越の乙女のうた――李白の訳

えつの乙女のうた

鏡湖きょうこの水、月の如く、
若耶渓じゃくやけいの乙女は、雪のようである。
そめたての化粧が清漣せいれんに映えて、
ともに織り成す この妙なる光景は、
今この瞬間の、私の感覚にしか立ち現れないものだ。
この先、絶えて出遇えぬこの奇跡を、感動を、
留められるなら、留めておきたい。


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