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【選挙ウォッチャー】 NHKから国民を守る党・動向チェック(#302)。

先日、日本維新の会のイソジン吉村先生が、フル勃起しながら「たった1日で領収書の必要ない100万円をもらえる文書通信交通費は、税金の無駄なんだ!」と発狂し、それに釣られた全国のイシンジャーたちが茶色い液体を口に入れながら「グァララウラララァァ!(そうだぁ!)」と言っていたので、世の中がだいぶワチャワチャしてしまいまして、「イソジン」のキャラクター(カバ)が逆さまになっていたんですけれども。

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本当に「たった1日でもらえる文書通信交通費100万円は無駄なのか」ということで、abema先生がよりによって立花孝志尊師に話を聞いてしまったために、これまた全国のネットニュース視聴者たちが脳味噌をアハつかせることになってしまいました。「立花さんがめっちゃまともなことを言っている!」ってなもので、中には「やっぱり立花さんは天才なんや!」と痛いレベルで脳味噌をアハつかせている人もいるので、「真正」「天才」だと思ってしまう時代は、終わりにしなければならないと思っています。言うなれば、渋谷のスクランブル交差点の真ん中でズボンを脱ぎ、思いっきりチンチンを見てもらうタイプの変態に、「めっちゃアート性高い!」と言っているようなものなので、「違います、モノホンの変態なだけなんです!」と教えてあげないといけないと思っています。


■ 現役の下着泥棒に防犯を学ぶabema

立花孝志や「NHKから国民を守る党」を最前線で観察し続け、もうかれこれ4年が経ちました。この間まで高校受験を頑張っていると言っていた中学3年生の子が「あの有名大学に入りました」と言ってくるぐらいに、僕はずっと立花孝志や「NHKから国民を守る党」を追いかけ、そして、数々の不正や疑惑を皆さんに報告し続けています。

まず、直近で指摘していることは「出資法違反の疑い」です。立花孝志は総額で10億円以上の借金をしていますが、そのお金の集め方には「出資法違反の疑い」があります。こういう指摘をすると、立花孝志がすぐ僕のことを訴えてきますが、この件に関しては、立花孝志本人が記者会見の中で認めていることなので、「出資法違反の疑いがある」という事実に変わりはありません。そして、彼らはお金を集めるにあたり、「文書通信交通費」を根拠に黒字になったという話をして投資を募っていました。僕はこの「黒字になった」とする話が怪しいことも、ちゃんと指摘しています。

まず第一に言えることは、立花孝志は「文書通信交通費なんていうショボいお金だけを見るのではなく、政党交付金も含めて改革するべきだ」などというabema用のコメントをしていますが、法の一線を越えてまで政党交付金を悪用しようとしているのが立花孝志なので、まるで現役の下着泥棒に防犯の解説をお願いしているようなものなのです。「1階のベランダに見えるように下着を干しておいたら、それはもう『取ってください』と言っているようなものではないですか!」です。この手の防犯に尽力してきた元刑事さんが言うんだったら説得力もありましょう。立花孝志は、つい数時間前に取って来たばっかりのホヤホヤのブラジャーを胸につけながら話しているのと同じです。「言っていることは、まともだぞ!」じゃないんです。


■ 自称「法律のプロ」による法律の解説

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立花孝志尊師は、大学の法学部を卒業したこともなければ、もちろん、弁護士の資格を持っているわけでもない、自称「法律のプロ」です。三度のメシより裁判が好きなので、10億円以上の借金をして、毎日のように裁判所に通っては、弁護士みたいに「裁判長!」と言いながら手を挙げるタイプのオジサンです。「隣の弁護士に任せておけよ!」と思うのですが、なんなら隣の弁護士よりも張り切って手を挙げており、誰より法律に詳しいと言いながら、現在、不正競争防止法違反、威力業務妨害、脅迫罪の3つの罪で「懲役2年6ヶ月、罰金30万円」を求刑され、来年1月20日の判決を待っている現在進行形の「刑事被告人」です。なので、本来の楽しみ方は「カピバラ法律事務所」のデタラメ珍解説を、エイヒレをつまみながら爆笑して見守るのが王道なのですが、立花孝志尊師のことをよく知らない人たちが多すぎるので、「立花さん、すげぇ!」になってしまいます。abemaに出演した時の一番の見せどころは、ここです。

