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本音で生きれる信頼関係を【最強のふたり】

このnote記事はエンタメ大好き社会人(新卒)である私がエンタメ作品で面白く教養と視座を高めることを目的とした、「意識高い系な人」向けの記事です。記事内には「アップデートポイント」があります。私が考えたポイントですのでそれに対する賛否両論や映画の意見感想などはウェルカムですが、作品自体を誹謗中傷するようなことはここではお控えください。

さて、今回ご紹介するのは洋画の『最強のふたり』です。2011年に放映された実話が基のフランス映画。フランソワ・クリュゼとオマール・シーが主演のヒューマン・コメディ映画になっております。今現在(5月11日時点)ネットフリックスやAmazonプライムでは無料で鑑賞することができます。

9年前の映画ですが今でも人気の映画で、鑑賞したことのある人も多いかと思います。過去に東京国際映画祭の最高賞であるサクラグランプリを受賞し主演の2人は最優秀男優賞を受賞しています。圧倒的な人気とその実績にはストーリー内容と鑑賞体験の密度にあるかと思います。友情とはなにかという哲学的な問い。『最強のふたり』というテーマへの理解。鑑賞していない方は是非鑑賞してみてください。


映画体験を高めるための予習(No Spoilers!)

さて、映画を鑑賞する前に軽くと予習しておいて映像体験を高めましょう。もちろんネタバレは無しで綴ります。ざっくりとした映画の内容は

車いすで生活している大富豪と介護者として雇われた黒人青年が垣根を越えて友情を結んでいく、実話を基にしたヒューマン・コメディー。人種や年齢、環境、好みも異なる二人が、お互いを認め合い、変化していくプロセスを描いていく。

こんな感じです。

不慮の事故で全身麻痺(まひ)になってしまった大富豪のフィリップ(フランソワ・クリュゼ)が、新しい介護者を探している設定からスタートするのですが、ここだけを切り取ると「すごく重たいテーマなのかな…」となるかもしれませんが杞憂なことです。

スラム出身の黒人青年ドリス(オマール・シー)は生活保護の申請に必要な”不採用通知を目当てに”面接にきた不届き者だったが、フィリップは他の候補者とは違い素直なドリスを採用します。ここから物語がテンポよく進んでいきます。

『最強のふたり』、原題では『Untouchable』無敵という意味です。どこが最強で無敵なのかは映画全体を鑑賞し終えた後に各々の感じ方があってそこが良い点かなと個人的には思っています。

予習を書いておきながら言うことではないですが、別に予習なんてする必要がなくとも映画から得られる幸福感や視座はとても大きいと鑑賞し終えてからしみじみと思いました。それだけ作品が「最強」ということです。

実話をベースとする障害者と介護人の話なのにクスクス笑えるコメディで、悪い意味ではないですが日本映画に多い、いわゆる「お涙頂戴」的なアプローチはありません。それにも関わらず、多くの人の心を熱い感動で揺さぶるという映画とい意味では本当に「最強で無敵」です。

人種の垣根を超えて、年齢の壁を超えて、偏見の塊を取っ払い、「本当の友情とは何か」ということを自分に問いながら、最強の映画がくりだすストーリーを無防備に鑑賞してみてください。


アップデートポイント:自分の人生に本音で生きる

さて、今回のアップデートポイントは自分の人生に本音で生きるです。

凄く野心的なタイトルですが、何か大きな夢や成し遂げたい目標がない人こそ本音で生きることができていない世の中なんじゃないかなと思います。「本当は断りたいけど飲み会を断れない」「本当はこういったことをやりたいけど仕事が忙しくてできない」など。日常には様々な場面で自分の本音とは逆の道を歩いてしまうことがあります。

映画の中で出てくるドリスは常識や偏見にとらわれずに相手に接して、自分の人生を生きています。作中では腫れ物に触るような接し方をドリスがしていますが、そこからはドリスが本当にフィリップを障害を持っている持っていない関わらず「一人の人間として」接していることが分かります。

映画の中で出てくるドリスの生き方や考え方にきっと多くの人が「そんな風に人と真摯に向き合いたい」というような憧憬する思いや、「そんなにズバッと言って大丈夫…?」と、ひやひやする思いになったかと思います。しかし、本音で生きるということはそういった酸いも甘いも体験する生き方だと個人的には思っています。そこに人は惹かれるのだと。気遣いの多いのが日本人の良さでもありますが、それが行き過ぎると他人の意見や考えに忖度するような人生になってしまい、肝心の自分の意見や考えが見えなくなることが多いのではないでしょうか。

もちろん映画のフィリップのようにかなり器が大きめな人だから本音を伝えることができるという安心感はあります。だからこそ、自分の本音を聞いてくれる人と付き合う方が人生が豊かになりますし、自分の本音を素直に聞いてくれるくらいの信頼関係を築いていく事は必要になると思います。ドリストフィリップも付き合いの中で徐々に信頼関係が高まっています。

つまり、本音で生きるということは開き直ってむやみやたらと自分の意見や考えを押し付けたり、頑ななマインドを持つということではないというです。現状の人間関係を見直し、信頼される関係性を作るために偽造の匂いを漂わすのでもなく、他人のありのままを受け入れて、忖度なしに自分の思いや意見を伝えることが大切なんだとこの映画では学べます。

だから、最初は他人にも自分にも嘘をつかないというマインドセットから始めてみるのが良いかもしれません。もしかしたらそういう生き方を嫌う人もいるかもしれませんし、現状難しい人もいるかと思います。だから強要はしません。本音で生きるということは関わる人のタイプや人数が変わるのでそこに一種の戸惑いも起こるからです。

でも、この映画を観て感化されたのであれば今日からでも自分にも相手にも嘘をつかないためにした「発言」や「行動」を記録してみてください。そうすると、意外と心が軽くなった自分に気づいたり、それを受け入れてくれている周りの人に気づくかもしれません。そこから本音で生きるという生き方を体現してみてください。僕も本音で生きています。


まとめ

今回はエリック・トレダノとオリビエ・ナカシュ監督の『最強のふたり』をご紹介していきました。自己啓発される有名な映画ですのでまだ鑑賞していない方はもちろん、既に鑑賞したけど見方を変えて鑑賞してみようと思った方も是非おうち時間に鑑賞してみてください。

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