Chiharu Taki 滝千春

ヴァイオリニスト。ソロ、室内楽奏者として国内外で活動中。 2019年からミュンヘン放送…

Chiharu Taki 滝千春

ヴァイオリニスト。ソロ、室内楽奏者として国内外で活動中。 2019年からミュンヘン放送管弦楽団のコンサートミストレスとして短期就任。

最近の記事

12ToneS 〜バルトーク、シュニトケ、ペルト〜 

2023年12月9日小金井宮地楽器ホール大ホールにて、この度プロデュースさせて頂いたコンサート、「12ToneS 〜バルトーク、シュニトケ、ペルト〜」の自らで書いたプログラムノートを公開させて頂きます。 プログラムそのものの仕上がりも、「かっこいい!」ものとなっております。 会場にてお待ちしております! 「12ToneS」は12音技法と呼ばれる「12Tone」が由来になります。12個ある音が均等に使われる技法。 そして今日お呼びした12人の素晴らしい仲間たち。彼らと一緒に

    • 滝千春CDリリース記念リサイタル プログラムノート

      コンサートに行ってプログラムノートを読む派、読まない派、どうやら別れるらしい。私は必ず読む派。でも多くの場合はその内容は私の頭に留まらない。お恥ずかしい話、私は難しい単語に弱い。 でもなんだか不思議なことに、書くことは好きみたいで、私が書ける場面では、なるべく書くようにしている。 5月19日にリリースした『PROKOFIEV STORY』の解説文も、実は私自ら書いた。でも私はただの音楽家。ただのヴァイオリニストだ。音楽学を勉強した訳でもないし、言葉のボキャブラリーの乏し

      • 表現者の体

        音楽家というのは、実は体力と運動神経が必要不可欠な職業です。 「感受性」「表現力」無論これらは最も大事ですが、それを音として実体化するのは全てこの体。 私はソロからオーケストラまで全て弾くので、その日自分の役割によって大きく変わりますが、今回は主にソロや、室内楽を演奏する時の話。 ほとんどの場合私は、本番スポットライトの下で舞台に登場する時、既に疲れ切っています。ドレスリハーサルで一通り弾いているからというのもありますが、体力温存の為に本気では弾きません。そもそもエネル

        • そう聞こえない問題

          ベートーヴェンのロマンス、ト長調(G-Dur)有名なベートーヴェンの“2つのロマンスのうちの1つです。この曲の大きな特徴は、  「拍子感」 “ソーファーソーーラシーレードシーラ“ 素直で美しいメロディー。でも楽譜には、なんだか仕掛けがありました。 “ソーファー“ はアウフタクト(弱起) で、次の“ソー“が小節の1拍目(強起) あれ?そうなんだ?じゃあ、そう聞こえる様に弾けばいい? ・・・?? ヴァイオリンの独奏で始まるこのメロディー。誰がこの冒頭の “ソーファー“

        12ToneS 〜バルトーク、シュニトケ、ペルト〜 

          はじめました。

          Note はじめました。 ひと昔前は「mixi」が日本では流行っていて、そこには「日記」を描く場所があり、月に1、2回程度、自分の胸の内を言語化したものを、少し表に出せることが気持ちよかったように思います。 ただ今思うと、「mixi」で繋がっていた友人たちの「日記」は一つ一つ丁寧に読めていた気がする。今でもその気持ちはあるものの、毎日SNSで目にするその「量」には全く勝てなくなりました。永遠のスクロールで逃している言葉は沢山ありそうです。 舞台に立つ人間である以上、私も

          はじめました。