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【授業準備大胆公開】私が授業をするまで

日本語教師のみなさん、どうやって授業準備していますか?授業準備ってやたら時間かかりますよね。私はどうやって授業準備をしているのか?まとめてみます。


授業を準備するための準備

①カリキュラムやシラバス、目的や目標を確認する

授業を準備するときに難しい理由の一つが、「何をどのぐらい教えたらいいのか」という点。それを解消するには、「そもそもその学校で何を教えたいのか」を確認することが大事だと思います。学校の方向性、その中で自分が受け持っている授業の目的や目標、そしてカリキュラムやシラバス(あれば)も確認して、進度だけでなく、到達目標や評価基準も確認しておかなければ、後で「あ、しまった、これやってない!」ということが起きます。

自分でカリキュラムを作る、自分でコースを運営する場合も、学校やコースで何を求められているのか、どうなったらゴールなのかを確認してから設計するのが大事ですよね。

②学生の様子や目的を探る

次に、学生のレベルとともに日本語学習の目的や雰囲気も探ります。可能であれば先に授業を見学させてもらったり、前教えていた先生から引き継ぎをしてもらうのもいいと思います。

マンツーマンで教えている人は、先にこちらから確認してもいいと思います。いわゆるレディネスとニーズの調査ですね。

③教材をチェックする

そして、使用教材を確認します。内容とともに、どんな活動ができるか、どんな理由でその活動があるかなどの視点でチェックします。1課の構成を理解したり、「はじめに」を読んで筆者の意図を理解しておくのも大事です。
いわゆる、「教材研究」ってやつですね。私は普段からおもしろそうな教科書を見かけるとパラパラめくるタイプです。

授業前の授業準備

①教材を確認して、何をどんな配分で教えるか考える

1回の授業を準備するとき、該当する部分をもう一度確認します。教師用指導書があればそれも確認します。使えるものはなんでも使って、なるべく自分で考える時間を減らします。ウェブサイトで公開されている教案を参考にすることもあります。

②自分で作成した方がいいなと思う教材を作る

文法を教える場合、どうしてもイラストで説明したいな〜ということがあれば、その部分の説明を自分で作成したり、追加の活動シートを作ったりします。他の教材から引っ張ってくることもあります。

③説明に自信がないもの、質問されそうなものについて調べる

①と②で大体授業準備はできますが、全体を見て「ここ、聞かれたら答えられないな」とか、「この言葉、使い分けを聞かれそう」などあれば、先に調べておきます。

④具体的に、「何をどうやって話そうか」考える

これは教案や教材を準備しながらですが、「ここの導入はこんなトピックを使おう」とか、「ここで⚪︎⚪︎さんにこんな問いかけをしよう、こんな答えが返ってくるだろうから、それをこう返して」など、学生の様子を思い浮かべながら考えます。
できれば、学生が知っていることや、学生の得意なこと・性格などを混ぜ込みながら楽しくわかりやすい授業をしたいので、誰がどんな反応をするかな〜と考えます。逆に、他の学生を傷つけたり、嫌な思いをしそうな内容は排除するなど、気をつけるようにしています。

⑤リハーサルする

これは余裕がある場合や初めての授業の場合ですが、実際に流れを話してやってみてリハーサルします。実際に話してみると、この教材使いにくい、このスライドは使いにくいなど出てくるので、修正できます。

授業直前の準備

①教材・教具の確認

教材があるか、パソコンやパワーポイントは動くか、ホワイトボードマーカーはきちんと書けるか(結構切れてることがある)、確認します。音声を使う場合は音声がきちんと出るかも確認しますね。プリントを配る場合は枚数もチェック。
オンライン授業の場合はパソコンの動作確認やネットの調子も確認します。

②教室へ持っていくもの、名簿の確認

名簿や出席簿をチェックしなければいけない場合は、それも準備します。教室に持って行くものはまとめてトートバッグなどに入れます。カゴを使っている先生もいますよね。なぜか授業前はバタバタして忘れたりするので。
オンライン授業の場合は、必要なファイルを開いて、わかりやすく置いておきます。

③もう一度教案をみる

教案を見て、流れを頭に入れます。まあ、入んなくて授業中も教案を見るんですけど。忘れてはいけないことなどをもう一度確認します。

〜そして、授業〜

自分の型ができれば大丈夫

授業準備の方法って人それぞれだと思うんですが、どんな形であれ「私はこれなら授業ができる」っていう方法が見つかれば大丈夫。自分の型ができたら楽になります。それまでは、いろいろ試行錯誤して、失敗して、プリント忘れて職員室にダッシュして…いろいろありました。職員室ダッシュはいまだにありますが(笑)
そうやって、少しずつ成長していくんじゃないかな、と思います。

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