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【選挙ウォッチャー】 NHKから国民を守る党・動向チェック(#374)。

 今日はクリスマスイブだそうで、世のカップルたちは、オードブルやチキン、ケーキを食べ、パーティーを楽しみ、そして、「聖なる夜」にして「性なる夜」をお過ごしになられるわけですが、今日も順調にブサイクに生きている僕たちには全然関係ないわけでございます。
 しかし、ブサイクに生きている僕たちも「クリスマスパーティー」ぐらいは楽しみたい。そこで、今日と明日の2日間は、クリスマススペシャルということで、「オリーブの木」「つばさの党」の話を無料でお届けいたします。ぜひ坂本龍一先生の素敵なピアノをBGMにお読みください。
 メリークソシマス、ミスター・クロカワ!


■ 事の経緯について「おさらい」

「オリーブの木」の政治資金収支報告書より

 2019年の参院選には「オリーブの木」という政治団体が、全国に候補者を擁立し、議席獲得を目指していました。当時は「れいわ新選組」「NHKから国民を守る党」が議席を伸ばし、「オリーブの木」は議席を取れませんでした。
 なぜ2019年の参院選で「オリーブの木」が選挙を戦えたのか。それは黒川敦彦が「オリーブの木」に1億円を貸していたからなのですが、その1億円の原資は資産家Aさんからの借金だったことが裁判の記録から明らかになり、判決では黒川敦彦が資産家Aさんに1億円の借金を返済しなければならないことになっています。
 黒川敦彦は、とある大金持ちから1億円を借り、そのお金をオリーブの木に突っ込み、壮大なセンズリをこき、選挙資金などでお金を溶かし、議席も取れず、その後、この金主とモメて裁判沙汰になり、「お金を返せ」と言われることを想定し、お金を母親名義の会社に流れるようにしたあげくに、自分に一切の資産がないことを装い、トンズラこいていたことが明らかになりました。返済すべき借金からランナウェイしているのは、他でもない黒川敦彦だったというわけです。
 衝撃的なのは、ここからです。なんと、社会活動団体「荻津組」に音声データのタレコミがあり、そこでは黒川敦彦や外山麻貴がこの1億円の借金について語っていたのですが、その音声の書き起こしがコチラになります。なお、これらは「荻津組」によるスクープです。この問題を数ヶ月前からコツコツと追いかけていた「荻津組」だから入手できたものであり、今回、僕はそれに乗っかって記事を書いているだけです。黒川敦彦の問題に取り組んできた者として、このスクープにはとても感謝しております。

黒川「1億円の裁判は、最終的には、えー、自己破産っていう形になるんだよね。自己破産じゃなくて、俺がね、個人でね、党は何も関係ないの。いや、結局、向こうから最後、あの、破産申し立てが入るっていうから、それにそって粛々とやって1億の借金はなくなります。まあ、もう1年以上前からさ、その想定でうちの顧問弁護士も入れてさ、ずっと動いて、全部ディフェンスしてるので、差し押さえは不可能ですね。借金はね、もう貸したもん負けなの。で、貸したらね、なんか本当にもうそれは信じてね、仲良くやるしかないのよ。それでね、なんか貸した後にね、あーだこーだ言ってもね、貸した方が損するから。それはもう担保取らずに貸した時点でさ、それ、事業への出資なわけなんだから、成功報酬なわけだよ。レバレッジ債だよ。債権不良債権になっただけでしょ。べつにたった1億じゃん。世界のGDP1京円だよ。1億だよ。大丈夫。べつに相手だって何も困らないんだから。1000億ぐらい持ってる人なんだからさ」

外山「相手にとっては全然、はした金、はした金なんだよ」

黒川「3万円、3万円。貸した3万円が帰って来ないみたいな」

外山「なのに、1億円ぐらいでガタガタ言ってるのもおかしいんだよ、あの人。腐るほどお金ある人なんだから」

黒川「でさ、こっちもさ、なんか対応すればさ、べつに別のシナリオもあるけどさ、面倒臭いじゃん、そんな奴と1億円でやってるのも。じゃあ、べつにさ、自己破産したからって何かがさ、なくなるわけでもなく、法治国家だからさ」

