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ひよこ年中、「おおもり」卒業

去年の夏からすっかり「おおもり」だったひよこの一人称が、進化しました。

4月、年中組に上がった途端です。いきなり「ひよちゃん」と名乗り始めました。最初は意識して「ひよちゃん」、とっさに「おおもり」だったのが、4歳児の適応力たるや、もうこのゴールデンウィークには全方位的に「ひよちゃん」に。

年中デビュー? おしゃれづいてきたんかしら? 最近プリキュアにも目覚めたし、こうやって女子は汎化していくのか……と少しさみしく眺めていたのですが、昨夜お風呂に浸かりながら何の気なしに「最近、おおもりって言わないねー」と切り出してみて、意外なきっかけがあったことを知りました。

「呼び捨ては、ダメだよ」

進級して担任の先生が変わって早々、帰りの会だかなんだかにそう諭される場面があったそうです。ひよこの保育園では先生方を「たなかせんせい」みたいに名字でお呼びするのだけど、幼児組ともなると「おい、たなか〜」とちょけて呼ぶ子も現れて、それはダメだよという話の流れ。

そこでひよこは、ピンときちゃったみたい。「おおもり→呼び捨て→ダメ!」と。なるほどね。4歳だもの、オールオアナッシングになっちゃうよね。

教育が個性を収斂させるって、こういう小さなことの連続と発展なんでしょうね。でも、それって生き延びるための学び方として間違ってなくて。賢人の教えに従わなくて死んじゃったら元も子もないし。わたしがひよこにできるのは、外で学んできたことに「道はそっち方向だけちゃうねん。こっちにもあっちにも行っていいねんで」と提示することだな、とお風呂上がりにタオルでわしゃわしゃと髪を乾かしてあげながら思いました。

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