見出し画像

動的な瞑想にもいろいろあるのだ

三昧琴(ざんまいきん)は瞑想的な楽器だと、そこここで書いてきたし、演奏を聴きにきてくださる方にもお話ししてきた。

計画好きな割にはあわてんぼうで飽きっぽいわたしの元にある日突然やってきた救世主のような存在だった。

その響きは、ヨガなどの動的瞑想と相性がよさそう、とこれまでに何人ものヨガのインストラクターさんとはコラボさせていただいた。

その中でも特に回数を重ねているのがこちら。広い和室をお借りできるのでありがたく、ヨガもヨガニードラというほぼ、寝転がったまま行なうものなので初心者の方にもおすすめしやすい。

ヨガのコラボの時はとりわけインストラクターさんの声を邪魔しないように、流れを遮らないように…と気をつけていたけれども、回を重ねるごとにお互いのリズムやトーンが染み込んできて、ひとつの音楽のようになっている…気がわたしはしているのだ。


三昧琴のことではないのだけど、個人的にもうひとつ、2019年から始めたハンドメイドも、ぐるぐる思考を休めるのに一役買ってくれている。

そもそもの始まりは、友人であるMさんがその協会の講師になってスタートさせたレッスンにピンポイント参加したことだった。

Mさんが講師になったと聞いた当初は「へえ〜!」と横目で見ていただけだった。ハンドメイドは高校の時以来遠ざかっていた…いや、正しくは、息子の小学校の入学セットを作って以来だ。まあ、自分には関係のない世界でござんす、と遠目で眺めていただけだった。

それがある日、「お!可愛い。これなら作りたい!」というデザインのバッグに出会って、「これだけ作りたいです!」と単発でレッスンに参加させてもらったのだった。

ネットにテープを淡々と通していくうちに自分の好みのバッグが完成する。

実際にやってみたら思いのほか楽しくて、黙々と作る静かな時間も今までにないものだった。講師にポイントを説明してもらったらひとりの世界に入る。単純な作業が多いので、ただ、目の前のことの集中できる。まさに、動的な瞑想というものだった。

「これはいいかも…」とそのまま認定講師になり、今に至るのである。

先日もひさしぶりにひとつ完成した。

可愛いでしょ?(笑)

ハンドメイドの良いところは、もくもくと取り組めたあとに、日常でちゃんと使えるものが完成するところ。

技術的に足りない部分はもちろんあるのだが、自分が時間と手をかけて作ったものは可愛いことこの上ない。

おかげで、人生にこれほどたくさんのバッグは必要なのかというくらい家はバッグだらけになってしまった。

しかもこのあと、がま口まで作る人になってしまったのだから、人生どこでどうなるかわからないものだなーと常々思っている。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?