見出し画像

【選挙ウォッチャー】 NHKから国民を守る党・動向チェック(#299)。

先日、衆院選が行われまして、多くの人がどの政党に投票したらいいのかを考えることになりました。そして、公平性の観点からスタジオに呼ばざるを得なくなり、反社会的カルト集団である「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」の尊師・立花孝志が党首討論に出演。意外とまともっぽいことを言っている立花孝志の様子を見て、「ただのアホじゃなかったのか!」と投票してしまった人が、なんと、全国に約1.4%もいました。僕がこれだけ「N党は反社ですよ!」とお知らせしてきたにもかかわらず、情報が届かない人がたくさんいるのだと思いますが、百歩譲って、「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反に」に投票してしまったことまでは仕方がないとして、うっかり興味を持ち、うっかり投資をしてしまうような人たちが現れてしまうと、あなたが財産を失ってしまう可能性があるので、僕も本の執筆で忙しいのですが、新たな被害者が出る前に、立花孝志の解説動画がどれくらいデタラメなのかを速報で検証したいと思います。


■ NHKと裁判してる党は黒字になっていない

画像1

11月2日の夜、立花孝志は「NHK党の経営状況について、予定通り黒字になりました」という動画をアップしました。しかし、今回の衆院選で増えたと思われる政党助成金の金額を計算しましたが、まったく黒字になっていませんでしたので、まず立花孝志のデタラメ動画の検証をしなければなりません。立花孝志は冒頭、このように発言して、検証してきそうな人を牽制してきました。

「頭のおかしなね、レベルの低い、計算もできない人は、そんな金、どうやって返すんだとかって、あの、まあね、言うんですけど、ちゃんと説明しますから、よくよくゆっくり聞いてください」

しかし、頭のおかしな、レベルの低い、計算もできない人は、他でもない立花孝志なのです。立花孝志がちゃんと説明すると言って、コメント欄で大量のバカが騙されていますが、こちらもちゃんと説明しますので、最後までよく聞いてください。

画像2

まず、立花孝志は今回の衆院選で、各比例ブロックで80万票、各小選挙区で15万票を獲得したので、ざっくり各比例ブロックで月500万円、小選挙区で月100万円、月600万円の政党助成金が上積みされるとしています。そして、2019年の参院選でもらうことができた政党助成金は、月に約1200万円だとしています。また、浜田聡の文書交通滞在費が毎月100万円、議員立法費が65万円が党に入金されるといい、そうなってくると浜田聡は議員として仕事をするためにどこにも行かないし、誰とも連絡をしないということになりますが、何はともあれ、これが月165万円の収入になっているといいます。つまり、参議院で得た政党助成金の1200万円と浜田聡が入金する165万円で、党の収入は月1365万円。一方、支出を見てみると、立花孝志のギャラが月に240万円だそうですが、これを含むコールセンターの維持費などの固定費が900万円、借金の利息の支払いとして用意しなければならないのが150万円、N国党の地方議員たちが持っている支部に支払わなければならないのが470万円。これらの支出の合計が1520万円で、収入が1365万円だったので、毎月135万円の赤字になっていたというのが立花孝志の計算です。

画像3

しかし、これには最も大切なお金が計算に入っていません。それは3億6000万円あるという借金の「元金を返済するためのお金」です。立花孝志は金利の支払いを書いていますが、そもそも元金を返していかなければならないことが抜けています。借金の返済期限は2025年12月なので、3億6000万円を4年1ヶ月(49カ月)で割ると、734万6938円となってしまい、現在のランニングコスト(1520万円)に734万円を足さなければなりませんので、本当の支出は月2254万円ということになってしまいます。元本返済の積み立ての時期を遅らせれば遅らせるほど、積み立てなければならない1ヶ月あたりの金額は大きくなるため、1ヶ月あたりの金額を低く抑えるためには、もうこの段階から積み立てておかなければなりません。後ろに倒せば倒すほど、1ヶ月あたりの積立額が1000万円を超えることになり、仮に年間1億円の黒字になっても足りなくなります。

