仕組みを知ると恐くない〜コレステロールのお話①〜
昨年末、実家の母親の体調があまりよくなかったため帰省を断念
何かしようとしてもすぐに疲れてしまうとのことで、相当きついのだろうと心配していました
先日、電話したときにそういえば体調は良くなったの?と聞いたところ
『コレステロールの薬が合わなかったみたいなの
それをやめたら元気になったの』と。
年末、目の手術をしたので、数日の入院でも高齢の体にはこたえたのかなと思っていましたが、薬の副作用だったとは、、
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現在
総コレステロールの基準値は140~199mg/dL
以前は上限が300mg/dⅬだったときもありました
基準値、かなり下がりましたね!
基準値が下がることで高脂血症の診断が増え、
薬を飲む人もすごく増えました
高血圧、糖尿病と並ぶ現代病のひとつ、
高脂血症(脂質異常症)
コレステロールは悪者にされがちですが
実は体にとって、とても大切なものです!
今回はコレステロールについてのお話
なぜコレステロールが高くなるか仕組みを知ると
きっとコレステロール=悪のイメージが変わると思います
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実は脂質は体に必要不可欠なもの
昔、学校でテストにでませんでしたか?
貴重なエネルギーの原料を身体が意味なく蓄えることはありません!
人間は進化の過程で
脂肪を消化吸収し、脂質をエネルギー源として肝臓に蓄える
ことができるようになったのです
~脂質の役割〜
コレステロールは、動脈硬化を引き起こす悪役として扱われてきました
でも、実はコレステロールは
細胞膜や神経細胞、胆汁酸、副腎皮質ホルモン、性ホルモン、ビタミンⅮなどの原料になる重要な物質です!
◎脂質が減りすぎると細胞膜が弱くなり血管や組織はもろくなるため脳出血などが起きやすくなったり
◎免疫や骨形成にかかわるビタミンDがつくられないと感染症にかかりやすくなったり、骨粗鬆症になりやすくなります
◎性ホルモンがうまく作られないということは
不妊や月経トラブルとも関係してくると考えられないでしょうか?
強いストレスがかかったときに起こること
強いストレスがかかると
副腎から抗ストレスホルモン=副腎皮質ホルモン(コルチゾール)が分泌されます
ストレスが多いと副腎皮質ホルモンをたくさんつくる必要がある
=コレステロールの値が高くなる!!
また、
ストレスにより血管が収縮、血流障害が起き低体温になります
体温を維持するために中性脂肪が必要になります
=コレステロールの値が高くなる!!
危機(ストレス)を乗り越えるためにはたくさんのエネルギー(コレステロール)が必要なのです
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コレステロールが高いのは中年太りのひとだけではありません
痩せている女性でもコレステロール値が高いひとがいます
ストレス過多、低体温が原因かもしれません
そう考えると
ストレスを減らすこと、体を温めて体温を上げることがコレステロールを減らす根本的な治療なのではないでしょうか?
脂質が増えすぎると動脈硬化になるは本当?
動脈硬化の原因は血流障害です
血液の中を長く循環して
酸化したLDLコレステロールが動脈壁に蓄積されプラーク(粥腫)をつくります
(そのためLDLコレステロールは悪玉とよばれます)
プラークにより血管が細くなり(動脈硬化)
血流が悪くなるのです
ちなみに、HDLコレステロールは
血管や組織に蓄積したプラークを回収し肝臓に運ぶので善玉と呼ばれます
実は
プラークは血管内のかさぶたのようなもの
つまり、血流がよければ自然にはがれます
動脈硬化がある人は運動したら危ないなどと言われることがありますが
もともと運動して血流をよくしておけばプラーク(粥腫)は血流により剥がれるのでそこまで問題になることはありません
血栓症や塞栓症(血の塊が肺に移動し詰まる)
など命に関わることになる前に
早い段階で
コレステロールを溜め過ぎない
血流を良くしておくことが大切です
食事制限による問題
体内の脂質のうち、食事からの脂質は約3分の1
その他、ほとんどの脂質は体内でつくられます
ということは、
意味があって増えている脂質(低体温やストレスに対抗するためなど)は
食事を減らしても減りません!
脂質を減らしてダイエットをしても
それがすごくストレスになっていたら?
体は飢餓を危機と感じると脂質を溜め込みます
飢餓状態をなんとかしないとと更に脂質を作るためコレステロール値は減らないのです
次回は高コレステロール血症になる方の奥にはどんな深層心理があるのか
潜在意識の方から紐解きたいと思います♩
茨城県ひたちなか市で夫婦で統合的な見方による治療院をしています
心身の不調のサポート、発達相談、カウンセリングなど、ご縁がありましたらよろしくお願いします🌿
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