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小説と漫画とアニメのどれが一番好きか

1週間ごとにテーマをかえてエッセイを綴る試み、今週はテーマ「手のひらサイズ」です。今日は4日目で「小説と漫画とアニメのどれが一番好きか」です。


_____________________________go!


文学フリマ東京37の会が終わるまでは、原稿作成や入稿作業が終わってもなんだかソワソワと落ち着かなくて、本を集中して読む気になれなかった。
それでも好きなものは読んでいたけれど、没頭はできていなくて、最近はやっとそれらの荷が降りたから、本を読み漁っている。

まずは文学フリマで買った本たちを読んで、読みたくて平積みしていた、新書や文庫本、料理本、漫画、雑誌、しまいには市報などと片っ端から目を通している。そして映画も観るし、アニメも観る。

腰を痛めて仕事を休んだ火曜日なんて、夫からの「安静にしておくように」との言いつけを素直に守り、家事もほおり投げて日がな一日中、それらに向かい没頭していた。

腰は治ってきたけど、目が霞んできたし、肩が痛い。やりすぎだ笑

そんなわたしが好きなのは、小説なのか、漫画なのか、アニメなのか、とふと考えてみたいと思った。まず、それぞれの好きなところを挙げよう。

小説。これは想像の世界を自分で泳げることに尽きる。又吉先生の「火花」の冒頭は熱海の空に花火が打ち上がっている。多くの人がその花火大会に来ていて、特設会場では喧騒と花火の爆音の中、漫才師たちが漫才を繰り広げるが、誰も聞いていない。その夜空には大きな花火がうち上がっている。誰にも漫才が届かないのにカナギリ声をあげて叫ぶ惨めな漫才師と鮮やかすぎる熱海に浮かぶ大きな花火の対比が、頭の中で鮮やかに繰り広げられていた。わたしの火花の冒頭はそれしかない。実写で見た時の静かな始まりに絶句したのはいうまでもない。

漫画は線が好きだ。作者それぞれが持つ線にはその人だけが出す色気がある。細くて艶やかに描かれる髪の毛が好きだし、バトルものの強く太い線で描かれる、しなやかに動く体のラインも好きだ。例えば、あだちとか先生の「ノラガミ」のバトルの時のアクションが好きだ。浮遊感を描くのが上手で、もうたまらない。それに、漫画はコマにより捉える視点や方向が作者によって独特だったりするのもたまらない。間や声が自分の想像で進むのもいい。山田鐘人先生の「葬送のフリーレン」の間やセリフ回しは全てを語らない感じが好きだ。

アニメーションは、言わずもがな動きと音が追加されるのがいい。特にアクションやバトルシーンのあるアニメは映えるし、好んで見る気がする。原作を読んでいると、頭の中で構築された自分の世界があるので、アニメーションを見ても、やはり原作を超えていかないなと思うことは多々あるが、それにしても、「進撃の巨人」は立体機動で空を舞うシーンが楽しみすぎたし、「呪術廻戦」はアクションは見応え抜群で、アニメで見て繋がりがわかりやすくなったのが良かった。アニメーションには音楽が入るが、これがまた感覚を刺激する。オープニングとエンディング曲のアニメーションにはいつもキュンキュンする。声優さんの呼吸の間が好きなのは、「ホリミヤ」の宮村くんと石川くんと仙石くんが教育指導室に呼ばれて、安田先生に指導される場面。安田先生がゆるく説教しながら生徒にいじれれまくるシーンがたまにあるんだけど、このシーンのセリフの間が絶妙すぎてシュールで大好きだ。声優さんの技の勝利といえるシーンである。

ああ、オタク丸出しになってしまった。
そして結局、この三つ巴のどれが好きかって話!!

あああ、ごめん選べないよう。
甲乙つけ難い。
どれも好き。

なんか何股もかけるやつみたいになっちゃった。

ごめんなさい。


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