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味読感想11【石焼きビビンバと雪見だいふく】:0028




石焼きビビンバと雪見だいふく。今回はこの2本立てで行かせてください。


シャキシャキの三色ナムル、ホロホロの肉、トロッとした卵にパリパリのおこげが焼けたご飯。
…と、擬音語をふんだんに使いたくなるくらい、ビビンバは様々な食感を味わう食べ物だと思っています。スプーンで混ぜてこの多様な食感を一気に頬張って味わう。食べるという事自体がイベントみたいになっていて、とても楽しい。


ビビンバを食べ終わって口の中が熱くなったところに、デザートの雪見だいふくの登場です。
シャキシャキパリパリを味わい尽くした歯と舌に、しっとりしたお餅とバニラアイスがふわっと甘く溶ける。ビビンバで上がったテンションと温度が程よく冷まされて、満腹感で幸せいっぱい、もう言うことなしです。


なんの話でしたっけ、これ…?
あ、思い出した。ジョー・力一さんのホワイトデーボイス2020の感想でした。




初めての方への注釈:この記事は、ジョー・力一(愛称:力ちゃん)というピエロさんの作るシチュエーションボイスの感想を食べ物で表しながら書いてます。シチュエーションボイスとは、購入した人が力ちゃんに「あなた」と近しい相手として呼びかけられながら物語を楽しめる声劇の一種です。


※(ちなみにビビンバを調べた時、ビビンパ、ピビンパ、ピビンバ…など表記揺れがすごいことが分かりました。スマホの変換機能で一番多く出てくるので、今回はビビン(バ)に統一させてください。)


【あらすじとイチオシの感想】

力ちゃん「ホワイトデーのお返しは、何がいいですか?」


「あなた」さんに問いかける力ちゃん。対して「あなた」さんはホワイトデーっぽいところに連れて行ってと言い、二人の小旅行が始まる…。

今回のボイスに関して、いい意味で「あなた」さんのクセが強い!行動が全く予測できない!完全にツッコミに回る力ちゃんが楽しめ、一人芝居なのに夫婦漫才を聞いているかのような気持ちになります。(おそらく僕はツッコミに回る力一さんが好みなのかとも思います。)

なんと言ってもテンポの良さがすごい。実際には聞こえない「あなた」さんのセリフが想像できてしまう。応える力ちゃんも楽しそうな様子がまたいいんですよねぇ。


こうした掛け合いが、色々な食感を同時に、しかも違和感なく楽しめる。たっぷりご飯がボリュームあって、歯応えある野菜のナムルと、トロッとした卵が石鍋の熱で固まったのが畳みかけてくる。まさにビビンバって感じで、track3~5まで楽しめます。


しかし最後のtrack6は雪見だいふくなんですよ。展開とテンポが変わって、口当たりがやや独特な大福餅なんだけど味はアイスの王道のバニラで、しっかり甘いし口どけもいいし、オチも綺麗。ふんわり、しっとり、〆に最高でした。



以下、ネタバレ交えての各track感想になります。

【各track感想】

track1
うるとらはっぴ~~~~、な勢いがすごい。
思わず聞きながら「どした?変なモノでも食べた?!」と思ってしまいました。ごめんなさい。


track2
1からやや真面目に、今回のテーマを一言。

「あっ、大丈夫だった」と思いました。


track3
お返しは何がいいかを直接聞く力ちゃん。
「あなた」さんもすぐに答えられるのがいいですね。「なんでもいいよ」とかだと聞いたこと自体を後悔してしまうから、素直に欲求を伝えられるって割と美徳だと思っています。

ここで話していた「どこでも行けるよ。めちゃくちゃ暇だから」というセリフ、実際には今年1月に舞元力一の公開録音もして、Raindropsのメジャーデビューお披露目から楽曲の収録もしたり、2月に名古屋でライブもしたり、…この頃から無茶苦茶忙しくなってきてるんですよね。いやぁ売れっ子ですよ。もうこの「お暇」ネタは使えなくなってくるのかなぁと思うと感慨が深かったです。


track4
焼肉屋にてホルモンをつつく。
焼肉?!いや、予想外だしこの辺りから今回の「あなた」さんはアクの強い人だなというのが分かってきました。ホワイトの意味合いがこじつけもいいとこなんだけど、なんだかんだ力ちゃんも乗ったりする。


そして料理が美味しそう。焼肉の煙とか、ホルモンの時限爆弾感とか、力一さんのボイスは料理の描写が端的でもリアルに描かれていて美味しそうなんですよね。
今回表した食べ物【ビビンバ】のイメージ自体は、実はtrack4の焼肉に持ってかれてしまったところはあります。(ちなみにビビンバを食べたという訳ではない。)


track5
スキー場。
リフトに乗るのってわくわくしますね。子どものころは高所恐怖症もあってか地獄の乗り物かと思っていたけど、自然の景色と直に肌で感じる空気が気持ちよくて、たまに登山で使ったりしています。

