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【選挙ウォッチャー】 NHKから国民を守る党・動向チェック(#309)。

先日、NHKを映らないようにテレビの裏側のパーツを加工したので、「これで受信料を払わなくていいですよね?」と確認する裁判を起こした女性が返り討ちに遭い、「払わないといけません!」という最高裁の判決が下されてしまいました。あんまり意味をわかっていない単細胞のアホが「やっぱり立花さんに頑張ってもらわないと!」と言い出してしまったわけですが、この判決が下されるのは、ある意味、「当たり前」としか言いようがありません。というのも、めちゃくちゃ冷たい言い方をすれば、テレビの裏側をテメエでどんなふうに加工して映らないようにしたところで、NHKは「知らんがな!」の一言なのです。テメエでどんな加工をしたのか知りませんが、勝手に加工して、勝手に払いませんと宣言されても、「だったらテレビじゃなくてモニターを買えばいいじゃん!」で終了です。今の時代、見逃した人がパソコンで見られる「TVer」みたいなアプリもあるのだし、テレビの裏側を改造してまで民放だけを見ようとしても、そもそも「テレビを見るなら受信料を払う」という法律の立てつけなのです。まずは法律を変えるしかないのですが、「NHKと裁判してる党(主に被告で)」は、こうした手続きを無視して、集金人を追いかけ回した末に、NHKに330万円をお支払いしなければならないマヌケなオッサンたちなのです。しかも、税金を何に使っているのかと言ったら、キャバクラ、ゴルフ、元恋人のお小遣いなど。今日も政治資金収支報告書を検証しますが、かなり頭が悪いです。


■ 令和2年度・政治資金収支報告書

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なぜ返金が必要になったのかは知りませんが、総額で665万円の返金が生じたことになっています。メンバーを見ると、中村典子、佐直友樹、近藤秀人、遠藤信一、酒谷和秀、武原正二、中曽千鶴子、久保田学。おそらく参院選の前にN国党にお布施をしていた人たちに、当時は最大150万円までしか寄付することができなかったので、多く受け取ってしまった人たちに返金をしているということではないかと思います。しかし、令和元年度はうっかり多く寄付したことになっていたけど、帳尻を合わせるために、「もらってません」という訂正印が押されていたと思います。令和元年度の時にはもらってないはずのお金が返金されているのではないかという疑惑があり、この返金はめちゃくちゃ怪しいです。

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大変お待たせいたしました。このページが、今回の政治資金収支報告書で一番の見せ場ではないでしょうか。立花孝志に総額1億6000万円が貸し付けられていることが明らかになりました。この年にもらえた政党交付金が1億6751万なのに、そのうちの1億6000万円を立花孝志が持って行ってしまったら、党に残るお金は751万円しかありません。この751万円から約4億円の借金を返す話をしていたのですから、こんなもの毎年の金利にも満たないのです。もし金利を忘れて元金だけでも返そうと思っても50年以上かかる計算になりますから、投資をしてくれた人が生きているかどうかも怪しくなります。しかも、立花孝志がお金を借りているのに「徴難」になっています。要するに、借用書の一つもなく、1億1000万円のお金を立花孝志に貸しているということになります。どんだけザルなのでしょうか。

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尊師・立花孝志は、この状態で8億1400万円を借りたといい、さっそく手数料と思われる440円とともに、ごっそりと1億円をどこかに移したと思われるツイートをしているのです。11月30日に締め切って、すぐに支払わなければならない1億円というのは、一体、何なのでしょうか。このお金がどこに振り込まれたのかが非常に気になります。こんなにワケのわからないお金の使い方をしていたら、いつか必ずお縄になってしまうと思うのですが、立花孝志は一体、どういう神経でこれをやっているのでしょうか。

