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【選挙ウォッチャー】 NHKから国民を守る党・動向チェック(#256)。

 この「N国マガジン」は、裁判にかかる諸経費を捻出するため、皆さんからのご支援も含んだ価格となっていて、10本で4450円だ。この値段に設定してからN国信者が買わなくなり、私を支援したい人たちだけの平和なコミュニティーが出来上がっている。ただ、やっぱり4450円は高い。それだけの価値が提供できているのかと考えた時に、見合っているのかどうかは分からない。
 ただ、先月の「N国マガジン」では、2つの裁判の訴状をお届けし、今月の「N国マガジン」では、さらにもう1つの裁判の訴状を公開することになった。前回の2つもなかなか面白い裁判であるが、今回の裁判もまた非常に面白い内容となっている。求められている損害賠償請求額は、225万7203円となっているのだが、その内訳は、なかなかインパクトのあるものに仕上がっている。
 これを見られるだけでも4450円の価値はあるだろうと思うので、今回の1月号に関しては、10本で十分に元が取れるだろうと判断し、このレポートも含め、あと4本で終了となる。次の価格も4450円にするかどうかは未定だが、1月18日には立花孝志の刑事裁判も控えており、今年はますますN国党から目が離せない。カルトは崩壊する時が一番面白いのである。


■ 今年最初の党幹部記者会見

 1月8日に「NHKから国民を守る党」の党幹部記者会見が行われた。今年は立花孝志の収監がほぼ間違いないため、公安がオウム真理教をチェックするように、しっかり監視していきたい。

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① 衆院・各比例ブロック11人を擁立する方針は変わらず。
② 今も自腹で供託金300万円を出してくれる候補者を募集中。
③ 衆院・北海道2区と参院・長野県の補欠選挙は供託金自腹候補者募集。
④ 衆院選の解散がズレたため、計画がすべて後ろ倒しになってしまった。
⑤ 場合によっては、再度、融資を募集する可能性がある。

 大変興味深いのは、今度の衆院選や、衆参補欠選挙に立候補する人たちには供託金を自腹で求めるにもかかわらず、衆院選の準備金として5億円以上集めていながら、「解散がなかったので計画が後ろ倒しになった」ということで、再度、融資を募集する可能性に言及していることである。
 いくら計画が後ろ倒しになっても、そもそも5億円の借金は「衆院選の準備資金」という名目だったはずだ。解散総選挙が行われなかったのなら、年末に利子を支払ったとしても、その多くが残っていなければ話の辻褄が合わない。これは明らかに衆院選の準備資金以外にお金を使ってしまったということに他ならないのだが、たった1年で5億円が溶けてなくなってしまうような政党のどこを信用すればいいのだろうか。
 そもそもNHKから国民を守る党は、「選挙にお金を使わないこと」をウリにしていたはずである。供託金が候補者の自腹であれば、党は一体、何にお金を使うのだろうか。

⑥ マネーロンダリングは、N国党からホリエモン新党に寄付し、ホリエモン新党からN国党に再度寄付することで、借金の返済に充てていく計画。

 NHKから国民を守る党の特徴は、これが合法的にできるものだと勝手に信じて、マネーロンダリングの方法を堂々と公言してしまうことにある。もし実際にできるものであったとしても、あと4年間、この方法でマネーロンダリングして返済しなければならないのに、明るみになってしまったら、こんな露骨なやり方は通用しなくなる。
 ワンセグしかり、カーナビしかり、居住実態を満たさない立候補しかりだが、世の中のデバッグをついて悪いことをするが、すべて埋められて終わる存在である。