画像4

今回の衆院選で、「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」に入ってくる政党助成金の上積み額が1票あたり6.2円で計算すると、月換算で587万3446円(年換算で7048万1352円)となります。ところがどっこい、立花孝志は「諸派党構想」で、供託金を用意した候補には、男性の場合で4円、女性の場合で6円をキックバックするとしていますので、もし全員が自腹で供託金を用意していたとすると、候補者に支払わなければならない金額が月換算で462万2748円(年換算にすると5547万2976円)となってしまい、党の実入りは月換算で125万0698円(年換算で1500万8376円)となります。

画像5

今回の衆院選で「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」は、すべての小選挙区、すべての比例ブロックで供託金が没収されていますので、没収された供託金の総額は1億2300万円。このうち5100万円は「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」の負担だったと言いますので、どこの選挙区を負担していたのかによって金額が変わるのですが、ざっくり半分はキックバックのお金を払わなくて済むとすると、諸派党構想で供託金を用意してくれた人たちに払わなければならない金額は231万円ほどということになろうかと思います。手数料の125万円と党が負担したためにキックバックしなくて済む231万円を合わせると356万円。これが今回、「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」の上積みに成功した金額であると言えるのではないでしょうか。ただし、没収された供託金5100万円をペイしなければならないことを考えると、実は約1年10ヶ月にわたって実質0円。ざっくり向こう2年は「諸派党構想」にお金を払ったアホからいただく手数料の125万円が上積みされるだけだと言っても過言ではございません。そうすると、毎月135万円の赤字に、毎月125万円の上積みということになりますので、元金を減らすためのお金を計算に入れなくても、あと1年10ヶ月は「10万円の赤字が続く」ということになります。もっとも、来年10月には地方議員が作る各支部に入れる月250万円ほどのお金が必要がなくなるというので、3億6000万円の元本返済を一旦忘れれば黒字ということになるかもしれませんが、まだまだ1年近くは経営状況は変わらないということになります。そして、ここからが尊師・立花孝志の真骨頂です。「自称・法律のプロ」にして3つの刑事事件に問われているぐらいのアホである立花孝志は、動画で堂々とこんなことを言っています。

画像6

「今、借金がですね、僕個人が4000万残ってます。で、党の方が3億6000万で4億残ってます。で、年間1億円の黒字が出るので、このお金をその借金をさせてくれた人に返金していくってことになります。で、もちろんね、政党助成金っていうのは借金の返済に使われないっていう法律があるんですけども、これはあの、法律自体がそういうふうになってるんですけども、一旦、えっと、どっちだったっけな、政治資金団体か。資金管理団体か何かそこにこう一旦移して戻せば、これ、借金の返済に充てれるってな、充てれるんですよ、これ。だから、そこについては僕、YouTubeでこれでハッキリ言ってるので、ホリエモン新党というのが、うちの資金管理団体っていうので、資金管理団体だったかな。たぶん資金管理団体で合ってます。ここに対して、一旦お金を寄付をして、で、ホリエモン新党からまたNHK党に寄付をしてもらうと、これでなんと借金の返済に充てれるっていう。本当にザル法なんですよね」

こんなに頭の悪い奴を見たことがありません。立花孝志は、「政党助成金をホリエモン新党に寄付をして、ホリエモン新党からN裁党に再び寄付をすることで借金を返す」と動画でハッキリと断言してしまったので、まさにこの瞬間に、ホリエモン新党から寄付されたお金は「N裁党の政党助成金」ということになりました。相変わらず、自分から証拠を残すタイプです。こんなことを動画で堂々と宣言してしまったら、当局から「ホリエモン新党から寄付されているお金というのは、結局、政党助成金ですよね?」と聞かれた時に「違います」とは言えなくなってしまい、「じゃあ、借金の返済に充てられません」と言われた時に反論ができなくなります。ザルはオマエの頭やねん! ただ銀行に手数料を払って、お金を2回移動させるだけじゃねぇか!