「我々には、有権者にお金を配ってはいけないという法律がある。吉村府知事が大阪以外の人に配るのはOKだろうが、維新の会は全国政党だ。総務省にも確認したが、僕の調べた範囲では公職選挙法199条の3に違反することになってしまう。寄付していいのなら、僕たちだってやりますよ。そんなことで政治や政党を選ぶというのはやめていただきたい」

日本維新の会がやろうとしていることは、公選法第199条3の有権者買収にあたる可能性があり、そんなことが許されていいのなら、自分たちだって寄付をする。そんなことで政治や政党を選ぶというのは、やめていただきたい。めっちゃキリッとした感じで、すごく真っ当なことを言っているように感じるのです。しかし、立花孝志尊師というのは、番組の中でちゃんとオチをつけてくれるから、エイヒレが美味しくなっちゃうのです。尊師はこの番組の中でも、きっちりと「オマエが公選法を勉強しろよ!」という発言をしているのです。

「そして、最もでかいのが政党助成金で、90年代に導入されたもので、党によって実際の運用は異なるが、国民1人あたり250円くらい、議員1人につき400万円~500万円くらいが各党に配分されている。これだけで年間317億円だが、1月1日に所属していれば、途中で止めようがクビになろうが死のうが1年分がもらえる。ここはメディアの切り込みも少なすぎて、おそらく新人議員も知らない。だから歳費と文書交通費しか見えていないんだと思う。うちの党の場合、NHKとの裁判に負けた人にお金を出したり、選挙に莫大なお金を使ったりしているので特殊だが、自民党の議員さんに聞けば、やっぱり秘書さんなどの人件費が莫大だ」

だから、僕はずーっと言っているのです。現役の下着泥棒に防犯の解説をしてもらうなんて、どう考えても頭がイカれているのだと。「NHKと裁判してる党(主に被告で)」は、2年前の参院選では全国の比例区で議席を獲得しているし、先日の衆院選では11エリアある全国の比例ブロックすべてに候補者を擁立している政党です。わかりやすく太字にしていましたが、大切なことなので、何度でもリフレインさせてもらいましょう。

「うちの党の場合、NHKとの裁判に負けた人にお金を出したり」
「うちの党の場合、NHKとの裁判に負けた人にお金を出したり」
「うちの党の場合、NHKとの裁判に負けた人にお金を出したり」

「いいですか、お嬢さん。いくらオートロック付のマンションに住んでいると言っても、ベランダにはオートロックはついていないんですよ。下着が盗まれたと言いますけど、ひょっとして、ちょっと目立つ色の下着をベランダに干していませんでしたか。ダメですよ、派手な色の下着は、若い女性が着けているに違いないって、下着泥棒が一番狙うんですよ!」と、もっともらしい解説をしながら、ポケットから赤いTバックがはみ出ている!

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だから、解説させる人を一番間違えているのです。「正しいことを言っているんだから評価すべきだ」というのは、まったく違います。正しいことをしている人が正しいことを言っていれば、それは「正しい」ということになるでしょう。しかし、競馬の10レースで「チクショー!」と大きな声で叫んでいたオヤジに「メインレースは何が来ますかね?」と質問をして、長々と偉そうな解説を聞いてもしょうがないでしょう。「東京競馬場の2000mってのは、スタートがちょっとカーブになっててね」って、うるせぇよ!


■ 立花孝志に対する私怨だと思われている

僕はかれこれ4年近くにわたり、立花孝志と「NHKから国民を守る党」を最前線で見てまいりました。時には、ものすごい酷い仕打ちを受けたこともありましたが、意外にも、僕は立花孝志に対する感情は限りなく「無」なのです。恨んでもいなければ、妬んでもいません。なんなら、尊師がシャバから消えるようなことがあったら、時々、会いに行ってあげようかなぐらいに思っています。

