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【選挙ウォッチャー】 NHKから国民を守る党・動向チェック(#216)。

今日から岡崎市議選が始まりますが、ここにNHKから国民を守る党の候補者が出てきます。僕は全国の選挙を見ていて、自民党、立憲民主党、日本維新の会、公明党、日本共産党、国民民主党、社民党、れいわ新選組と、さまざまな政党を見ていますが、基本的に「この政党は良い」とか「この政党は悪い」みたいな論じ方はしていません。右や左といったイデオロギーで良い悪いを判断するべきではないし、どの政党や政治家が良いのかは皆さんが判断するべきものであり、皆さんには少しでも良い判断をしていただきたいと思っていますが、最終的にどのような選択をしようと、それは皆さんの判断だと思っています。しかし、日本の政党で唯一、この政党だけは投票するべきではないと主張している政党があります。それが「NHKから国民を守る党」です。僕はNHKの受信料問題などは改めるべきだと考えますが、この政党だけは「犯罪者集団」だと言っても過言ではなく、NHKの受信料問題の解決には何一つ結びつかないばかりか、日本の政治や選挙を破壊し、社会に迷惑をかけ、税金を蝕むだけのウンコ政党だと思っています。僕はこれまで2年以上警鐘を鳴らし続け、最近、ようやく皆さんにその正体を知られるようになってきたのですが、その理由を皆さんにわかりやすく説明しております。


■ 記者証を持っていたら「記者」の証明なのか

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立花孝志は、NHK時代に「記者職をしていた」と断言しています。NHKで「記者」と言われるのは、いわゆる「報道局」に勤務し、かつ「取材センター」「ニュース制作センター」「報道番組センター」に所属する人たちということになります。あるいは、テレビ番組に携わるなら「放送部」に所属している可能性もあります。悲しい現実ですが、こうした部署に配属されるのは「大卒以上」と決まっており、「高卒」では配属させてもらえません。「学歴差別じゃないか!」と思うかもしれませんが、放送にはさまざまな一般常識が求められます。例えば、「この人は政治家の鑑だ」と書きたい時に、記者職をやるような人は「鑑」と書けるけれど、高卒は「鏡」と書いてしまう人も多いです。こうした間違いが頻繁に起こるようでは、いくら校正スタッフがいるとはいえ、身が持ちません。立花孝志は小1や小2で習う漢字すら間違えてしまう人です。こんな奴、もし奇跡的に記者をするようなことがあっても3日でクビです。しかし、立花孝志は「記者をしていた」と言い張って聞きません。立花孝志が自分を「記者だった」とする根拠は、東京運動記者クラブや東京相撲記者クラブの「記者証を持っていた」です。取材する際、テレビならディレクター以外にADやカメラマンが同行することもあるので、通常、こういった人たちにも記者証は発行されると思われ、記者証を持っているだけで「記者だった」と言うことはできないと思うのですが、念のため、東京相撲記者クラブを管轄する日本相撲協会に聞いてみました。

【日本相撲協会の回答】
記者証は、記者クラブの加盟社(ここで言うとNHK)が日本相撲協会に対して申請するもの。申請した人の肩書きが「記者職」なのか「AD」なのか「カメラマン」なのかを見て発行するという性質のものではない。記者証を発行できる人数が決まっており、加盟社の中で調整する話で、そもそも「記者職だから発行する」という仕組みにはなっていない。

