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想像力があること

「ふしぎな図書館と魔王グライモン ストーリーマスターズ①/廣嶋玲子:文 江口夏実:絵」

「人間から考える機会を奪ってしまう奴を『魔物』というのかもしれません。大人の方がぜひ読んだ方が良いと思うようなお話でした。」

江口夏実先生のこのコメントに惹かれて手に取った。

想像力があることは人生の楽しみであり、礼儀であること、洞察力省察力が身につく大事な要素であると感じた。そういえばお聖さんも想像力は人生において必要と著書の中で仰っていたことを「上機嫌な言葉366日」をめくっていた時に思い出す。

想像力を培う方法は様々で「本」はそのひとつなのだろう。本が好き、図書館が好きで嬉しいとも感じた1冊だ。
江口先生の図書館の思い出に共鳴したのは言うまでもなし。江口先生が仰った「この作品は大人だからこそ読みたい」に同感であると同時に「もしかしたら児童文学は読んだ児童が大人になった時に読み返すものでもあるかもしれない」と感じた。
その作品を生み出した廣嶋玲子先生に感謝した。廣嶋玲子先生の作品をこの後読んでいきたいと思い、読みたい本が増えた幸せを噛み締めた。

ある少女が話す物語についての見解の言葉に同感する一方、だからといって世界を滅茶苦茶にするのはよろしくないよなあ。しかしそれでこそ"天邪鬼"と感心した(感心してはならぬのだが)

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