見出し画像

子どものケンカ、どう対応する?モンテッソーリ教育から学ぶ「子どものケンカ仲裁」

「家族みんなが心地いい暮らし」を追求している、ライターの朝日千晴です。

我が家には3歳6歳、2学年差の姉妹がいるのですが、最近しょっちゅうケンカをしています。

おもちゃやゲームを取り合い、ママを取り合い、場所を取り合い…。よくそこまで揉める理由を見つけられるなと呆れるくらい、それはそれはしょっちゅうケンカをしているのです。

ケンカになればどちらかは助けを求めにくるので、まずは両方の話を聞き、2人が納得できる解決策がないか一緒に考えるように努めています。

とはいえ、相手は幼児。長女は「あっちが悪い!」と譲らないし、次女はケンカそのものを忘れるしで、なかなか思うように話は進みません。

いつまでも揉め続ける2人にうんざりした私が「いい加減にせぇ!」と怒鳴って強制終了…というパターンが、もっとも多いかも。

「ほかに方法があったんじゃないか」「あのときはこうすればよかったんじゃないか」と反省し、ケンカが起こらないようにあれこれ工夫するものの、やっぱりケンカがなくなることはありません。

これは、困った。どうしたもんやら。

解決策を求めて、育児に困ったときに参考にしている「0〜18歳までの家庭でできるモンテッソーリ教育 子どもの可能性が広がる実践的子育てガイド」を開いてみると、「子どもたちが衝突を始めたときの親の役割は、揉め事に参入することではなく、学びの機会を提供すること」と書かれていました。

多くの場合、親が揉め事に混じって状況をさらに悪化させたり、「喧嘩をやめて静かにしなさい」と権威を振りかざして喧嘩を制裁したりしますが、子どもたちにとっては助けになりません。
(中略)
人と意見がぶつかるのは人生の一部であり、衝突に対応することは学びの機会です。
親としての私たちの役割は、子どもたちが兄弟姉妹や従兄弟、友達との間で衝突した時に、平和的な解決策に辿り着けるように導くことです。

ティム・セルダン、ローナ・マクグラス著『0~18歳までの家庭でできるモンテッソーリ教育: 子どもの可能性が広がる実践的子育てガイド』創元社

喧嘩は学びの機会。

これまでケンカ=ネガティブなものと考えていましたが、実はケンカを通して、子どもたちは衝突との上手な付き合い方を学ぶのだとか。

早く終わらせたいと思うあまり、つい私から「こうすればどう?」と解決策を出してしまっていたけれど、そのせいで子どもたちから大事な学びの機会を奪っていたのかも、と反省しました。

子どもがケンカしたとき、どう対応すればいい?

では、子どもたちがケンカをしたら、どう対応するのがいいんでしょう?

この本によると、ケンカになったときには、以下のように仲裁するのが好ましいそうです。

子どもがケンカしたときの対処法

  1. 冷静に、優しく対応する

  2. ひとりひとりに手を添え、気持ちが落ち着くまで待つ

  3. 「ケンカをやめてくれてありがとう」と感謝を伝える

  4. 「お互いが納得できるような解決策を自分たちで見つけられるよ」と、2人を信じていることを示す

  5. その場で解決できそうにないときには、一旦休憩をとり、あとから解決策を見つける

  6. 子どもたちの心の準備ができたら手を繋いでもらい、順番に話を聞いたり、話したりできるように導く

  7. 自分の考えや気持ちを言えるように竿イートする

  8. 子どもたち自身にどうすれば争いを解決できるのか考えてもらう

いつもケンカになってすぐに解決しようとしていたのですが、「子どもたちの気持ちが落ち着くまで待つ」というステップを飛ばして仲裁しようとしたから、冷静に話ができなかったんだな…と反省しました。

子どもたちにとっては、ケンカも「学び」のひとつ

子どもたちにとって、ケンカは衝突との上手な付き合い方を学べるチャンス。

ケンカが始まったときは口出ししたい気持ちをグッとこらえて、子どもたち自身で解決できるようサポートしていきたいと思います。

仲裁のときは、冷静に、穏やかに話せる環境をつくることも大切。

  • 子どもたちの気持ちが落ち着くまで待つ

  • 手をつなぎながらお互いの話を聞いたり、話したりするのを助ける

  • 2人が納得する解決策を見つけるのを手伝う

という3点を意識しながら、冷静に話し合いができるようにサポートしていきたいなと思います。



この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?