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【詩】ビニール傘

雨が降るなんて思わなかった
そんな日に買われるビニール傘

空が晴れたしもう必要ない
そこらへ置いてかれるビニール傘

風が強くて壊れてしまった
そうして打ち捨てられるビニール傘

なんだっていいのさ
一時しのぎに買うだけさ
いらなくなったら捨てるだけ
ボロボロになるまで人から人へ

誰のお気に入りでもなく
誰からも愛されることのない
忘却される透明のビニール傘

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