見出し画像

モンゴルに5年住んでわかった、日本人がモンゴルに旅行すべき理由

海外旅行に行きたい、でも旅行先に困っていませんか?そんなあなたに熱烈におすすめしたいのが、モンゴルです。
モンゴルに5年住んでいた私が、日本人がモンゴルに旅行すべき理由、まとめます。

近い

モンゴル、成田から直行便で5時間なんですよ。知ってましたか?5時間だと、関東圏なら朝家を出て、飛行機に乗って、晩ごはんはウランバートルで食べられちゃう。移動が楽です。
帰りも、朝ウランバートルを出て、飛行機に乗って、晩ごはんは家で食べられちゃう(家の場所にもよりますが)。
私は今インドネシアにいますが、成田からジャカルタまで7時間から8時間。深夜便があるのも含め、ちょっと遠いんですよね。5時間なら適度な海外旅行気分があって、そこまで疲れない。ちょうどいいと思います。

草原が良すぎる

あの、なーんにもない草原、心がリフレッシュします。夏の草原は緑で、風の音がします。冬の草原は真っ白で凍てついていて、それはきれいです。
日本の学校では「スーホの白い馬」を勉強するみたいですが(私は勉強した記憶がない)、その世界がそのまま目の前に広がります。
草原のゲルホテルに泊まり、乗馬などのアクティビティをするもよし、ゲルで昼寝をするもよし、インターネットから離れてぼーっとすることができます。草原って、あんまりインターネットつながらないんですよね。ゲルの中なら真夏でも涼しくて、とても過ごしやすいです。

夏の草原。風が心地よいです。うう、風は写真では伝わらない…
冬の雪原。凍てついた大地はどこまでも静かです。


モンゴルに知り合いがいれば、本物の遊牧民のゲルにお邪魔するのもいいかもしれません。生活の知恵を学ぶことができます。

ご飯も案外いける

モンゴルのご飯ってなに?と思う方。基本的に肉+味付けは塩なので、比較的食べやすいと思います。羊が苦手な方、モンゴルの羊は草原育ちでストレスなく育つし、新鮮なものが食べられるのでとてもおいしいですよ。牛の方が臭みがあるぐらいです。ぜひ試してほしいです。

羊肉を熱々の石で蒸した「ホルホグ」じゃがいもが最高!
旧正月の定番、羊肉の小籠包「ボーズ」
羊肉たっぷりスープ。野菜スープもおいしいです。

私が好きなのは(写真にはありませんが)水餃子の「バンシ」、おうちで作った揚げ餃子の「ホーショール」(家庭の味がおいしい)、手打ちの麺が入ったスープうどんです。焼きうどんもおいしいし、塩入りミルクティーも飲み慣れるとおいしいです。
水や油でお腹を壊すかもしれないので、念の為正露丸と胃薬は持って行った方がいいです(私は水がダメな人間なので、よくお腹を壊していました)。

アジアとロシアの文化の中間地点

モンゴルは東アジアの国と思いきや、ウランバートルの街並みはソ連っぽかったりします(ロシアじゃなくて、ソ連)。アジアだけど、東南アジアとはちょっと違う風景で、東南アジアのような鮮やかさはないですが、無機質なアパートが立ち並ぶ様子も、なんだか落ち着きます。
私が大好きなモンゴルの文化は、音楽と踊りです。聴いていて、みていて飽きない。踊りは中央アジアの国と通ずるところがあるようですが、ダイナミックな動きも多く、馬頭琴の音も合わさるとずっと見ていられます(個人の感想)。きらびやかなだけでなく、どこかもの悲しいところも持ち合わせていて、私はそういうところに惹かれるみたいです。

夏の観光シーズンは音楽や踊りを見ることができるショーが行われていたり、レストランでも上演されていたりします。ぜひみてほしいです。

私のイチオシは国立の馬頭琴オーケストラ。機会があれば、ぜひ生で聴いてほしいです。

モンゴルは内陸国で人口も少ないから、輸入品が多いです。特にロシアからの輸入食品が多く、日本では見かけないキリル文字の商品がいっぱい(モンゴルもキリル文字だし、旧ソ連の国でキリル文字を使っている国も多いから、モンゴル人に聞かないとどこからの輸入品かわからないんですけどね…)。私が好きなのはピクルスとパンに塗るチーズです。日用品や服は中国からの輸入が多いです。

お土産のオーガニックコスメとカシミヤがいい!

モンゴルでお土産?と思いますが、おすすめはオーガニックコスメとカシミヤです。モンゴルというイメージが覆される(そもそもイメージはあるのか?)、良いお土産になると思います。

オーガニックコスメも何社かありますが、パッケージもかわいいし値段も手頃で品質もいいです。

Lhamourは日本にも進出しているんですが、私が好きなのは羊の尻尾の脂やサジーを使ったボディバター。これ、日本には売っていないんですよ。保湿力が半端ない。乾燥気味の友人も大絶賛なので、早く売ってほしいんですが…あ、売り始めたらモンゴルに行く意味がなくなるか…

Goo brandもおすすめです。こちらの方が値段は手頃で、ヘアケアなどいろいろな商品があります。

カシミヤは、特にストールやマフラーなどの小物がおすすめです。デザインもシンプルなものを選ぶと日本でも使えます。日本だと暑すぎるぐらい、暖かいです。私のお勧めはサマーカシミヤのストール。薄手のストールで、どんなに冷房が強い真夏でも暖かく、冷房の冷えから守ってくれます。一生の思い出に、カシミヤのコートも良いですよ。

一番有名で品質が良いのがゴビカシミヤ。ウランバートル市内のノミンデパートにいくと、いろいろなブランドのカシミヤが売られています。Goyoとかも良いですよ。ばらまき用に、羊の靴下もお勧めです。こちらはノーブランドで十分。モンゴルの冬の必需品です。

個人的イチオシブランドはyalguunです。モンゴルモチーフのおしゃれな小物があります。服はちょっとハードル高いけど、小物なら持ちやすいですよね。こちらもノミンデパートに売っています。

それ以外にも、料理好きには岩塩やキャビア(本物かどうかわからないけど)など、実用的なお土産もたくさんあります。チョコレートもロシア産のかわいいパッケージでおすすめ。ああ、この状況でロシアからの輸入がストップしているかもしれないですね…
羊の肉もおいしいけど、モンゴルの肉の日本への持ち込みは禁止されています。成田空港で検疫犬(農林水産省の、果物や肉を調べる犬)がモンゴルからの到着便を待ち受けていますからね!気をつけましょう。

まだあんまり知られていない

モンゴルという国を知っている日本人は多いですが、まだ旅行したことがある人は多くないと思います。アジアに旅行するとして、やっぱり行くなら韓国、タイ、ベトナム、バリ(あ、インドネシアか…)あたりがポピュラーなのでしょうか?
選択肢に入っていないけど、行ってみると実はいいので、周りの人にも自慢したくなりますよ。そのお得感が、モンゴルに行くべき理由かもしれません。

いただいたサポートは、お茶菓子代に使わせていただきます。いつもギリギリで生きているので、いただいたサポートの分、息抜きしたいと思います。