◇タツコンに足を運びました

愛知県尾張旭市にあるGALLERY龍屋さんで行われているアートコンペ、通称タツコンに足を運びました。

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タツコン12回目となる今年のテーマは『想像・創造』。総勢160名の作家が参加し、審査員・来場者の投票と、作品が購入された場合のポイントの合計で結果が出ます。入賞すればGALLERY龍屋さんの企画に出展したりすることになる。

わたしにとってタツコンを訪れるのは2度目。知るきっかけは、応援している作家さんが出展していたこと。今年も参加されています。
けれど、応援する方だから無条件に投票を、という気持ちはありませんでした。ここに出展される方々は、創ることに向き合う、創るひとたち。
ならばわたしも、真摯に向き合おう。

投票できるのはたった4作品。それを、160もの中から選ぶ。一周しただけで決めるのは難しいと思い、いくつか段階を踏みました。

①160作品のうち、より細かく、じっくり眺めたいと思うもの選ぶ
出展NO.1から順に辿り、どの作品も一度は目に触れるようにしました。いくらか視線をとどめては次、視線をとどめてはまた次、といった具合に。気になるものは少し時間を延ばしたりします。その上で、より細かく、じっくり眺めたいと思うものを残していく。数は特に定めていません。
そうして19作品まで絞りました。

②メモを取りつつ、残した19作品ひとつひとつを見ていく
メモを取るのは投票用紙に綴る感想の下準備とも言えます。が、わたしにとっては言葉に置き換える行為が、作品を深く見てゆくことに結びついてもいる。目をつけたポイントや自身の感情・感覚を明確化してゆくことで、一層の気づきを得られることもあります。
作品を眺めながら、気の済むまでノートにありったけのことを書いていきました。

③メモを参考に、4作品を決める
いよいよ投票する作品の決定。実はメモを取っている段階で、ある程度は絞り込めていたんです。見るほどに興味が湧くもの、魅了されていくものは、それだけメモも熱心になっている。ただし文量だけで判断できるものではありません。
3作品まではすんなり選べたのですが、4作品めをどうするかで随分と悩みました。

④投票用紙への記入
作品が決まったなら、あとは投票用紙へ記入するだけ。その際に作品や作家さんへのメッセージを書くことができます。
改めて作品を前にし、メモを眺めながら綴っていきました。メモを整理するだけでもそれなりの形にはなったのでしょうが、やはり作品から受けるものを直に感じながら言葉にしていきたかった。
特に伝えたいことを選び、文章も絞ったつもりでしたが、どのスペースもいっぱいまで埋まってしまいました。

会場を訪れたのが10時半で、後にしたのが13時。実に2時間半、作品と向き合っていたことになります。これが長いのか短いのかは分かりませんが、わたし自身はこんなに経っているとは思ってもみませんでした。
投票用紙を提出するころにはエネルギーを出し尽くした感覚があり、空腹をおぼえたのは駅に向かって歩きだしてからで、それくらいには没頭していたのだと思います。

結果が出るのは28日。まだ少し先ですが、どうなるのか楽しみです。