苺の、コンポートという選択。
ジャム、と言えば苺。
子供の頃、マーガリンを塗った食パンに、苺ジャム(紙カップに入ったやつ)をたっぷりのせて食べるの、美味しかったなぁ。
祖母が食べるのは、マーガリンも層になるほど塗られていて、「カロリーやば!」と横で思いながらも、ひと口かじらせてもらったり。それがまた、めちゃ美味しいのだけど。
大人になってから、ちょっと高い、瓶に入ったジャムを買うようになり、やがて低糖タイプを選ぶようになり…。
そして今、より果肉感を求めて作るようになったのが、コンポート。
ジャムのようなとろみを目指すわけではないので砂糖の分量を減らせるし、ソースとして使いながらも、コロンとした形のままの食感を楽しめます。
苺は小粒の物を選び、ヘタを取ってそのまま使います。苺の1.5〜2割ほどの砂糖をまぶし、1時間ほど置いておく。
すると苺から水分が出てくるので、その水分を利用して加熱していきます。コトコト15分ほど。
ヨーグルトのソースとして。
このごろっと食感は、もっちり系パンケーキにぴったり。イギリスの「クランペット」はイースト菌で膨らませるパンケーキで、どっちり、もっちりの食べ応え。
そしてコンポートは、さらりとしたシロップが多めに残るんです。これがまた良い仕事をする…!
牛乳と混ぜれば苺ミルク。
ほんのり甘くて、苺の香りがして。癒し100パーセントの飲み物。ごくごくじゃなく、ゆっくり飲みたくなる、そんな味。
これにレモンを絞ると、少しトロッとした、ラッシー風の飲み物に。甘酒やヨーグルトとミキサーにかけても美味しい。
レモンも絞ってスッキリ炭酸割り。苺の果肉も入れておくと、最後、底に残ったのがしゅわしゅわになっていて。それを食べるのがお楽しみ。潰して入れて味を出してもいいよね。
苺といえばジャム。
けれどたまには、コンポートという選択を。
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