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文章のダメ出しは、手にとって読んでもらえて内容を揉んでもらってるんだから、上等だと気づいた話

先日、インタビュー記事の原稿になかなかのダメ出しを頂いたのです。

その時に、あまりへこんでない自分がいたのに気づいたのです。

なぜか。

一因は、文学フリマで、自分の作品を見向きもされない辛さをきちんと体験できていたから。

これは、これから作家活動、またはライターの世界で生きて行くには必須の体験だったな、と。

最初から人気でいてごらんなさい。売れないことが怖くて仕方ないだろうと思うよ。それは想像してあまりある。見てもらえないことが、当たり前という、その怖さが、最初から売れた人にはどんなものかわからないから。

見向きもしてもらえない怖さを知っていたら、たいしたことはないよ。手にとってもらえない、見向きもされないのは、自分の作品の実力不足。運のなさ。プロデュース力のなさ。知名度のなさ。本自体の見た目の問題。いろんな要因があることを知る。改めて確認するけど、あくまで文学フリマでの話ね。

作品の内容以外の部分が、手にとってもらえない要因として大きいことを私は知っている。

2度参加して、2度とも苦い想いをしている。でも、それは尊い体験だった。

その苦い経験を経た後、友達や家族に読んでもらって、頂けた感想の重みたるや。その価値がわかる?

2度目の文学フリマで、Xでもnoteでもつながりのない、初見の人に、ふらっと寄ってもらい、手にとってもらった感動。その価値がわかる?

内容を見て、置いていかれた本。それでも、本を開いて、見てくれた、その顔を見れた。それが嬉しい。その価値がわかる?

お願い、ひかないで。そんなにオメーの本ダメだったんかいと笑

今回はそこじゃないから、話の核は。

だからこそ、読んでもらえて、ダメ出しをもらえるのは尊いことだ。

と思えるんだよ。

わたしが、Webライターを始めたのは3年以上前。自力で独学で始めたから、実力はもともとない。案件を書きながら、学んだ感じ。学校で文学を学んだ経験もない。ブログやツイッターもしていたけど、誰かにその文章を添削してもらったことはない。

そんなわたしが在宅でひとりでWebライターや、収益化した個人ブログで儲けるには、限界がきて。

オンジョブトレーニングしかないと、プロの世界を覗くため、心機一転、Web制作会社のバイトに行くことにした。

今回のインタビュー記事も、この会社では初めて書くし、事前に3か月前くらいに説明は受けてたものの、コンセプトみたいなところが、全然理解できてなかったみたい。熱く、丁寧に噛み砕いて、ダメ出しをされた。

全然ダメだった。

そのインタビュー記事の向かいたい結末と、内容が乖離していた。

自分の悪かった点、至らなかった点は、説明を受け、すごく腑に落ちた。全然ダメだった。

だけど。

なんだろうね、人に見てもらえて、フィードバックをもらえる安心感。

ライターをはじめたころ、まだひよっこだし、心が折れるのが怖くて、誰かに酷評されることが怖かった。

仕事として、受注して、納品して、またお仕事をもらえて、を繰り返すうち、これで大丈夫なんだ、って思うことはできた。

それでも今見ると過去の記事、下手くそだなと思う。今も上手くはないけど。

あれだけ怖がっていた、人に酷評されることも、文学フリマで知った、読んでもらえる土俵に立たないとあり得ないことだと知って、なんだ、酷評ってそれっていいことじゃない?と気づいたんだよ。

タイトルのごとく、文章のダメ出しは、手にとって読んでもらえて内容を揉んでもらってるんだから、上等だと気づいた話だ。

今回のインタビュー記事がうまくなくてよかった。なぜダメかを話す、上司からは、この仕事がどれだけ会社にとって有益なものに繋がっているか、この記事がどれだけ大切な意味があるか、など、怒っているように話していた姿から、とても熱い想いを受け取った。

上司は会社のコンセプトを理解していないで書いた記事に怒っていた。コンセプトを理解していないわたしに怒っていた。

そこをわからせるために怒るように、熱く熱く教えてくれた。

長く会社を続けるために、どれだけの想いをしてやってきたかが、その熱に込められている気がした。上司の本気が伝わった。そこに感動すらした。学んだ。

だから、いいんだ。最初はうまくないほうが。失敗から学ぶことの方が大きい。

大体私って、そうなのよ。まず、飛び込んでみる。やってみる。失敗する。それから学ぶ。大体そう。

だからいいんだ。

最初からうまく行ったことなんて人生一度もない。それが当たり前。

だけど次が正念場。

それだけの上司の熱を受け取ったわたしが何を書くのか。それでわたしの今後が決まると言ってもいい。

さぁ、上司の心を動かせ。
さぁ、記事の向こうの誰かの火を灯せ。

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