外山「1億円の借金背負ってるのに、ね、クソみたいなもんだよって言ってるのも、あれだけど」

黒川「本当にそう思ってる。たった1億じゃん。ガタガタ言うなよ。こっちは世の中に良いことをやってるんだから。で、約束した通りにやってるんだから。俺が約束を破ってるんだったら俺がダメだと思うよ。俺はあの、出世払いで1億貸してくださいとしか言ってないから。貸してくれてたんだからさ。で、べつに今も政権取る活動やってるわけじゃん。なんならプラスで貸してくれよって思うよ」

外山「向こうの人も、だから、はじめは出世払いでいいって言ってたんだけど、だんだん話を変えてきた。やっぱり」

黒川「やっぱメンヘラ?」

外山「手数料、年利4%で返せとか、はじめはそんなこと言ってなかったのに、だんだん言うこと変えてきた。そもそも向こうの人の想定が甘かった。参議院選に出て勝てると思ってたの、その人が。で、勝てるから返せるだろうと思って貸したんだけど、負けて、なんだよってなったみたい。でも、そもそもそんなの普通に選挙をわかってたら、そんな勝てるっていうのは、もちろん、期待してくれてたんだから、それはいいと思うんだけど、その選挙わかってる人だったら、べつにそんなの勝てるって思うはずないっていうか、選挙を知らないから、そういうふうに勝手に期待して、勝手に勝つだろう、こいつは見込みあると思って1億円貸して、出世払いだ。でも、すぐに返ってくるだろうと思って貸したけど、負けたから惜しくなっちゃった。それで言うことを変えてきたわけ。で、はじめは無利子で出世払いでっていうことで貸したのに、あの、すぐ返せだの、年利4%取るだの、いろいろと言い方を変えてきたわけ。だから裁判になっちゃったの」

黒川「いや、でも、向こうも、ちゃんと、向こうが謝ってきたら俺も喋ってやってもいいよ。俺もなんか金があるからと言って、上から目線で言ってすみませんでしたって言ってきたら、こちらもすみませんでしたってなる、なるけどさ、べつにこっち約束破ってないんだからさ、それはもうあと、そこまで話がこじれるんだったら、もう弁護士通してくださいって言うしかないよねっていう。だから、こっちは何も悪くない」

外山「こっちは出世払いで、政権取ったら返すつもりだし」

黒川「政権取ったら返せんじゃん。取るしさ。約束の理念は、こっちは履行してるから、悪いけど。それは言われても困るよね、あんたも成長してくださいって言うしかないよね」

外山「想定違い」

黒川「スポンサーの責任。オーナーの責任っていうのはあるわけだから」

外山「自分が勝手に勝つと思ってて」

黒川「まあ、貸してくれたのはね、それはまあ、良い方だからさ」

外山「でも、本当に、本当に腐るほどお金がある人なのよ。なんか、アメリカだとかに、膨大な別荘地とか、ものすごいもう、島ごと買ってるような人で。日本人。もうお金、う、う、だから何って言うの。そんなの1億円なんて税金対策で、べつに数億円ぐらい、べつにあの、こっちのお小遣いの月3万円ぐらいの感覚なんだよ。1億円、1億円っつってるけど、その人にとっての1億円はね。だって、何百億という豪邸を何個も持ってるんだから。アメリカとかに、こっちにニューヨークにこっち、こっちにも家があるみたいな人なんだから。だって、会えるって言ったその次の日に即金で1億円もだよ」

黒川「口座に振り込まれた」

外山「口座に振り込まれた。会った次の日に1億円口座振り込み。だからそれぐらいの、その人にとっては『はした金』なんだよ」

黒川「大丈夫大丈夫、全然大丈夫」

外山「全然大丈夫な1億円なの」

黒川「誰も困らない。お金っていうのは借りたもん勝ちなんだよ。だけど、それを開き直れるかっていうことなんだよ。開き直るにはコツがあるんだよ。本当に悪いことやってる奴はダメだよ。だって、俺にその1億円を彼が持ってるより有効に使ったんだから、地球上にとってはプラスじゃん」

外山「そう思ってるから」

黒川「本当に思ってるから。そうだよ、約束通り使ったんだから、正々堂々と戦って、今も政権取りに行く」

外山「いや、そういう話だったら、それは何にも心配がないよ、これは」

黒川「だって、こっちだってさ、法律上大丈夫なように戦ってるんだから。だって、俺も借りる時にそこまで想定して、まあ、大丈夫だと思って借りてるんだからさ、借りたもん勝ちなんだって。財産持ってなかったらさ、借りたら勝ちじゃん」

