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春分まであと10日。大切にしたい価値観

3月10日~14日くらいまでの時期は、七十二候で、
桃始笑(ももはじめてさく)
「桃のつぼみが開き、花が咲きはじめる。」

そのあと春分まで、3月15日~19日くらいは、
菜虫化蝶(なむしちょうとなる)
「厳しい冬を越したさなぎが羽化し、蝶へと生まれ変わり、羽ばたく。」


昼と夜のながさが同じになる春分をすぎると、光が増していきます。

桃の花が咲き、青虫が蝶となり飛び立つ。

ここに描かれる花や蝶の姿は、どんどんおもてにあらわれてくる、あらたな生命エネルギーの化身と感じられ、なんて素敵な言いまわしかと思います。

春分は、あらたな周期のはじまり。

春分をすぎれば、その後は夏至に向けて、昼が長くなっていき。

昼がもっとも長くなった夏至をすぎると、秋分にむけて夜が長くなっていく。

そして冬至。
夜がもっとも長くなり、光は地下へともぐり陰の気が満ちる。


この陰陽のリズムは、人の心のしくみにもあてはまります。

ひとつのものごとが宿す光と陰、両面をひとしく味わい、受けとめたとき、その体験は春分点にたっします。

つまり、陰と陽のエネルギーがひとしくなった段階で、これまでの一連の体験の過程が、終わるということ。

この時点で、その体験が伝えたかった本質的な価値観について、腑に落ちてもいるはずです。

そして、つぎの体験がはじまります。

本質的な価値観とは、たとえば、愛、調和、美、自由、信頼、真実、などなど。

もっと細やかな表現のほうが、しっくりくる方は、ご自身にとって大切な価値観を言葉にしてみてください。

きっとそれは、生まれ持ったエネルギーの質をあらわす、ひとつの表現なんじゃないかな、と思います。生き方の軸となります。


ホロスコープを読んでいると、成長のための試練とも思える星の配置はたしかにあります。
その経験は、主体的に行動する力のない幼い時には、厳しいものかもしれません。

傷ついた心や身体の、現実的なケアは充分に必要です。

そのうえで、精神的な成長という視点をもつ余裕ができたなら、のお話なのですが。

厳しい体験から生まれた感情は、陰のエネルギーとして溜まっていきます。

主体的な自分、太陽のエネルギーを生み出せる自分に目覚めたあと、その光で自分の内を満たしながら、陰のものたちを、陽のエネルギーへと転じていくことになります。

そこで得た、本質的な価値観への理解は、あり方や仕事に生かされ、主体的に生きるあなたを形づくっていきます。

生きるとは、そういう陰と陽がおりなす体験を味わいながら。
自分という生命体の抱くエネルギーを、豊かに多様に育みながら。
調和・愛 へとむかう道のりを歩む、ことなのかなぁと。
季節の変わり目には、いつも感じてしまいます。


春分まであと10日。
あたらしい周期のはじまりに向けて、イキイキとほころぶ望みはありますか。
わたしはあります。ノートにワクワクと描いています。
ハッキリと言葉にするのは、現実にする第一歩ですもんね。

そして、あらためて大切にしたい価値観をいま、胸に抱いていらっしゃるでしょうか。

わたしは、何気ない日々の大切さ、生かされていることへの感謝、生命の尊厳、をあらためてつよく感じています。



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