見出し画像

【選挙ウォッチャー】 成田市長選2022・分析レポート。

 12月18日告示、12月25日投票で、千葉県の成田市長選が行われました。
 実は、成田市ではこれまで2期連続で無投票当選となっていたので、今回が12年ぶりの選挙です。構図としては、現職と新人による一騎打ちで、新人は前回の成田市議選で2位にほぼダブルスコアをつけてトップ当選している人気市議ということで、「どちらが勝つのか分からないのでは?」という声もあって、なかなか面白いことになっていました。

小泉 一成 66 現 無所属(自民系)
雨宮 真吾 44 新 無所属(自民の一部・維新系)

 実は、成田市長選の取材ができるかどうかは、かなり怪しいところがありました。というのも、当初の計画では福津市議選や南知多町長選を取材する予定だったからです。
 ところが、強い寒波の影響で福津市周辺の天候が大荒れとなり、大雪で動けなくなる可能性があったことから取材を断念。南知多町長選は無投票当選となったため、しっかり成田市を取材する時間が確保できました。結果から言うと、なかなか面白い選挙だったので、成田市長選を見られて良かったと思います。これは伝えるべき選挙だったかもしれません。


■ 小泉一成候補の主張

 小泉一成さんは、1995年から成田市議になり、2003年に成田市長選に立候補して落選。ところが、その時に当選した小林攻市長が収賄容疑で逮捕されたことから、2007年に急遽、成田市長選が行われることになって、リベンジ当選を果たしました。
 以来、今日まで4期16年を務めてまいりましたが、前回も前々回も無投票当選となっており、5期目を目指す今年、12年ぶりの選挙を体験することになりました。
 成田市の経済は、ほとんど「成田空港」で成り立っており、成田空港の発展がそのまま成田市の経済に直結します。そのため、政策のメインは「空港の発展」ということになり、新たな滑走路ができ、新たな施設ができ、成田空港が大きくなって、街も大きく発展するという計算になっています。

ここから先は

4,755字 / 10画像

¥ 170

いつもサポートをいただき、ありがとうございます。サポートいただいたお金は、衆院選の取材の赤字分の補填に使わせていただきます。