サルトルの笛

ソロモンの偽証···偽りの無い用にすること。       また、その体のこと。歴史学の中の闇の中の空白の歴史のこと。
「ー春也ー!」
大きな声と共にビクッと肩が上がる。
「の、憲福、お兄ちゃん?」
「そう。俺。今から荷造りするぞ。」
「ーどうしたの?ここは、」
「ううん。魔法、ううん、春也。よく聞いてな?ー魔法って信じるかー?」
「ーえー····?」
憲福に連れられて行った先が台所の土間の方だった。
「ー憲福お兄ちゃん。」
「ーここ、見える?」
「うん?」
見えた先は遥かなる時の台所に付けた傷跡だった。
「私が頭を切った、時の?」
「ーそう。二歳半の時の。」
「ーうん。見える。これが、ーどうしたのー?」
「ー魔法界に行こうと想う。だから、着いてきてほしいから!」
『遥かなる海には八つの世界がある。それは、査証界、遊具雨界、三叉照界、月下界、烈火参照界、災害界、烈火尊称界、そして、魔界。』
「ー魔界に行くの···?」
「ーううん。魔法界。あの、手紙は俺等が魔法使いであることの参照やってん。だから、行かなアカンねん。だから、爺ちゃんの傷を手当てした後、荷造りして、ロンドンへと、飛ぶ。」
「···ここは?どうするの?」
「昨日、手紙出したら、今日、いつの間にか手紙箱の中に入ってあってん。夏休みには帰れるらしいから。そこまでは大丈夫やからな!」
「う、うん。」
8月22日午前8時30分0秒
やっと、物語が動き出すー。

プァーンという音がする。船の汽笛が鳴って来たら春也達は、大きな荷物をずっとサイキットに乗せながら、春也達は、動き出した。
「春也。大丈夫か?」
「う、うん。」
「ー本、三冊くらいになってゴメンな。また、ホグワーツでどうにかして、持って行くから。魔法やと、安心やし、多分、大丈夫やと想うから。」
「大丈夫。何冊だって良い。」
「ーうん!そっか!じゃぁ行こか。」
山梨八丁堀大和成線の船が出発する。ここから一週間掛けてのイギリス、ロンドンへの旅となった。そこから見行けられるわ、我の郷。
ー···一時期、さようならー
と、手を降る。五区道さん文珠の賜物かなー····。
第一章 完


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