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自分のテンポで進んでいくこと

2024年おめでとうございます。
昨年は修論提出、無事大学院卒業(パチパチパチ)に続いて秋から年末まで自分を含めて家族の病気が続き、完全なアンチクライマックスでした orz

めげずに今年もぼちぼち書いていきます。
どうぞよろしくお願いいたします。

遅れた新年ネタ?として、学びのテンポについて少々。

ドイツの学校には留年があります。それも小学校の1年生から。
留年、とはいわず、「学年を繰り返す」という言い方をします。

何年生であっても、勉強が追いついていない生徒は1年丸ごとやり直し。もちろん問答無用でいきなりなるのではなく、教師の判断と、両親の同意が必要なようです。娘のクラスでも上のクラスの子が新しく入ってきたり、クラスメイトが一緒に上がってこなかったり、という例が毎年何人かいました。

とてもよくできる子が飛び級で入ってきたこともありました。
何週間かお試し期間があって、普通について来れるようなら、正式にひとつ上の学年へ。幼稚園・保育園の段階で成長が早い子は、そもそも小学校も1年早く始めることもあります。

このように入れ替わりがあるので、クラスのメンバーにある程度の年齢の幅があります。 飛び級はともかく、まるまる1年繰り返し制度が本当に効果があるのかは疑問があるようです。クラスも変わってしまうので、相性もありますしね。

ただ、子供の頃から「みんなと一緒に進まなければならない」のではなくて、「自分のテンポで進む」ことが普通になっているのは、なかなか良いんじゃないかと思います。

私の行った大学院でも、同じタイミングで入学して卒業したのは、多分半分強くらい。私は当然のように、標準的なタイミングで卒業するのにこだわっていましたが、クラスメイトは仕事や家庭、自分の使える時間やエネルギーを考慮して勉強を勧めていました。

人それぞれ状況も、環境も、体調も違うので、全員の学びの進捗が合うはずはないんですよね。そして、合わせる必要もない。大切なのは、自分のテンポで進んでいくこと。

親として、学生としてドイツの学校を体験して得た大きな学びでした。

ままならないことも色々あります。
2024年も、自分のテンポで歩いていきましょう。

(写真は、ようやくみんな元気になって冬休みに行った黒い森、シュバルツバルトの夕焼けです)

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