画像7

もうハッキリと「ホリエモン新党から寄付されるお金は政党助成金だ」と断言する証拠の動画を残してしまいましたので、この方法でマネーロンダリングすることはできなくなってしまいました。だいたい、この方法でマネーロンダリングするためには、ホリエモン新党の口座に政党助成金としてN裁党にバックする以上の金額が入っていなければ、「これはN裁党の政党助成金ですよね?」と聞かれた時に「バカ言っちゃ困りますよ、こっちのお金から寄付しただけですよ!」とは言えなくなるので、少なくともホリエモン新党の口座に4億円以上入っていなければならず、そもそもホリエモン新党の口座に4億円以上あるんだったら、こんなに一生懸命マネーロンダリングの方法を考えず、そのお金で返済したらよろしいのとちゃうんかいということになるので、はっきり言って、尊師・立花孝志は既に詰んでいるのです。もう立花孝志に残された選択肢は、かねてから構想している餃子屋かレモネード屋をやって初年度から億単位の利益を上げるぐらいしかございません。頑張れ、尊師! 破産するなよ!


■ 立花孝志にお金を貸してはいけません

画像8

立花孝志のアホアホ動画は30分以上あるのですが、動画の最後で、こんなことを言っていました。参考までに、「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」は、2020年4月の志木市議選で無投票当選をして以来、今日の今日まで一度も当選できず、「85連敗」しています。

「まあ、あの、いずれにしても、私は選挙のプロでありますので、こういう運営に関しては、私の言うことを信じられない人は、どうぞ私にお金を貸さないでください」

きょうび、ろくすっぽ選挙に勝てず、85連敗するような無能は「NHKと裁判してる党」ぐらいしかありませんので、これで「選挙のプロ」を自称している奴を誰が信用するんだという話になり、絶対にお金を貸してはならないとなるはずなのですが、アホは気づきません。せっかく自分で「黒字になった」と報告する動画をアップしているのに、また借金をしたら赤字に戻っちゃうでしょうが! なのに、立花孝志とかいうバカは、こんなことを言っています。

「で、もし、これを見て、まあ、もう、NHK党にお金を貸してあげてもいい、貸してあげたいっていうか、5%、利息5%で、えー、お借りしておりますので、もう2年ほどですね、借金の募集をしてなかったんですが、わざわざここまでYouTubeをご覧いただいた方に関しては、あの、お金、全然借り、借りてもいいって変ですけど、まあ、十分返金する余裕があるので、もし『あぁ、年利5%もくれるんだったら貸してもいいよ』っていう人がいれば、私の携帯にお電話をいただければ説明をさせていただきます。あの、お借り、あの、50万とかそのへんの額を借りても仕方がないので、最低でも100万円以上。おー、じゃないと、ちょっと事務処理、事務処理が大変なので、100万円以上で利息5%くれるんだったら貸してもいいよっていう方がいらっしゃるんであれば、全然お借りしたいと思ってます」

口座の残高が3000万円ぐらいしかないので資金があるに越したことはないとか、若干お金がないことに対する不安があると言いながら、「借りてあげてもいいよ、100万円以上なら」という強気の発言をする尊師・立花孝志。そもそもお金を貸してもらう人の態度じゃありません。本人も無理に借りたいわけではないとおっしゃっているので、貸す必要はないでしょう。というか、そもそも返済能力がありませんので、絶対にお金を貸してはいけません。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

画像9

立花孝志は資本金が100万円の会社と資本金が5億円の会社だったら、借金で構成されていても資本金の多い会社の方が信用できるとホザいていましたが、それは間違いです。どんなに資本金が多くても、ゲロを吐くほど財政状況が悪くて明日にも潰れそうな会社と、資本金が少なくて無借金経営の黒字会社だったら、黒字会社の方が信用できるに決まっています。僕の会社は資本金が少なく、けっして儲かっているとは言い難いですが、無借金で財務状況がそこまで悪くはありませんので、少しくらいなら銀行からお金を借りられます。しかし、立花孝志は信用がないので銀行からお金を借りられません。きょうび、ギリシャの国債の5年利回りが1%を下回る時代に、億単位のお金を5%で借りた話をしているのです。まずは「金利のパーセンテージが信用である」ということにも気づいていただきたいものです。こんな尊師のアホアホ投資話にはバカしか騙されないと思うのですが、世の中にはバカがたくさんいます。皆さん、本当にくれぐれもお気をつけください。立花孝志にお金を貸してはいけません。そんなことなら、どこかの国債でも買っておいた方が圧倒的にマシです。

いつもサポートをいただき、ありがとうございます。サポートいただいたお金は、衆院選の取材の赤字分の補填に使わせていただきます。