【選挙ウォッチャー】中野区長選２０２２・分析レポート。

2022年5月26日 00:00

　５月１５日告示、５月２２日投票で、東京都の中野区長選が行われ、とっても香ばしい選挙になりました。現職は、４年前に「中野サンプラザ」の解体をストップすることを公約に掲げて立候補。多くの区民の気持ちを集めて当選したものの、わずか数ヶ月で公約を破棄。すぐさま解体を承認してしまう寝返りっぷりを見せ、「どないなっとんねん！」とツッコまずにはいられませんでした。「当時の裏切りには怒り心頭だ！」という人たちは、このたびの中野区長選では新人に期待を寄せるしかありませんが、なんと、中野区長選に立候補してきた元区議のオバサンは、超ヤバい奴だったのです。

酒井直人　５０　現　無所属（立憲・共産・都民Ｆなどが応援）
稲垣淳子　５１　新　無所属（ヘイト系ネトウヨ・Ｎ国が応援）

　現職の酒井直人区長は、立憲・共産・都民ファーストの会などが応援しており、いわゆる「リベラル系区長」です。しかし、対する新人の稲垣淳子さんは、ガッツリとしたヘイト系ネトウヨで、Ｎ国党の中野区議・竹村明広からも応援されていることが判明。百歩譲って「ネトウヨ」は許せても、「反社会的カルト集団」のＮ国党の区議から応援されている奴は、同じ周波数のヤバい奴です。どっぷりと頭がおかしいので、来年には中野区議選も控えていますが、稲垣淳子さんのカルトぶりについては、広く多くの方に知っていただきたいと思います。

■ 竹村明広に演説の出番なし

　今回の中野区長選に立候補した新人の稲垣淳子さんは、ヘイト系ネトウヨ議員の吉田康一郎やＮ国党の竹村明広に応援されているという、非常に香ばしい候補でした。
　Ｎ国党の竹村明広は、区議になるためにＮ国党の力を利用したものの、最近はＮ国党の衰退が著しく、２０２０年４月の志木市議選を最後に、２０２２年３月の市川市議補選でＮ国党員の佐直友樹の嫁・佐藤ゆきのが当選するまで「９２連敗」をするくらいに選挙で負けまくり。このままでは次の当選がないことぐらいは理解しているらしく、周囲に「次の選挙までに離党しようかと思っている」とこぼしていると漏れ伝わっています。
　しかし、基本的にＮ国信者になるくらいにはアホなので、きょうび、布マスクをしているくらいには非科学的な男です。本当はノーマスクで過ごしたいのだと思いますが、それはさすがにドン引かれるということで、ご覧のような奇抜な布マスクに仕上がっています。

　見た瞬間にイカれていることを認識できる圧倒的なビジュアルに仕上がっていますけれども、こんな状態にありながら、竹村明広はYouTubeで大々的に嫁を募集しており、以下のような条件を希望しておりました。

① 日本人（反日の国の人とは付き合えないから）
② 犯罪の多い街に住んでいない人（出身者は犯罪をしがちだから）
③ 中野区に来てくれる人（中野区を出ると無職になっちゃうから）
④ お金がなくても良い人（借金があるので、苦労をしてみたい人）
⑤ ３０代（子どもが欲しいという話を４０代の人にはできないから）
⑥ ２０２３年に無職になる可能性があることを許容してくれる人

　自虐ネタを披露するためにギャグで言っているのかと思いきや、真面目に募集しており、しかも、Ｎ国党員たちが「竹村さんはイケオジだから、すぐに見つかると思う」みたいなことをヌカしています。
　そもそも「Ｎ国党員である」という時点で、ほとんどの女性が逃げ出すと思いますが、よく婚活中の男性を物件に例えますが、もはや全国的にも有名な殺人事件が起こった末に幽霊が出ると評判になった事故物件ぐらいハードなヤツだと思います。
　もはやネトウヨ思想は一緒だけど、表に出してはいけない存在であることを稲垣淳子さんですら気づくレベルなので、竹村明広は出陣式には出席していたのに、名前を呼ばれることもなければ、演説をすることもなく、ただホゲホゲと立っていただけで終わりました。

　非常に面白いと思ったことは、カルトに近そうなゴリゴリのネトウヨさえも「Ｎ国党のアホを前に出すと票が減る」と思っていたということです。だから、せっかく応援に駆け付けているのに、演説もさせてもらえないし、紹介もしてもらえないのです。「時間の関係で名前のご紹介だけ」と言われても、肝心の名前すら呼んでもらえない。これが一般的なＮ国党に対する評価です。
　竹村明広に関して言えば、仮に無所属で立候補したところで、当選はできないでしょう。中野区の税金は無駄になりましたが、それもあと１年で終わると思います。