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「SCOOP!」を観ました

そうだ、映画行こう。先日の有休、ふと思い立って、1億年ぶりくらいに映画館に向かいました。最後に映画館で観たの、2012年の「キツツキと雨」だったかな。邦画が好きです。って語るほど、洋画も観てないのですが。ひよこ出産以降のこの4年近くは、まるまる2時間を映画観賞に費やす方に気持ちも向いていなくて。とにかく、久しぶりの映画館。

西川美和さんが好きで「永い言い訳」を目当てに行ったものの、その日は心がなんだか重たくて、人が亡くなるモノはちょっとな……という気分だったので、上映時刻も近かった「SCOOP!」に券売機の前で急きょ変更。平日朝イチだったせいか、お客さん3人のほぼ貸切状態。万年かばんに入っている美顔ローラー(リファSカラット)で顔や手首のコリをごりごりほぐしながら、リラックス全開で臨みました。

観てよかった! 2時間どっぷりひとつの世界観に没入して、頭スッキリです。映画館で映画観るのって、こんなに脳みそのデトックス作用があったんですね。椅子に座ったままで身体の可動域も小さいし、視覚も聴覚も「それ」以外の情報が入ってこない。のめり込む環境が整ってる。そこで、たくさんの大人の本気が詰まったものに触れる。最高ですね。今さらながら。

「SCOOP!」は、人生をこじらせた2人――ぎりぎりこっちの中年パパラッチ(福山雅治)と、ヤバいのヤバくないのどっちなのなヤク中の情報屋(リリーフランキー)――の友情と儚い生きざまのお話です。2人のこじらせざまが、回想シーンなど一切ないのに、現在進行形の会話と挙動でちゃんと伝わってくるのがすごいな、と。脚本とお芝居のチカラですね。思わずパンフレットも買ってしまった。

また映画館行こうっと!

「お前、ほんと、つまんねえな」

「SCOOP!」より
(ほぼ初対面の新人記者(二階堂ふみ)の就職エピソードに吐く、中年パパラッチの台詞)

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