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このページも大変話題になっていました。政治活動費の「その他」の項目ですが、池袋の「岡本病院」で、高濃度ビタミン点滴なるものを毎月のように打っています。どうやら最新のアンチエイジングのようで、ビタミンCを血液に入れることで若返り効果が期待できるという話なのですが、問題はそこではありません。そもそも尊師・立花孝志はアンチエイジングに興味があるのかという話です。この「高濃度ビタミン点滴」を打ったのは、一体、誰なのでしょうか。どうやら8月24日から始まっているのですが、立花孝志の行動を追ってみることにしましょう。

1回目の8月24日は月曜日です。前日に箕面市議選があり、落選していたのですが、立花孝志はいつもの部屋で、つくば市の清掃業者の不正について語るYouTubeを配信しています。

2回目の9月28日も月曜日です。28日の記録はなく、翌29日はイーグルポイントという茨城県のゴルフ場で堀江貴文や上杉隆とゴルフをしています。そこでYouTubeを撮っていますが、ビタミン点滴の話は出てきていません。

3回目の10月30日は金曜日です。金曜日の13時から定例の記者会見があるため、この日に立花孝志が病院に行っている可能性は低いのではないかと推測します。なお、新藤加菜も記者会見に出席しているため、おそらく新藤加菜が受けてきた可能性も低いのではないかと思います。

4回目の11月28日は土曜日です。立花孝志が「うつモード」に突入していたようで、まったく動画をアップしていません。

そもそも立花孝志がアンチエイジングにまったく興味がなく、毎日、ミルクティーばっかり飲んでいるオジサンなので、高濃度ビタミン点滴を打つような人間だとは思えません。10月30日に記者会見があることからしても立花孝志以外の誰かが打ったのではないかと思わずにはいられません。新藤加菜でもないとするなら、誰が打ってきたのでしょうか。非常に気になりますが、もうこれを調べるのは僕の仕事ではなさそうです。

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さて、ここからは立花孝志にお金を貸してしまったマヌケの住所と氏名が一覧で公開されています。しっかり日割りで計算され、お金が返金されているようなので、ここに100万円単位で名前が載っている人たちは、うまいこと回収できた「被害の無い勝ち組」ということになろうかと思います。そして、この中には「立花孝志」の名前もあり、100万円を返金したことになっていますが、またしても「徴難」だそうです。領収書を書けよ、クソ!

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どうせ政治資金収支報告書を見たら、ノーモザイクで住所や氏名が見られる仕様になっているのですが、ここではマヌケのリストを公開することは本筋ではありませんので、優しさでモザイクをかけています。11月20日には立花孝志に3600万円という巨額の返金があります。貸付金と合わせ、立花孝志に振り込まれている金額の合計が、年間に支給される政党交付金の額を上回りました。

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ここからは主に利息だけを支払われ、巨額の元本が返ってこないパターンになりそうな皆さんのリストになりまつす。あいうえお順で並んでいるのか知りませんが、トップバッターはN国党の私設秘書で、立花孝志の元カノだという粟飯原美佳です。住所がゴリッと公開されていますが、ここは立花孝志が国会に近い所を借りる必要があると言って借りていた新橋のマンションではないでしょうか。そうすると粟飯原美佳は立花孝志に家の面倒を見てもらっていることになります。それと、このページにはゴリッと1100万円を返金してもらっている猛者がいて、立花孝志に1000万円という超巨額の投資をして、あっさりと100万円を儲けています。これくらいをゴリッと投資できる人は、しっかりと危険を察知して、この年のうちに100万円の利確させて引き上げました。超強いです。

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ここにも50万円利確の猛者がいます。やはり巨額の投資をする猛者というのは、いつまでも欲張らず、さっさと引き上げるものなのだということがよくわかります。

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ここには30万円を利確させた猛者がいます。しかし、こうやって見てみると、10人に1人も投資に向いている人がいないことがよくわかります。こんなマヌケなギャンブルに投資をしている時点でどうかしていますが、それでも勝つ人間はいるのだということです。

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しっかり元本を返してもらっているのは1ページにつき1人ぐらい。ちなみに、N国党員の坂本雅彦も100万円を貸しているようで、10%の金利のみ10万円を支払われています。もし来年の政治資金収支報告書で坂本雅彦が資金を引き上げていたら、相当の悪い奴です。

