ(わたしが見ていたのはパソコン上のヴィデオで、音量も絞っていたが、それはともかく)とドライヤーがうるさい。10時までにしろという。たしかにそんなにではないが、10時はまわっていた。
ここの人たちは、夜は浴びないようだ。あんまり音がしないので、毎日は浴びないのかもしれない。何日おきに浴びるのだろうか。
書くのもはばかられるようなことなのだが、トイレが流していないことが、2回あって、使う前にわたしが流した。流すとうるさいから、流さないのだろうか。というのは冗談のつもりだったが、実際夜の11時半にトイレを使ったら、次の朝またうるさい、と言われそうで、恐怖である。
このあたりは田舎なので、歩いていると土や草がつく。2階の部屋に入ってから靴を脱いでいたのだが、土が落ちるので、靴は裏口のところで脱げという。他の人の靴は置いていない。隣の間借り人は、車で移動する(知らないけど)から、大丈夫なのだろうか。
夜の11時に、隣の部屋の娘が、部屋に入ったようだ。たしかに、何をしているというわけでもないようだが、音はひびく。彼女が咳をしても、聞こえる。
というわけで、初めて泊まったairbnbだが、アパルトマンやホテルに慣れていたので、かなり面食らっている。
そうこうしているうちに、来月から借りたパリのアパルトマンの「大家」からメールが来て、わたし(彼女)はここに住んでいる、と書いてあったので、愕然とした。
独立のアパルトマンではなく、彼女のアパルトマンの一室が、貸し出されていたのである。日本の不動産エージェントのサイトには、そんなことは一言も書いていない。当然、独立アパルトマンのような書き方だった。
隣の部屋に、つねに彼女が住んでいるのだ。おそらくキッチンやバスルームは、シェアなのだろう。そんなことは全く書いていなかった。書いてあったら、借りていない。
日本から旦那が来ると言っていたのだが、シェアでは無理だ。映画を観るのにも、ヘッドホンをしなければならないだろう。なんということだ。
ワーホリの学生じゃないんだから。
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