見出し画像

海外移住は本当の夢だったのか?

私の夢は「海外で暮らす」こと。

Noteにもそう綴ってきた。

そしてその夢は叶い、今はベトナムに住んでいる。

じゃ、もう人生終わり?

いや。
一生海外に住みたいと思っているわけじゃない。老後は言葉や意図が通じる日本がいい。では、何が本当の夢だったのだろう。

・物価の安い海外で優雅に暮らす
→引退するにはまだ早いし、仕事があるからこそ余暇が充実する。

・バリバリ仕事してお金持ちになる
→仕事だけはなく、私生活も満喫したい。

・アジアの立地を活かして、旅するように暮らす
→旅ばかりでも飽きる。

つまり、
仕事×金×自由
このバランスが重要だった。

日本ではこのバランスがとりにくかった。

私が今住んでいるベトナムでも、過去住んでいた中国やインドでも、皆定時で帰宅するので、仕事しすぎることはない

物価も安いので、旅行や食事など、好きなことに使える。

家事洗濯付きのサービスアパートに住んで、家事はお任せ。自由な時間が生まれた。中国の駐在員生活に近い優雅な暮らし。

では、海外生活って良いことずくめなのか?

3回の海外生活の経験を纏めてみたので、海外移住の夢を持っている方も、自分探し中の方も、参考になるかもしれません。

仕事

中学生の時にテレビで生涯賃金のグラフを見て、一生働こうと思った。

大卒で2億円くらいだったので大学に行こうと決意。私の世代は大学進学率は現在ほど高くなく、進学校ではなかったので、女子は短大へ行くのが大半だった。専業主婦の母のようになりたくないとも思った。いつもご飯作って家にいてくれて感謝はしているけど、自分でお金を持っていない不自由さが不憫に見えた。

一生同じ会社で働こうと思ったが、Die with Zeroを読んで、定年前に使い始めないと、歳を取ってからではその価値が減ると言う。なので、50歳で退職し、海外で旅しながら働いている

給与安くても良いから、程々に仕事にしながら旅行三昧していたインド生活は長く続かなかった。

リモートワーク可能なので、私以外は皆会社に来ない。IT業界はフルリモートでも仕事はできるが、チャットでは細かいニュアンスや意図が伝わりにくく、意思決定に時間がかかった。

なので、仕事は毎日キッカリ定時に上がって、毎週のように金曜日夜の深夜バスで国内して日曜か月曜の朝に戻る生活をしていた。でも、仕事が充実しなければ、好きなことしていても面白くない。仕事のやりがいを趣味など別のもので補うことはできない。仕事をした分対価をいただく。それが仕事を頑張る原動力になり、余暇も楽しめる。

今の会社はリモートワークもできるけど原則出社。しかし、対面で話をしていても意思疎通は難しい。中国でもインドでも、こんなに通じないことはなかったと思う。一度で100%わかってもらえたことは一回もない。何度も言って疲れて、もういいかなって根負けしてしまう。

意識が低い、反省しない、楽しようとする等々、挙げればキリがない。だから、日本語が堪能なだけではなく、日本人の意図が理解できる人材が鍵となる。コレが今、自分がフォーカスしていること。

日本で働いていたのは大企業だったので、寮や社宅、社内貯金や財形住宅、保養所などの福利厚生が整っていたから、それをフル活用し、ほとんど貯金していた(笑)

でも貯めてばかりではなく、年に3回の大型連休は海外旅行、3連休は国内旅行していた。楽しかったが、長くても10日間程度だと欧州くらいにしか行けず、コロナ禍で巣篭もりにも飽きたので、思い切って退職。

ベトナムではアパート費が高くて旅費を含めると支出の7〜8割ほどになる。金利が良いので手取りベースの半分ほどは貯金をしている。貯める気は全くない。主人と同じ国に住んでいるから、長期休暇は一緒に旅行している。旅は一人より二人の方がいい。

但し、主人はアラカンなので、あと10年くらいのうちに南米やアフリカなど、一人では行きにくい国へ行っておく時期に差し掛かっている。しかも、短期では行きにくいので、仕事を辞めないと行けないかな。

幸い、noteにはノマドや世界一周している人たちが沢山情報を公開しているので、参考にさせてもらいながら、残りの人生の計画を模索している。

また、息子夫婦が自宅に住んでいるので、今は一時帰国時に一部屋使わせてもらっているが、本帰国する時までにどこに住むか、買うか借りるかも決めないといけない。

自由

FIRE
以前よりよく耳にするようになった。
早期退職して、経済的にも不安がない状態。

65歳、70歳と定年の延長に合わせて働き続ける人が増える一方で、早期退職も増えている。定年時期は自分で決める時代になりつつある。

父は60歳で定年退職して、毎年海外旅行していたが、病気で行けなくなった。まだ彼のタイムバケットには沢山行きたい場所がリストアップされているのに…60歳退職では遅すぎるんだ。

Die with Zeroでも述べられている通り、
時間×金×健康
のバランスが良い年齢で金を使うのが価値が最も高くなる事は頭では理解している。

しかし、今の私の方程式は
仕事×金×自由

色々転職してみたからこそ、まだ引退モードには早すぎると考えた。仕事のやりがいがあるから自由が謳歌できることがわかったから。

人生100年時代。まだ道半ば。体力もあるし、FIREは退屈しそう。

まとめ

結局、自分と家族を含めた環境に応じて自分の気持ちが変わる。

今アラフィフの私の方程式は、
仕事×金×自由

おそらくアラカンになれば、
時間×金×健康
に変わっていくだろう。

そしたら次は国内移住。
便利な都会から離れて、山と海があり、トレッキングしたり泳げたりできる所に住みたい。

海外移住
自分の意思で選んできた道だけど、やってみたからこそ日本が良いことがわかった。

でも、日本にずっといたらそう思わなかったし、せっかく異国に住んでいるから、今を最大限楽しんでいる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?