女の子は花柄が好き

こういう決めつけは許容しがたいが、娘は花柄が好きだ。そして茶色や青よりも、ピンクや赤の服の方が好き。リボンのついたスカートも好き。

母であるわたしはユニセックスな服の方が好きで、フェミニンな格好はぜんぜんしない。娘にもどちらかというとそういう服を着せてきた。かといってユニセックスな服ばかりだったわけでもない。というのが、これまで娘の服は9割が友人たちからもらったお下がりだったので。そこには着ていて「男の子か」と間違われる服もあったし、花柄やリボンの服もあって、わりとバランスよく、偏りはなかった気がしている。そのなかで娘は、かわいらしい女の子が好みそうとされるものを好む。そこにわたしの影響はないはず。

保育園のお友達に感化されることはあるのか。花柄が人気とか、ピンクを着てると褒められるとか。

わからないけど、ほぼ自発的に、花柄やピンクに惹きつけられてるように感じる。「かわいぃ」とか「ピンク〜」とか言って着てる。

わたしとしては、「へえー」とか「え〜〜」て感じ。

なんでなのか、何が惹きつけるのかって考えたくなるけど、とりあえず思うのは、ジェンダーのせいだけで女の子が花柄を好むようになるわけじゃないってことで。

性差ってある。それを無視したらおかしくなる。女の子なんだから！って言葉はあんまり言いたくはないけど、ある程度の年齢になったら、孕まされる側としての自己防衛は絶対教えないといけないと思う。女らしさとか男らしさって美徳も確かにある。

ただ押し付けるものではないのだよね。女が男らしくてもいいし、男が女らしくてもいい。それは揺るぎないものでもなくて、日によってとか、場面によって見え隠れしたり。そういえば娘はぬいぐるみやお人形で遊ぶよりもサッカーボールを蹴る方が好きそうだったりする。

しかしなんで花柄が好きなのか。不思議だなと思っていたのだが。

夕方のニュースで、ふわふわのロールケーキが映ったのを見て、「おいししょ〜」「ふわふわ〜」「たべたい〜」と二人で言い合った。それから飾りつけにエディブルフラワーが登場したので、いっそう「かわいぃ〜」「かわい〜〜」「たべたい〜」と声が大きくなった。

それで、あれ、わたしもお花好きじゃん、と思った。花に惹かれてるじゃないのと。

娘が花柄が好きなのは花が好きだからってシンプルなことなのかもしれない。好きなものを身にまとうっていいよね。