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【選挙ウォッチャー】 御殿場市長選2021・分析レポート。

1月24日告示、1月31日投開票で、御殿場市長選が行われました。立候補したのは、ゴリゴリに自民党が中心になって応援している現職の若林洋平さんと、27歳で新人の鈴木祐太郎さんの2人です。若林洋平さんは現職ということもあり、自民・公明推薦であることから組織力と資金力は十分。まさに横綱相撲といった感じの選挙を展開しました。市民に推されている鈴木祐太郎さんは、地盤とする駒門周辺の皆さんに推されていたものの、力の差がありすぎて、なかなか厳しい戦いになっていたと思います。

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若林 洋平  49 現 実質的に自民・公明が応援
鈴木 祐太郎 27 新 市民が中心となっている

ポンコツの可能性もあると思っていた鈴木祐太郎さんですが、実際に会ってみたら、そこまでポンコツというわけではありませんでした。ただ、市民から「立ってくれ!」と声をかけられて立候補した面があるはずなのに、SNSの勢いでは若林洋平さんの方が優勢で、若いのにネット戦略がしっかり取られていないなど、お金をかけなくてもできる戦略が取られていませんでしたので、結論から言うと「気合いが足りなかった」ということになるのではないかと思います。


■ 御殿場でクラスターが発生していた

この選挙期間中、御殿場市では新型コロナウイルスのクラスターが発生していました。発生したのは2ヶ所で、陸上自衛隊板妻駐屯地と、フジ虎ノ門整形外科病院です。名前は「整形外科」となっていますが、市民の健康を守る大きな病院で、内科、呼吸器科、循環器科、消化器科、心療内科など、整形外科以外の部門もあります。クラスターが発生するような状況になると、多くの市長が「新型コロナウイルス対策に専念する」と言って、選挙運動を取りやめたりするのですが、若林洋平さんは選挙運動の自粛をせず、通常通りにアピールをしていました。前回が想像以上の接戦になったため、油断したくなかったのだと思います。


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