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こうやって住所や氏名が公開されることで、「お金を貸した」という事実は記録されているわけですが、かねてから指摘しているように、立花孝志のやっていることには「ポンジスキーム」の疑いがあります。ここに住所や氏名が挙がっている人は、今後、お金を失って「被害者」になってしまう可能性があります。今すぐにお金を引き上げることをオススメしますが、ここまで来ると「自業自得」としか言いようがありません。


■ 2月20日の町田市議選は大注目である

1月20日には「『NHKから国民を守る党』とは何だったのか?」が発売されますが、2月20日は町田市議選が行われます。ここには、元N国党員の深沢宏文が立候補してくる可能性があるほか、「つばさの党」が兼松賢一を擁立してくることが明らかになりました。

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葛飾区議選に立候補した根本良輔を「N国党連敗メーター」でカウントするかどうかという問題はあるのですが、もともと根本良輔はN国党の公認候補として衆院選に立候補する計画だったため、あえて「連敗」として記録することにしました。今回、この兼松賢一や無所属で立候補してくると予想されている元N国党員の深沢宏文の成績を含めるかどうかという話はあるのですが、『チダイズム』では「カウントする」という方針にしました。準N国党員も含め、連敗記録をカウントしてまいります。

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さて、葛飾区議選に立候補した根本良輔は、当選の可能性がかなり高い候補だったのですが、今回の兼松賢一は「当選の可能性は低い」と見ており、当落ラインから少し離れて落選するのではないかと見ています。N国党と同様の駅前戦略を取っていますが、市民にササる明確なイシューを打ち出せていないことに加え、とにかく「町田は治安が悪い」を連呼しており、「子育てしやすさ日本一を目指す」と頭の悪いことを言っていました。子育てしやすいことは大切ですが、市民は子育てしている人がすべてではありません。うっかり改善されても困るので、選挙戦略の何が一番間違えているのかを指摘するつもりはありませんが、「さほど警戒する必要はない」というのが現時点での分析です。


■ 5月の春日井市長選も注目である

今からチェックしておきたいと思いますが、来年5月に行われる愛知県の春日井市長選に、熱烈なN国信者の末永啓が立候補する予定です。末永啓の妻が参院選・愛知県選挙区に立候補し、現在は公設秘書をしている末永友香梨であり、夫婦で熱烈なN国信者です。来年5月に行われる春日井市長選には既に出馬表明の記者会見まで行っており、「無所属」と言いながらも、実質的には「NHKと裁判してる党(主に被告で)」の候補であると言ってもいいと思います。選挙公約は「マスクフリー都市宣言」で、新型コロナウイルス対策として着用を強要されているマスクの撤廃を訴えるとしています。どいつもこいつも脳味噌が沸いています。


■ 1月20日に8年ぶり2冊目の新著を発売

連日にわたって宣伝させていただいておりますが、この本はまさに疑惑を追及する本となっており、かつ、これまでのN国党の反知性派カルトぶりをお伝えする1冊となっております。本が売れたら儲かるというのは当たり前の話としてありますが、それより本当に面白い1冊に仕上がったので、早く皆さんに読んでいただきたいという気持ちが強いです。しっかり文字の詰まった本に仕上がっていると思いますので、ぜひ楽しみにしていてください。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

僕に送り付けられている大量のパンフレットに関する内部告発の手紙を公開してから2年が経ち、いまだ「NHKと裁判してる党(主に被告で)」は活動中です。あれから選挙では87連敗となり、地方を含めて1議席も獲得できない政党になったものの、今年10月の衆院選で受け取れる政党交付金の金額を2億円台にまで引き上げることに成功。借金の額も増え続け、今年は8億1400万円を調達しました。これだけ民主主義の破壊活動を続けてきてなお存在する国政政党。来年もしっかりと追いかけてまいります。

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