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カテゴライズされ過ぎる情報過多社会の苦しみ

私という人間のアイデンティティー。
私という人間にぶら下がるタグ。

アダルトチルドレン、ハイリーセンシティブパーソン(HSP)、シングルマザー、ワーキングマザー、アラフォー等々。

鬱病などメンタルの不調についての理解が進んだのは、最近の話です。
あなたはHSPなんだね、私はアダルトチルドレンなんだ。
そう思われること、思うことで楽になる場合もあるでしょう。

私も自分の生きづらさの原因が幼少期の家庭環境の悪さであるとは分かっていながらも、ネットで調べてみては、境界性人格障害とはちょっと違うなだとか、当てはまるものが見つからなくてモヤモヤとしていました。
アダルトチルドレンという型に自分がピッタリとはまった時には、目から鱗が落ちた気がしました。
見つけたからこそ、解決方法を探すことが出来ます。
向き合い、闘うことは大切です。

でも、逆にそういったカテゴライズが人を苦しめる場合もあるということを、最近になって感じるのです。
インターネットが普及し、いつでもどこでもスマートフォンで何でも調べられるこの時代、あまりに情報が溢れすぎていて、息苦しくなることはないでしょうか。

この症状にはあれが良い。この本を読むべきだ。
そういったポジティブな情報であれば良いのですが、そればかりではありません。
検索ワードの傾向から、興味を持っているであろうネットニュースの記事がピックアップされて通知が来ますが、そこには心無いコメントも多々見られます。
情報を求めてTwitterで同様の人をフォローすれば、苦しいつぶやきが聞こえてくることもあります。
症状が改善しない、今日もこんな酷いことがあった、等々…

メンタルの問題以外でもそうです。
子供の教育、健康など…
あれが良い、これはやめろ、といった情報で溢れかえっており、中には同じものに対しても肯定と否定、両方の説が存在していたりもします。
悪意を持って嘘の情報を流す人もいます。
金儲けのためのサイトに誘導される場合もあるでしょう。

私たちはただ同じ「人間」というだけで、生まれも育ちも違います。
感じ方、考え方、経済事情、家族構成、体質…
ある人に良い効果をもたらしたからといって、自分にとっても良いとは限らない。
完璧な助言をくれる人なんていませんし、間違わない人もいません。

そんな中から、自分に適した情報を探し出すのは、大変な労力が必要です。
それを実践して、効果があるかどうかまで検証するとしたら、更に時間がかかります。

情報にがんじがらめになり過ぎないこと。
自分に合ったやり方を見つけること。
上手くこの情報過多社会に順応しないと、情報に潰されてしまいます。

また、実際に体験していないことを、あたかも理解したかのように思ってしまう人が出てくるという弊害もあります。
間違った情報を鵜呑みにした人の偏見に苦しめられることもあるかもしれません。

あまりに苦しくなったら、スマホもパソコンも見るのをやめて、情報を手放すことも有りなのではないでしょうか。
人を傷つけたい人の方が発信力があり、ネット上ではまるで多数のように見えるということも、理解していなくてはなりません。

なんだかどんどん生きづらい世の中になっていっている気がしてなりませんが、上手くバランスを取って生きていきたいですね。。。


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