やはり「記者証を持っている」ということを理由に「記者職だった」と言うことはできないことがわかりました。つまり、立花孝志は「自分で記者だったことを証明することができない人間」だということになります。そもそもNHKがどういう会社なのかを説明しなければなりませんが、NHKは、いわゆる「総合職」というものが存在しない会社です。「総合職」とは、いわゆる「総合的に何でもやる」という仕事です。例えば、入社したばかりの新人がいろいろな部署の仕事を経験し、その中で自分にピッタリの仕事を見つけて活躍していくことができ、理論上、入社してから自分の好きなことを仕事にできるということになりますが、大手企業で自分のやりたいことを仕事にできる人は一握りだと言えます。一方、NHKは「職種別採用」をしており、記者、放送管理、営業企画など、入社する時からあらかじめ職種が決まっていて、最初からその道のプロを目指していく採用スタイルになっています。このような「職種別採用」をしている会社も少なくはなく、パナソニック、サントリー、スクウェア・エニックス、日本電子、デンソー、三菱マテリアル、ソニー、花王、日産自動車など、皆さんが知っているメーカーもたくさんあります。NHKはその中の一つであり、立花孝志の言う「ある時は記者、ある時は経理、そしてまたある時は海老沢会長の秘書」というスーパーサラリーマン伝説・特命係長のようなことは、そもそも採用システムにおいて「あるはずがない」という話になります。NHKに勤めているわけでもない人間が、いちいちNHKがどのような人事システムを採用しているかなんて知るはずがないので、立花孝志の言うことを「そうなのかな」と思ってしまうかもしれませんが、与儀大介さんがツッコんでいたように、NHKの人事システムを知れば、局内試験の存在さえ知らず、さまざまな職種をまたいで担当していたという立花孝志の話には、まったく信憑性がないということは一目瞭然です。そもそも立花孝志は、「海老沢会長でさえ自分が首を縦に振らないとお金を動かすことができなかった」と発言していたことがありますが、高卒の庶務のオジサンが「会長」を超えるという話は、「前澤友作社長に剛力彩芽ちゃんを紹介し、みんなにお金を配らせている黒幕は俺」と言っているのに等しく、これを最も的確に表す言葉は間違いなく「頭がおかしい」です。


■ 功績とは裏腹に誰も立花孝志のことを知らない

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もし「業種別採用」をしているNHKで、高卒採用にもかかわらず、あまりの能力の高さゆえ、ある時は記者をして、ある時は経理をして、ある時は海老沢会長の秘書をするというスーパーサラリーマンがいたとするなら、NHKの中で伝説になっていても不思議ではありません。ところが、立花孝志のことを知る人間はほとんどいないし、NHK職員の多くが「あの人は庶務のはずだけど」と口を揃えています。ある時は「冬のソナタ」を買い付けて日本に空前の大ブームを巻き起こし、ある時は当選確実の報を打つための出口調査のシステムを開発し、ある時は海老沢会長の指示で巨額の裏金作りに奔走していた男。にもかかわらず、NHKで働く職員が立花孝志のことを知ったのは「NHKをぶっ壊す!」とホザき出し、毎日のようにクレームをつけてくるようになってからだという皮肉。これだけ仕事ができるのなら、局内で噂になっていてもおかしくないのに、NHK時代の立花孝志のことを知る人間はほとんどいないのです。立花孝志は「NHK時代の秘密をバラされたくないから、NHKから攻撃されている」と主張しますが、まったくスーパーサラリーマンとはかけ離れた現実の立花孝志が一体、どんな重大な秘密を持っているというのでしょうか。


■ 取材には「ディレクター枠で行っている」と発言

立花孝志の発言は、こうして一字一句残しておかなければなりません。その理由は、デタラメを暴くためです。立花孝志は、さまざまな取材に「ディレクター枠で行っていた」と読み取れる発言をしています。「ディレクターだった」ではなく、「ディレクター枠で行っていた」と言っていることがポイントです。立花孝志は、記者やディレクターだったわけではなく、「ディレクター枠」で取材現場に行っていただけです。つまり、立花孝志のロジックでは「NHKの記者と同行しているので、自分も記者と同等の仕事をしていた。だから、自分は記者職である」です。改めて、発言を見てみましょう。

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立花:俺は記者の仕事をしてたし、報道局に行く時はディレクター枠で行ってるから、そのことを知ってる人間と、その当時の人事の人が本当のことを言えば間違いなく本当だよ。

