詩 こだわり
この世界には
終わってしまうものがある
人は
それを
大事に
大切に大切にする
新しく手にいれた幸せや
自慢したくなるほどの幸運を
手放すことのないように
暖める
思い描いた今日が
想像する明日が
新しい未来を作っていくと
疑うことなく信じて止まない
何かが音を立てた時
崩れるのは早い
そんな
もろく儚い心の移り変わりを
人は
苦手ないきものだ
だから
そんな儚さに執着して
幸せにこだわる
終わりが来ないように
なくし物をしないように
毎日
怯えながら
こだわり続ける
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