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味読感想13【パンプディング】:0040

ジョー・力一さんのシチュエーションボイスの感想を書き始めてはや半年、これが通算11回目の感想となります。食べ物に例えた感想が9つ。もうここまでくると、定食屋が開けますね。
さて今日は、すごく個人的な話から始めさせてください。


最近フォロワーさんが増える機会があり、改めてプロフ欄を見直してみました。

文学作品や絵画を食べ物に例える感想を書いてる、とかプロフ欄に書いてあるのにも関わらず、
今年はほぼジョー・力一(りきいち)さんというピエロの作るボイスドラマ感想に特化していました。
色々な感想を手広く書くつもりでしたが、書き手が一つのことにとにかくハマってしまうオタク体質の為、こんな事になってしまいました。

Vtuberやにじさんじを知らないnoterさんからしてみれば、ずっとジャニーズ所属のアイドル〇〇くんの話してるよ!みたいな事態に見えるでしょう。

ジャニーズなら格好いいんですけどね、僕の話してる人、ジョーカーのパロディから生を受けた面白ピエロなんですよ。

外から見れば、秋田特産のナマハゲについてずっと熱く語っていた感じだったんだなぁと気づきました。こわい。
…まぁピエロさんの話はもう少し書き続けるとして、今後はもう少し幅広い分野で味読感想を書いていきたいかと思います。


初めて見る方に。ナマハゲのピエロです。エンカウント方式らしいので、帰り道に現れるかもしれません。




そもそもなんで食べ物に例える感想を書き始めたか


まぁ色々理屈はこねられるんです。
食べ物に例えると自分の感情と距離を置けるとか、批評的なレビューじゃない個人の感想を書きたかったとか。

でも本音を言うと………ガチで真面目な感想を書くのがめちゃくちゃ照れくさいからでした。

物語としても演技としても力一さんのボイスは、少なくとも僕にとってはどれも面白い。
でもやっぱり、いつもは飄々と笑いを取っているおにいさんのピエロがね。道化の仮面をちょっとだけずらして、誰かと甘酸っぱいシチュエーションに至るというボイスは、聞いていて結構照れくさいんですよ。

舞台や映画だと思って聞いてはいるものの、やはりリアルに近い質感というか。

聞きながらふと隣を向くとそこにいて、もさもさと駄菓子を食べてるんですよ。脳内でぬらりひょんみたいに現れるんですよ。こわい。

表現が本当すごくて、照れるくらいには心も揺れるし感情移入もします。
そしてこちらも全力で聞いて、細かい考察とか書いているうちにガチな感想を書いてしまう。
書いている間はウキウキして楽しいんだけど、書いた後は文章量と羞恥心に真顔になる。
半年前、と書いたけど本当はもっと前から聞いていたし、感想を書いては消し、書いては消しの期間がありました。

そんな時、斜め上から閃きが降ってきました。
昔読んだラノベで、女の子が文学作品を食べ物で例えてた!あれならきっと恥ずかしくない!(リンク埋め込みしておきますが、10年前に一世を風靡したラノベ『文学少女シリーズ』です。)」



なんでだよ。
まぁでも、実際書いてみたらめちゃくちゃ楽しかったです。斜め上な分、照れくささも消えて無事に投稿半年も継続できたように思います。完全に趣味に走っている感想ですが、これからも続けていきます。


…という謎の感想ライナーノーツから入りましたが、つまりは今回のボイス、かつてないほどに照れが訪れた、めちゃくちゃに甘い話でした。

「これもうすごい照れくさかったです」と前置きしないと書き進められないくらいでした。




そう、これは【パンプディング】です


パンプディング、あまり知られてないかもしれませんが、「細かく千切ったパンとあまい卵液をオーブンで焼いたプリン」みたいな感じのおやつ兼ごはん。
表面はカリッとしてるものの、卵液を吸ったパンはフワフワ。プリン地もトロトロ。スプーンですくわないと食べられない。
あったかくて腹持ちするおやつ、でもとにかく甘い。お店でこの甘さは出てこない。ご家庭で作るからこそ許される甘さ。バニラのにおいで頭ふわふわしてくる。

ちょっと前のボイスで甘いシチュエーションのお話がありましたが、若干その時の力ちゃんには照れがあったんですよ。
その照れもよかったんだけど、照れが消えて完全にグーで殴りに来た人はここまで怖ろしいのか。この二人は完全にお泊りし慣れているか同居している。
凝った脚本でなくシチュエーションに集中できる分、距離の近さに圧倒される。


ここまで照れくさいのも珍しいから、今回おやすみと銘打っているし枕元に置いて聞いてみようぜ!と、毒をくらわば皿まで、照れもくらわば夢の中までの精神でやってみました。


意外に寝られてしまった。声のトーンも穏やかでゆっくりめだから、なんだかんだ眠れます。
照れと睡眠導入の両方を味わえるボイスでした。


それにしてもこの「あなた」さんもすごいですね。
ここまで躊躇せずくっついても照れない。人の心がないのか…?いや、失礼しました。きっと全身ふわふわのわたあめで出来てる子です。すごいかわいい子なんだろう。

一周回ってどんな人なのかの配役とかイメージできませんが、かわいいのは確かだ。



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ネタバレあり、各トラックの感想


track1
あくびがうつるところとか「あなた」さんの話を聞くところとかの間がすごく引き込まれます。全体通して今回のボイスは本当シチュエーションに特化していて、話し方がふわふわしてたり、「あなた」さんの仕草が伝わる表現があったり。


track2
色の似ている飲み物って確かに分からなくなる。コーヒーショップで店員さんから印つけてもらったものでさえ分からなかったりします。

りきいち:「半分こね、半分こ」

恋人でもはんぶんこは中々ハードル高くないですか?びっくりしてしまった。
ここら辺から「このふたり、もう家族なんだなぁ…」という眼差しで聞くことにしました。

寝る前に映画を選ぶ。
アザラシとシャチの話は美味しそうだと思ってしまった。


track3

映画鑑賞後。

この「あなた」さんはメタメタに甘え上手なんだろうなぁ。面白い話を所望され、目が冴えない程度のうすらつまらなくないお話を考えることになる。

あなたさんの「はーやーくー」がかわいい。「あなた」さん絶対マシュマロでできている。中にピンク色のいちごクリーム入っている。きっとそうだ。

track4
うすらつまらなくない話を語る。
ここだけ力ちゃんの語りがシャッキリしているから、お笑いのスイッチが入っているのかもしれません。
これ僕のお笑いIQが低いからかもしれないけど、うすらつまらなくないどころか、笑って目が覚めてしまった。

うとうとしている様子の「あなた」さんに気づいて、ふにゃふにゃの声に戻る。
「あなた」さんのおでこ、どこで触れたのか想像の余地があるのがいいですね。掌から額同士か、唇か。

ここから先は今まで聞いていた中で一番の甘さだと思うので、ネタバレなしで聞いてもらったほうがいいかと思います。


track5
朝。なのに甘い。
この力ちゃんは寝起きでデバフかかって5歳くらいになっている。こういう姿を見せられるという事は、「あなた」さんは単に甘え上手だけでなくて、甘え合える土壌を作ることのできる人なんでしょうね。

もうここも聞いてもらった方がいいです。



自由研究をしないと死んでしまう性分なので、不思議だな・面白いな、と思ったことに使わせていただきます。よろしくお願いします。