 人間として、これほど最低のクズ野郎がいたでしょうか。
 だいたい「選挙のために1億円を貸してくれ」と言う時に、「選挙のことをわかっていれば、議席なんか取れるはずありません」とプレゼンするでしょうか。どうせ黒川敦彦のことだから、「政権を取る」などと荒唐無稽なことを言っていたのでしょう。
 そもそも1億円というのは、定量的な数字です。お金持ちでも、貧乏人でも、1億円は1億円です。100円でも1万円でも「お金を借りたら返さなければならない」というのは当然なので、お金を稼げないというのなら、今すぐベーリング海に行ってカニを獲ってくるべきです。こんな開き直りが許されるはずがありません。金返せ!
 黒川敦彦のところに、サンタさんじゃなくて、闇金ウシジマくんが来たらいいのになぁ! ガーツー先生のところみたいに!


■ 「CIAと戦う男」黒川敦彦の言い訳

荒唐無稽な言い訳動画を配信していた黒川敦彦(引用元リンク

 今、絶賛炎上中の黒川敦彦が、さっそく言い訳動画を出しました。
 2019年の参院選の直前、「オリーブの木」に貸していた1億円は、資産家のAさんから借りたもので、その1億円の返済をめぐって裁判を起こされ、東京地裁で「1億円を返しなさい」という判決が下っています。
 ところが、黒川敦彦と外山麻貴の生々しい音声が流出し、1億円の返済を免れるために顧問弁護士と相談し、資金を移動。黒川敦彦の資産をなくすために、党と母親名義の合同会社にお金を移し、黒川敦彦本人はいつもお金がないという状態になっています。

「国会議席を得たら返済する」は、かなりの無理筋である(引用元リンク

 黒川敦彦は、国会の議席を得たら返済すると言い出していますが、こんな無理筋なロジックがあったでしょうか。「長澤まさみちゃんと結婚できたら真面目に生活する」と言っているようなものです。「その前から真面目に生活しろよ!」という話ですし、「その前から借金を返せ!」です。

返済が滞っている理由を「条件面」とした黒川敦彦(引用元リンク

 アホの黒川敦彦は、返済が滞っているのは「条件面で合意が取れていないから」だと言っていますが、既に東京地裁で判決が出ていて、条件が確定しています。「テメエが1億円を返さなければならない」で終わりです。なので、条件もクソもありゃしませんので、「とっとと金返せ!」ということになります。本来は、裁判で確定する前からお金を返すべきですが。

見えない敵と戦い始めているアホの黒川敦彦(引用元リンク

 なんと、黒川敦彦は「1億円を貸した方も回収できないリスクがあるかもしれないが、自分はCIAと戦っているので命の危険がある」という、すこぶる頭のおかしなことを言い出しました。
 そもそも日本人にすら鼻で笑われている存在なのに、CIAがテメエみたいな頭のイカれた人間の命を狙うほど警戒するわけがない。百歩譲って、CIAが黒川敦彦を調べたとして、この動画を見た時点で「撤収」です。「電通を超える会社を作ろうとして『立花孝志ひとり放送局』を作った」という伝説の尊師・立花孝志と同じで、言っていることがメチャクチャなんですけど、こんな奴らに脳味噌をアハつかされて、「政権を取ってくれ!」と言ってしまうアホのN国信者がそれなりにいる日本は、知性の限界を迎えています。
 えぇ、そういうことで言えば、僕もスカウトの目に留まっていておかしくないはずなのですが、今年もプロ野球の「ドラフト会議」で指名をされませんでした。何か大きな力が働いているのでしょうか。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

黒川あつひこ後援会の動きは「荻津組」が追及を続けている(引用元リンク

 黒川敦彦としては、この動画を出したことで、すべての説明責任を果たしたつもりかもしれませんが、まったく説明できておりません。あんまりにもお金を雑に管理し過ぎていて、整合性の取れていないところがたくさんあるからです。
 なので、これからも黒川敦彦を見つけ次第、「いつになったら借金を返すんだ!」ということを追及しますし、政治資金収支報告書の不備についても厳しく追及してまいる所存でございます。おい、黒川! テメエはランナウェイするんじゃねぇぞ! メリークソシマス!

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