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#小説

辻邦生『安土往還記』

辻邦生『安土往還記』

以前、母に連れられて行ったカフェのオーナーが辻邦生の妻、辻佐保子の実弟だった。オーナーの奥様に「義兄の本です」と言われて、てっきり義兄の蔵書だと思ったら義兄が書いた本だったのだ。それ以降気になりながらも読んだことがなかった(高校の教科書に載っていたかもしれないが、忘れてしまった)。

『安土往還記』は、架空のジェノヴァ人水夫の日本滞在記録(友人への長い書簡)の翻訳という体裁を取る。ジェノヴァで妻と

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三島由紀夫『金閣寺』と水上勉『金閣炎上』

三島由紀夫『金閣寺』と水上勉『金閣炎上』

三島由紀夫の『金閣寺』は、仕事で金閣に行くたびに読んでいないことが気がかりだったのだがようやく読了できた。同じ事件を扱った『金閣炎上』も読んだ。これで堂々と説明できるし、議論にも応じられるので安心。

『金閣寺』をKindleで読もうとしてamazonで検索したらなんと著作権者の意向で電子化されていないという。検索結果に出てきた水上勉の方を先に読むことになった。

『金閣炎上』は小説ではなく、放火

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