鬱で役に立つこと5 住環境
『結局どうする? 家仕事』
前回、鬱の最大の敵は家事という過大表現をしましたが、これは当事者にとってみればかなり切実なので、特に掃除など片付け・衛生を掘り下げます。
所謂汚部屋は私も当事者だったこともあり、そのつらさはなかなかきちんとできる方には理解されにくいものがあります。
まず汚部屋になりにくいパターンと、なりやすいパターンを探してみたところ、極端には二つずつに分かれそうだと思っています。
汚部屋になりにくいパターンは、まず、ポテンシャルが高い方。金銭的に恵まれてお手伝いさんを雇えるというのも入りますが、よくいるスーパー主婦のような、子育て家事を完璧にこなしフルタイムで役職に就き夫とはラブラブ……盛ってはいるのでしょうが、ポテンシャルの高さは疑いようがありません。
この逆が、残念ながらポテンシャルが低く、大した仕事をしなくてもぐったり……なんていうのが私です。
もうひとつは、ハウスキープが趣味、もしくは仕事や娯楽よりも家が優先順位が高い。もしくは無趣味です。
上記のポテンシャルが高くても、ゲームなどに時間を費やしてしまえばおのずと部屋は汚くなります。また、この場合気にならなくなってしまった方もこちらに含みますが、セルフネグレクトも叫ばれる昨今、違う見方もできるかもしれません。今回は、今回は気になってもできないことが前提とさせていただきます。
要は多趣味は仕事人間だと、家まで優先順位が回ってこないのです。
後者後者だと、汚部屋まっしぐらです。ポテンシャルが低いうえに、仕事や趣味をしてしまっているのですから。
今回はこれに絞って打開策をたてられればと思います。
まず、自分のポテンシャルが低いことを前提に行動することです。大した仕事もしないのに疲れる。遊んだだけで生産的なこともしていないのに疲れる。これが自覚できていれば、大事なやる気や元気を温存するつもりになれるかもしれません。
ここで、もうひとつ疑問を呈したいと思います。
結果、きれいにならないとして、本当に家事を“していない”のでしょうか?
時短などが流行っていますが、時間だけではなく、あまり結果に繋がらない『こだわり家事』に時間を割いていることもあります。私でいえば、下着を手洗いするなどです。
何がいいたいかというと、“努力の総量”と“結果”を別に考える必要があるということです。
先のこだわり家事も、省いて納得できればいいかもしれませんが、納得できなければ、大した意味がなくても続けてよいと思います。代わりに、“努力の”総量をカウントして、自身のポテンシャルに照らし合わせてください。
私などは、何も結果が出なくてもポテンシャルの総量を超えてしまった自覚があります。
もしそれで汚部屋脱出できなければ、人の手を借りるなり、家電を替えるなり、場合よっては生活自体を変えるという抜本的な解決策が必要になってくると思います。
思いましたでしょうか。それ自体がこの考察の目的だったので、まだまだいける方も含めてその辺を考えていただけて幸いです。
一時期流行した「片付けられない女」はネタバレしてしまうと発達障害が原因という話なのですが、この場合、時短しまくってもすぐ疲れる方より、一日中片付けと格闘している方とは、細かくは違っているということですね。
結局家事はどうすればよいのかって? 私も知りたいので情報お待ちしております。
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