⑦ このマネーロンダリングの方法は、自民党と国民民主党が使っている。
⑧ ホリエモン新党を来週中に「政治資金団体」に指定しようという計画。
⑨ 倉敷市議選、戸田市議選、前橋市議選の告示日に立花孝志が応援演説。
⑩ NHKの前田会長から年賀状来たので、返事を書く。
⑪ 略称「自民党」が認められなかったので国会賠償請求訴訟を起こす。
⑫ 再び名称を変更する計画で、略称は常に「NHK」にする予定。
⑬ 国民主権党の「コロナは風邪」という主張については評価している。
⑭ 平塚正幸が政治家として活動することも素晴らしい。評価している。
⑮ 平塚正幸がインターネットで勝手に顔を公開しているのは肖像権侵害。
⑯ 肖像権侵害は違法なので非難したい。(←どの口で言うとんねん!)
⑰ 政見放送はNHKのスタジオで撮る。企画を考えたりはしない。
⑱ 衆院選に関して正式に決まっているのは、広島3区の新藤加菜のみ。
⑲ 丸山穂高に足立康史の選挙区から出てほしいとリクエストしている。
⑳ 籠池泰典が衆院選に立候補するかどうかは微妙になっている。

 今回の記者会見における一番の収穫は、何と言っても、もう一度借金する可能性について言及していることである。いよいよ今月の支払いから危ういかもしれず、こうして新藤加菜が前フリをしているということは、近日中に追加の借金をする予定なのだろう。
 今度の衆院選では、かなり悲惨な結果に終わることが避けられないNHKから国民を守る党なので、全国11エリアの比例ブロックに候補者を擁立するとなった場合、もちろん供託金が返ってくることはなく、立花孝志は6600万円以上の上積みを見込んでいるかもしれないが、丸山穂高の落選は避けられないため、トータルでは「赤字」になる可能性が高い。それでも立花孝志に期待をして、百万円単位でお金を貸すというのであれば、もはや止める人はいないだろう。お金が返ってこなかったとしても、そんなものは自業自得でしかない。どうせN国信者の金である。お布施だと思って自由に投資をして、返ってこなかった時には笑ってあげればいいだけである。


■ 1月8日に届いているパンフレット

 連日、過去最多となる感染者数を記録し、これからしばらくの間、まったく取材ができなくなってしまうことを考えると、こうしたパンフレットをまとめる作業は、警察や裁判のための資料にもなり、なおかつ貴重な収入源になる。今までは迷惑でしかなかったパンフレットが、一転してコンテンツになるばかりか、犯人の「やらかし」が誘発されることになり、最近はメリットの方が大きくなっている。これで犯人が逮捕された時には、きっちりと損害賠償を求めることになるため、はっきり言って「養分」でしかない。ありがたくまとめさせていただくことにしよう。
 どの学校も冬休みが明け、1月8日頃から本格的に仕事が始まり、犯人がシコシコと年末年始に仕込んでいたパンフレットが届き始めた。量が多くなっているのだが、大学や専門学校については、ほとんど検証が必要なくなってきているので、一部は紹介だけに留める。

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パークホームズ柏タワーレジデンス
貴文名義。

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新潟医療福祉大学
貴洋名義。

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日本園芸協会
薬草ガーデン講座。

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江戸川学園おおたかの森専門学校
典子名義。

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びわこ学院大学・びわこ学院大学短期大学部
フールカッツェ名義。

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大阪河﨑リハビリテーション大学
フールカッツェ名義。

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スカイ総合ペット専門学校
マシロ名義。

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メイツ四条畷駅前
モデルルームお披露目会のお知らせ。

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盛岡ペットワールド専門学校
智花名義。

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鹿児島国際大学
のりこ名義。

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立志舎
智白名義。

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東京福祉大学
友宏名義。

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北陸大学
典子名義。

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光塩学園女子短期大学
智花名義。

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沖縄かりゆしビーチリゾート・オーシャンスパ
ウェディングサロンの申し込み。

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比治山大学
典子名義。

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織田きもの専門学校
麻白名義。

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四条畷学園大学
金正月名義。

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釧路短期大学
智花名義。

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大阪教育福祉専門学校
智白名義。

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日々輝学園高等学校
亮治名義。

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青森中央学院大学・青森中央学院大学大学院・青森中央短期大学
のりこ名義。

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西九州大学
のりこ名義。

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沖縄キリスト教学院大学・沖縄キリスト教短期大学
麻白名義。

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WILL学園
亮治名義。

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埼玉学園大学
麻白名義。

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飛鳥未来高等学校
亮治名義。

 いくつか気になるパンフレットはあるのだが、やはり1月9日のパンフレットをまとめた方が有効だと思われるため、1月8日に届いた27件のパンフレットについては、そのすべてで問い合わせを省略する。