僕は一人でしか乗ったことないので知らないけど、誰かと一緒に乗ればきっとそんなに怖くもないしより楽しいでしょうね。

そしてリフトから何も言わずに滑り出す「あなた」さん。急展開。マイペースすぎる。

力ちゃん「も~、そういう思い切りのいいとこ好きよ~、でもー!」


あっ、力ちゃんダイレクトに好きって言えるんだ、とびっくりしました。
ある程度ボイスを聞き続けていると大体傾向を考えてしまって、普段言わないだろうと思っていたセリフだけに意表をつかれた感じです。驚いたから思わず飛び出してしまったセリフなのか、いやでも、この世界では普段から言い慣れてる感があるので、僕は普段から好きを言いあっている仲だと思いたい。

ここからはもう妄想でしかないのですが、おそらくこの「あなた」さんは普段からしっかり力ちゃんにアプローチをして好きを伝えている子なんだろうな、そうした積み重ねを経てこの関係性があるのかなと、余白を覗き込みたくなるくらいこのセリフはいいですね。


距離感も、今までのボイスだとちょっと絵画的で静かな空間に情緒を感じて楽しんでいたのですが、今回はテニスのラリーの応酬みたいな、動的な距離感が楽しかったです。(そういえば先月の夏真っ盛り2020も、この動的で楽しい印象がありましたね。)


track6

この場所はネタバレしたくないので、興味ある方はボイスをお聴きください。


5でも長々と語ってしまいましたが、このボイスの「あなた」さんのめっちゃ可愛らしいところは、実にストレートに力ちゃんに愛情を伝えてくれている所なんですよね。不思議系なボケをかますキャラという以上に、そのストレートさが愛おしくなるんですよ。

この場所で「親御さん」が出てくると思う辺り、この「あなた」さんならやりかねないと思ったのか…。
その後の台詞がまたグッとくる。是非肉声で聴いてもらいたい。
お返しをし合うというテーマも素敵だし、その一貫したテーマが最後にここに置かれて紐解かれるのがまた、ちょっと俯瞰的な感想を書いている僕でも自分事のように感じられもします。

また感想を改めて書くと、推している人がでろっでろに好かれているところを見るのは、ファンとして聞いてていいものだなと思いました。



【結論:「あなた」さん最強に可愛い】


僕は、力一さんの描く「あなた」さんがむっちゃ好きなんですよ。それだけで1つの記事書いちゃったくらいです。


そこでもホワイトデーボイスの「あなた」さんについて熱く語ったので、こちらにもリンクを載せておきます。
大体ボイスにおける「あなた」さんが好きっていう話と、妄想でこっそり俳優をキャスティングしたり裏設定考えたりするのが楽しいオタクの独り言です。




…さて、どうでしたか?
今回のボイス感想、今までの自分の感想とはだいぶ変えてみました。

なにせこのボイス、今年の3月に購入して以来マイベストボイス第一位に君臨し続けているんですよ。
いや、3月以降のボイスも勿論面白いんです。


基本的に力一さんの作るボイスはどれも最高だと思っているので、もう後は好みでしかないんです。
そういうわけで今回は頭のネジを一回バラっと外してみて、熱量最大のオタク長文を書いてみようと挑戦してみました。

あまり熱量の強いオタク構文が僕自身苦手だったりして、今までの感想は割と穏やかなものを心がけてきたつもりです。

でもだからこそ、このボイス感想では自分のスタンスを一回外してどれだけ熱量が出せるか書いてみよう、と取り組んでみました。

言葉ってやっぱり伝えるのが難しくて、100%書いたって届くのは20%くらいだと考えてます。それくらいで丁度いいとも思ってる一方で、じゃあ自分の全力ってどこまでだろうと考えた結果、一回とりあえず全力を超えてみようと思いました。


スタンスを外してはみるけど、「全く知らない人にも読んで面白がって欲しい、力一さんっていう目茶苦茶面白いピエロを知ってもらいたい」という起点があるので、その分説明を丁寧に心がけました。

大振りしてコケるかホームラン打てるかは知りませんが、僕はむっちゃ書いてて楽しかったし、読んでる方も楽しんでもらえたらとても嬉しいです。

ごちそうさまでした!


【購入ページ:こちらから↓(再販は9月14日(来週の月曜日)まで)】

※ヘッダー写真は焼肉チェーン店「宝島」の石焼き風ビビンバと、雪見だいふくを撮影したものです。美味しかった!

自由研究をしないと死んでしまう性分なので、不思議だな・面白いな、と思ったことに使わせていただきます。よろしくお願いします。