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配信ライブUndress Universe ★ALICE IN MENSWEAR★

KOJIさんの訃報後に知った彼の遺したメッセージが心の中にずっと残り続けて、YoutubeやHP、SNSを遡る毎日を過ごしています。ほとんどギタリストとしてしか彼のことを知らない私ですが、約2年間強く美しく戦い抜いた彼の姿から何かを受け取りたいと強く感じています。そして長年音楽をじっくり聞く生活から離れていたのですが、ALICE IN MENSWEARの音楽に惹きこまれてライブを見たいと思いました。

4月17日に配信ライブが行われました。それは以前から決まっていたもので、「俺の身に何があっても、必ず4/17はmichi.に歌ってもらいたい」というKOJIさんの遺志を尊重して行われたものです。実際にはその時点でKOJIさんは旅立たれているのですが、公式発表された4/22までファンも含めてほとんどの人は知らない状態だったと思います。そんな中michi.さんはステージに立ちライブを行われました。私は訃報を知ってからアーカイブでその配信ライブを見ることになりますが、何度も何度も悩みました。
過去にもアーティスト本人が旅立った後に、ステージの真ん中にマイクスタンドがポツンと立った状態でのライブに参加したことがあったからです。その時の苦しい気持ちがまた襲ってきそうで怖かったのです。
それでもこのライブは見るべきものだと思い、勇気を出してGWに初めて見ました。それから何度も見返しています。

感想は、やはり見て良かったの一言です。michi.さんは終始力強く、時に切なく、KOJIさんのカラーである青い衣装を着て歌われていました。きっとステージに立つのも辛い状況であったにもかかわらず最後のMCまで歌い続けられました。そしてKOJIさんが目指していた100%の完成形にはならなかったようですが、昨年12月のライブから導入された「擬似ツインギターシステム」を利用されたステージ構成でした。自分が今ステージに立てなくても、そしてまたいつか立てる日への希望を持ちながら本当に沢山のアイデアを考えられていたのだと思います。

KOJIさんは「どんなに体調が悪くなっても心の中に幸せが溢れている」というメッセージをHPに残されています。その理由として「自分が憧れたプロのギタリストとして人生を歩めたこと」「たくさんの出逢いがあって生きていること」「現在進行形で納得する音楽を創ることが出来ている」と挙げられています。こんなにも音楽が大好きで、常に真剣に向き合って、人を大切にしているKOJIさんが創る新しい音楽が聞けないと思うと無念でなりません。
それでも動画や音楽を沢山残してくださっていることは、大きな救いになります。リアルタイムで知ることはできなかったけれど、遡って知ることができるということを前向きに考えたいと思います。

michi.さんと作り上げた「スチームパンクの世界観」ALICE IN MENSWEARの物語がこれからも続いていくことを願っています。



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