かんちゃん、ママも、ホントはね。

「ママも勉強嫌いだったな。
学校も、嫌いだったな」


ふとつぶやいた自分の言葉に
わたしの中の血や骨が優しくなっていくのを感じた。


あなたが
「明日は6時間か。
勉強嫌だな。
学校行きたくないな」


そう言った。


いつも
いつも言っていたね。


「大丈夫。勇気出して」
そう言って、あなたを送り出していたね。


ママの心は、本当は苦しかった。悲しかった。


勇気を出して、学校に行ってほしかったわけじゃない。



行かなければ、生きていけなかったんだ。
ママはね
学校に行かなければ、生きていけなかった、あの家で。


だから
あなたにも行かせた。


あなたが行かなければ、
やっぱり生きていけないような気がしたの。
認めてもらえないような気がしたの。
ばぁばに。
じぃじに。


あの家に。


「ママも、学校嫌いだった」


今日、あなたにそう言えて
体中の血と、骨が喜んだ。


ホントは、ママも学校大嫌い。
人に合わせるのなんて、大嫌い。


正直になれて、嬉しい。

あなたのおかげよ、かんちゃん。


もう一度言うね。


ママも大嫌いよ、
学校なんて。


サポートありがとうございます。東京でライティング講座に参加したいです。きっと才能あふれた都会のオシャレさんがたくさんいて気後れしてしまいそうですが、おばさん頑張ります。