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#猪の解体
8|猪を捌く-3 猪を食べる
捌いたその日に食べたのは、鮮度が重要な心臓、とれたてのハツ。
こんなに食べられるのか?って大きさだったのが、焼くとみるみる1/5くらいに縮んだ。潔く塩胡椒でいただく。
「おにくってほんとにおいしい!」
モリモリ頬張って食べる子供。お肉っておいしいよね。猪のハツは、コリコリともじわじわとも違う、鳥のハツとレバーの中間みたいな食感で、ずっと噛んでられる旨味。
人は肉を食べたおかげで人になった(
7|猪を捌く-2 身体の学びの領域、流れ
内臓を取り出したら、次は、アンコウの吊るし切りみたいに、上から吊るしての作業になる。寝かせてやるよりもそのほうがやり易いからだと思う。
両足のアキレス腱にフックのついたハンガーをかけて、脚立に滑車をかけて引き上げる。足首のところにぐるりと切り込みをいれて、そこから皮を剥いでいく。
皮を剥ぐ。この言葉に、うわん。て印象を持つとしたら、自分の身に置き換えるからだと思う。だから、文字や言葉だと心に負
6|猪を捌く-1 生きてることの全体
栗拾いをさせてくれた大家さんは、猪の解体もする。地域の農家さんが畑の被害を抑える方策の一つとして罠を設置するのだが、自分で解体するのはなかなか、というところで、猪をくれる人が何人かいるらしい。
機会があればぜひ同行したいと伝えた翌日に、ちょうど猪がかかった。
山の中の細い道をぐんぐん上がっていく。車を降りると、森の気持ちの良い匂いがする。海も見える。
猪がいたのは、畑の脇に置いてある檻のよう