与儀:じゃあ、でも、僕は記者職ではないっていうことを言い続けますので、訴えてもらって、そこであの・・・

立花:あぁ、あの、ここで訴えても、だって、ただの、まあ、言い方悪いけど、頭の悪い子を訴えるっていうのはこれまたちょっと問題がある。

与儀:これで勝訴していただければ・・・

立花:いや、違う。俺、これ、説明してもわからへんのやったら、これはもうちょっと・・・。

「報道局に行く時はディレクター枠で行っている」というのが日本語として支離滅裂ですが、与儀大介さんの「だったら俺に裁判を起こしてこい」という発言には、「頭の悪い子を訴えるのは問題がある」ということで逃げています。立花孝志に言わせれば、僕も「頭の悪い子」だと思いますが、僕のことはしっかり訴えているので問題があることにはならないのでしょう。僕が賢いことを立花孝志が認めたということでしょうか。


■ 立花孝志にやっているのは悪口ではない

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立花:俺、やっぱり人の悪口を言う時には、ちだい君にも言ってたし、あの彼にも言ってるよ、みずにゃんにも言ってるけど、やっぱり人の悪口を言う時って、ちゃんとやっぱり悪口言う相手にはアテないといけない。

立花孝志は「悪口を言うならアテろ」と主張していますが、アテたらアテたで、今度はYouTubeで個人情報を公開するのが立花孝志のやり方です。電話をかけようものなら、すぐさま電話番号をYouTubeに公開されて、電話を解約しなければならなくなります。そうでなくても、立花孝志は日頃から動画で主張を展開しており、それらを確認するだけで作業は十分ですし、立花孝志の前には何度も現れているのに、立花孝志は「君の質問には答えない」の一点張りで、まともに答えたことはありません。だいたい、僕が立花孝志に対してやっていることは「悪口を言っている」のではなく、「政治家に対する批判」です。今もこうしてYouTubeを見ながら批判をしていますが、いちいち立花孝志に対して質問することなんかあるはずがありません。与儀大介さんの質問にさえ、まともに答えていないのですから。


■ 立花孝志は自分基準でしか物を考えられない

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光ファイバーの営業代理店を運営しているという与儀大介さんに、NHKに比べて光ファイバーの被害は少ないと主張する立花孝志。「オマエに光ファイバーの何がわかるんだよ!」という話ですが、専門外のくせに、与儀大介さんに噛みつき、強引に説き伏せようとするシーンも見られました。

立花:光ファイバーの営業行為で、誰か被害が、そんな大きな被害が出てますか? というところをちょっと考えて。

与儀:けっこう出てると思いますね。

立花:でも、それは少なくとも俺の所には来てないし、そんな被害を受ける人がいるかもしれないよ。

与儀:例えば、光ファイバーとかも、乗り換えとか、そのモデムを置いていると爆発するんで新しいものに取り換えましょうみたいな感じで、新しいモデムを置いてって、契約を二重にしたまま、二重払いにしたまま、営業代理店は帰っちゃったりとか、そういう・・・

立花:それは特定商取引法で引っ掛かるでしょう、そんな行為は。

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「光ファイバーの被害の訴えが少なくとも俺の所には来ていない」と主張する立花孝志。テメエは消費者センターではなく、NHKの受信料問題のコールセンターを開いているだけなので、テメエの所に光ファイバーの契約の相談電話をかける奴がいるわけないのです。にもかかわらず、「俺の所には来ていない」と言ってしまう立花孝志。こういうアホの主張に「立花さんの言う通りや!」と言ってしまうアホがいるから、立花孝志がカリスマみたいになってしまうのです。本当は、こういう小さなことにもいちいちツッコんでいかなければならないのです。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

パンフレットが大量にあるので、それを一つずつまとめていこうと思っているのですが、パンフレット以前に与儀大介さんと立花孝志のやり取りがクソすぎるので、なかなかパンフレットに進みません。現在、3時間49分08秒ある動画のうちの、31分23秒まで進んだところです。8本の集中連載が、この動画の解説だけで終わってしまうかもしれません。

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