■ N国党関係者から新たな裁判を起こされる

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 N国党の関係者から、また新たな裁判が起こされた。
 今回は簡易裁判所ではなく、地方裁判所で裁判を起こされており、期日が決定し、2月12日午後1時30分から第502号法廷ということになっており、2月5日までに答弁書を提出しなければならないということになっている。

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 この裁判の代理人は、ここまで来ると、NHKから国民を守る党のお抱え弁護士だと言っても過言ではないかもしれない。これまで久保田学や立花孝志の裁判を担当してきた松戸の弁護士である。
 そして、この裁判の請求額は225万7203円となっている。
 余談であるが、弁護士の費用は、損害賠償の請求額によって着手金が変わってくるため、約225万円が請求された今回の裁判にかかる着手金は、おそらく60万円前後になるのではないかと見ている。この他に裁判が終わった後の成功報酬が存在するため、総額で100万円ぐらいはかかると考えていいかもしれない。
 もちろん、今の私に裁判費用を捻出するだけのお金はない。ましてや緊急事態宣言が発令され、選挙の取材に行くことができないとなれば、経済的にますます厳しい状態にある。そこに来て、このような裁判を仕掛けてくるのだから、NHKから国民を守る党とその関係者たちというのは、反社会的な組織であると言わざるを得ない。

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 さて、この裁判における原告の要求は何なのか。
 この訴状に書いてある通りなので、ご紹介させていただきたい。

1.被告は、原告に対し、金220万7203円及びこれに対する対する令和元年12月23日から支払い済まで年5分の割合による金員を支払え。
2.被告は、別紙投稿記事目録に掲載されている記事の下線部分及び写真目録記載の写真を削除せよ。
3.被告は、原告に対し、別紙謝罪目録記載の謝罪広告を、被告が管理するサイト【選挙ウォッチャー】NHKから国民を守る党・動向チェックに掲載せよ。
4.訴訟費用は被告の負担とする。
との判決並びに第1項につき仮執行の宣言を求める。

 まず①については、220万7203円を支払えという話である。年5分ということなので、年利は5%と定めているので、220万7203円の金利5%は、11万0360円となり、ここからすったもんだの裁判が繰り広げられて、判決が今年12月頃に下された場合、2年かかっている計算になるので、22万0720円ということになる。ベラボウに高い。
 ②については、先日の仮処分の結果を受け、既に削除済である。
 ③については、オリジナルの謝罪広告なるものを訴状と一緒に送ってきているので、あとでご紹介させていただく。
 ④については、どの裁判でもだいたい原告が書くことである。
 という具合で、仮執行まで求めているが、求められるものは何でも求めようというスタンスのようである。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

 言うまでもないが、今の私に弁護士費用の着手金を支払うだけの能力はない。このわずか2ヶ月ほどの間に、弁護士費用の着手金だけで200万円も支払っている。先月の通帳をご覧いただこう。

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 これが弱小零細企業の通帳である。ご覧の通り、どうにか7万円をやりくりして、35万円の弁護士費用とドメイン費用を支払ったところ、貯金の残高がリアルに8311円になってしまった。
 この通帳を見ていただければ一目瞭然だが、今の私に60万円前後の弁護士費用を支払うだけの能力はない。これこそ立花孝志の狙いである「ちだいを破産させる」である。しかし、これらはすべてスラップ裁判以外のナニモノでもないと考えている。それぞれがクラウド的に裁判を起こしているにしても、呼び掛けているのは立花孝志であり、今回の裁判もN国党の関係者が起こしているものである。
 こうなってしまった以上は仕方がないので、改めてクラウドファンディングを募集することになる。当初の予定では取材にかかる経費を募集しようと考えていたが、やはり裁判費用を捻出するための募集をせざるを得ないと考える。1月18日の裁判期日までには募集したいと考えているので、読者の皆さんにも改めてご協力いただきたい。

いつもサポートをいただき、ありがとうございます。サポートいただいたお金は、衆院選の取材の赤字分の補填に使わせていただきます。