ワイヤレスイヤホンを買い換えるなら冒険した方が楽しい(多分)
年を重ねるにつれて(といっても28年程度ですが)、我ながら心が狭くなったと悲しくなることが増えました。
以前『「ワイヤレスイヤホンを失くすのはオジサン」と思っていました』と題した記事を投稿したのは、心が狭くなっていく自分を戒めるためでもありました。同じ会社で働いているオジサンたちをディスったのに、結局自分もオジサンと何も変わらないダサダサムーブをかましていたのです。
記事にして自分の恥を晒したんだから禊ぎは済んだと思っていたのですが……またしてもワイヤレスイヤホン絡みで「自分の心が狭くなっている」と感じる出来事がありました。ということで、ここに告白します。
ドジってイヤホンを壊しました
さかのぼること数ヶ月前、僕が愛用していたAVIOTのワイヤレスイヤホン「TE-D01g」がぶっ壊れました。より正確に言うと、僕がぶっ壊してしまいました。
ズボンのポケットにイヤホンを入れたまま洗濯し、そのまま乾燥機に。いくらIPX7の防水規格をクリアしてるからってこれは……と思いつつ電源をつけてみたら、この時は洗濯・乾燥前と変わりなく使えたんです。
接合部分をよく見ると、中の何かが膨張しているのか少しすき間が空いていました。でも普段使いには全く問題なし。「頑丈な製品でよかったぜ!」と製品のポテンシャルを最大限引き出した気分にすらなり、いつもと同じようにシャワー中にも使っていました。するとある日、右側のイヤホンから「ジュッ」と異音が聞こえ、その音を最後にうんともすんとも言わなくなりました。
すき間があったら、そりゃ防水性能もダメになるでしょうよ。なんで気づかなかったんだろう。そう思いながらも、僕はAmazonで新たなワイヤレスイヤホンを漁り始めました。
「ちょうどいい」イヤホンが見つからず……
でもイヤホン探しは難航。シャワー中に音楽を聞くので防水であること、イヤホンだけでも8時間以上バッテリーがもつこと、そして8000円くらいで買えることなどを条件に色々探したのですが、全ての条件を十分に満たす製品は、僕が探した当時は数えるほどしか見当たらなかったのです。
防滴程度だったり、イヤホンだけだと最大5時間くらいしか連続使用できなかったり、どちらも兼ね備えていたら1万円を超えていたり……。Amazon内外を探したのですが、回り回って「TE-D01g」のアップグレード版である「TE-D01gv」が良いのでは、との結論に至りました。
防水性は以前と変わらず、アップグレード版なのでバッテリーが強化されているし、外音取り込み機能も追加されているのに、お値段ほぼ変わらず。見たところによると形も変わっていないので、耳の形に合わない心配もない。
もはや最適解では? そう確信して、Cardinal Red(赤)のTE-D01gvを自信満々にポチりました。
細かな変化がそれはそれは気になる
数日後、自宅に届いた製品を開封して少し衝撃を受けたのが、ケースの表面の加工が以前から変更されていたこと。「TE-D01g」は全体がツルツルのプラスチックだったのに対し、「TE-D01gv」はケース下部がつや消し加工されていました。
ケース上部(蓋)と色こそ同じですが、チグハグに見えてなんだか気になる。前の方が統一感があって好みだったな……。
とはいえケースにそこまで強いこだわりは無いので、気を取り直してイヤホンをスマホに接続。「ここからが本番だから」と耳にはめてみると、なんだか以前の製品と着け心地が違う……。以前は製品に付属していた小さめのイヤーピースを使っていたので、今回も小さめに付け替えたのですが、以前よりも硬めになっているようです。
でもイヤーピースは前のものを使えばいいわけで。ちょっと仕様が変わったくらいで何さ! と邪念を払ったのも束の間、何度かイヤホンをケースに入れたりケースから取り出したりを繰り返すうちに、「ケースから取り出す感覚が前と違う」と感じるようになりました。
いつも右手の人差指と中指でイヤホンを押し出していたのですが、前よりもイヤホンがケースに引っかかるんです。だから、ちょっと強めに押さないとイヤホンを取り出せない。
機能面が強化されているから全体的な使用感はより良くなっているはずなのに……細かい部分での変化が気になってしまいます。
買い換えるなら「冒険」せよ
我ながら、ここまで来るとただのイチャモンです。
もしかしたら、全てユーザーのフィードバックに基づいて行われた改良なのかもしれません。全体的に表面がツルツルだと滑ってしまうし、イヤーピースも以前のものは柔らかすぎたのかも。ケースからも落ちやすいと言われて、デザインを微調整したのかも……。
前のモデルに "慣れて" いただけで「前の方がよかった」と思ってしまう自分の心の狭さに、ホントに悲しくなってしまいます。
ただ、やっぱり「慣れ」って怖いじゃないですか(責任転嫁するわけではありませんが)。だから次にイヤホンを買うときは、以前持っていたもののアップグレード版を買わずに「冒険」すべきだと思ったわけです。
もう全く別のモデルを買う。今までの「慣れ」なんて1ミリも生きないような大冒険をする。自ら大きな変化に身を任せれば、細かな変化に気を揉むこともなくなるでしょう。多分。
と、常に新しいものに身を置き続けることの大事さを学んだ出来事でした。次は「Nothing ear(1)」くらい見た目から "新しいぜ" って思えるような製品を買いたいですね……!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?