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【選挙ウォッチャー】 八潮市長選2021・分析レポート。

8月29日告示、9月5日投開票で、埼玉県の八潮市長選が行われました。同日に行われた八潮市議選がカオスすぎて、市長選が霞んで見えてしまいますが、まずは八潮市長選をお届けしたいと思います。八潮市長選と八潮市議選は2日にわたって取材をしましたが、市長選に立候補している候補に会うことはできませんでしたので、ポスターだけの紹介になってしまいます。なので、市議選の一部で解説したいと思います。

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大山 忍  64 現 3期目を目指す
郡司 伶子 77 新 共産推薦

現職の大山忍さんは、埼玉県議時代は自民党に所属していましたが、自民党の推薦を受けた元市議の大久保龍雄さんを破っての当選となったため、政党から支持されているわけではない市長です。一方、郡司伶子さんは共産党が推薦する候補なのですが、御年77歳。明らかに市議選の票を伸ばすために立てられたカカシという感じで、選挙をやる前から結果が決まっているような選挙だと言わざるを得ません。


■ ワクチンが「余る」という計算になっている

実は今、全世界的に新型コロナウイルスのワクチンを打ちまくっており、全世界の人々にワクチンを打つとなると、それだけワクチンを製造・供給しなければならないので、世界中の製薬工場でワクチンを作っています。どこもかしこも急いで打たなければならないということで、どこもかしこもフル稼働で生産しまくった結果、なんと、日本・アメリカ・イギリスなどワクチン戦略を取っているところが3回目のブースター接種をしたとしても、年末までに12億回分のワクチンが「余る」と計算されています。つまり、ワクチンを買って打てる国ではワクチンが余り、ワクチンを買えな国々ではワクチンが不足しているという現象が起こっています。次の総理大臣になる可能性が非常に高い河野太郎ワクチン担当大臣は、「ワクチン接種のスケジュールを前倒しできた」とドヤ顔していましたが、それもそのはずで、日本をはじめとする先進国では「余るほどワクチンがある」という状態にあるため、ワクチンが届かない国を差し置いて、まずはワクチンをがめれば、日本国民にしっかり行き渡るという話です。一旦、自分たちが助かれば、他の国の人はどうでもいいの精神で、とにかく日本のことだけを考えると、ワクチンは余っているので、日本はこれからどんどんワクチン接種が進みます。おそらく11月末までに希望するすべての人に打ち終わるという目標を達成するのは可能だと思われ、ひとまずワクチン接種を済ませることができれば、自民党への信頼は回復するだろうと見ているのではないかと思います。ワクチンを打ちたいのに打てない人たちの不満というのも、自民党の得票数に影響したと思いますので、これらを解消することが、ひとまず自民党の第一目標ということになるでしょう。しかし、これは自民党が能力を発揮したというよりも、製薬会社が最大の利益を確保するために頑張った結果、余るほどワクチンを作ってしまった結果によるものなので、河野太郎ワクチン担当大臣のお手柄ではありません。これだけは覚えておかないと、うっかり脳味噌をアハつかせてしまう可能性があるということだけはお伝えしておきたいと思います。


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