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今、僕が一番悲しく思っていることは、僕に近い距離にいる人ですら、僕が立花孝志と感情的に戦っていると思っていたことです。僕が立花孝志のことを何か憎くて、立花孝志のやることなすこと全部批判しているわけではありません。口で言っていることと実際にやっていることが全然違うので、せっかくコツコツと警鐘を鳴らし続けているのに、また立花孝志にうっかり投資してしまうバカが生まれることを憂慮しているだけです。どのみち、立花孝志との楽しい時間はまもなく終了します。この後は、政治資金出資報告書が公表され、パンフレット事件の判決があって、3つの刑事事件の裁判があって、僕の本が発売されて、グランドフィナーレです。将棋で言うと、扇子を開いたり閉じたりしつつ、頭を突っつきながら脳味噌をグルグルさせるような時間帯はとっくに終わっていて、お茶をすすりながら、尊師がどこらへんで気づくのかをゆっくり見守っています。こんなにたくさんの根拠を出して立花孝志のやっていることがおかしいと皆さんにお知らせしているのに、ただ立花孝志が憎いだけの人だと思われていて、僕のことはちっとも信用してもらえず、立花孝志の言っていることは信じられるんだと思ったら、けっこうやる気がなくなってきました。


■ まもなく始まる「維新劇場」は客席から見る

ようやく「NHKから国民を守る党」という小さなウンコ劇場が終わりを迎えようとしている中、イソジン吉村、雨ガッパ松井、平パニ橋下、うんこ足立、音喜多スラップラー駿といった超豪華キャストで織りなされる巨大ウンコ劇場が始まりそうになっており、これがあまりに面白そうなので、今度という今度は客席から見守りたいと考えております。

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確かに、先日の衆院選で山本太郎さんは「山本太郎というミサイルを国会にぶち込んでください」と言っていましたけれども、「大石晃子という核弾頭があることを聞いてなかったんですけど!」という話で、しかも、いきなりとんでもない所に炸裂しているので、震えています。普通は、うんこ足立先生とか音喜多スラップラー駿先生とか、このあたりのザコキャラを叩き斬って「この女、つ、強えぇ!」みたいなことになるのですが、いきなりのラスボス。しかも、平熱でパニックになるラスボスが、「今回は特大ブーメランぶち当ててしまってごめんなさい(拝むポーズ)」なんていうコメントを受けてしまい、超絶大パニック! ちょっと待ってください、こんなに面白いんだったら、今からコンビニ行って、追加の酒を買ってきますってな具合になっています。せっかく面白いことになっているのに、abemaがバカ尊師に話を聞いちゃうから、別の問題が発生して、ちょっとややこしいことになってしまっています。何やってんだよ、abema先生よぉ! スタッフ無能かよ!

知らない人が多すぎるので、「NHKから国民を守る党」がどれくらいバカなのかを、まず皆さんにご認識いただきたい。言っておきますけど、普通ではなかなかお目にかかれない、本州でイリオモテヤマネコを見るぐらいのレベルであることを、ぜひ知っていただきたいです。

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血中の新型コロナウイルスを殺すには、亜塩素酸ナトリウム水溶液に、クエン酸水溶液を混ぜ、「混ぜるな危険」の毒ガスを発生させてから、ドールのリンゴ100%ジュースで割り、一気に飲み干せばいいでお馴染みの。これをマネしちゃったオバサンがゲロ吐きまくった末におなかが痛くなってしまい、深夜救急の病院に駆け込んだでお馴染みの。これが副党首で現職の柏市議会議員だという地獄の「NHKと裁判してる党(主に被告で)」の党代表に話を聞きに行っているabema先生。普通にヤバいだろっつーの!


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

どうせ文書通信交通費の問題や政党交付金の問題を聞くなら、共産党にでも聞けばいいのに、「NHKから国民を守る党」という反社会的カルト政党に話を聞くのは、あまりに認知が歪み過ぎていて、麻原彰晃を持ち上げていた時代の反省が何も生かされていません。税金の話を聞きに行くのに最も不適切な人間に話を聞いているんだということを、なぜメディアが気づかないのでしょうか。あと1週間ちょっと寝ていたら、令和2年度の政治資金収支報告書が公表されます。皆さんには、ぜひ「NHKから国民を守る党」の政治資金出資報告書をご覧いただきたい。日本維新の会も面白いことになっているかもしれませんが、それ以上に面白いことになっていることは間違いありません。僕が訴えていることを、1週間後になってようやく認識してもらえるのではないかと思っております。

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