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【選挙ウォッチャー】 参院補選2021・山口県選挙区レポート。

10月7日告示、10月24日投開票で、参院補選が行われました。これは今度の衆院選で、山口3区から林芳正さんが立候補するにあたり、辞職をしたために行われます。自民党が開けた穴は自民党が埋めるということで、ここには参議院の比例区から立候補していた北村経夫さんがスライドしてくることになりました。北村経夫さんは山口県出身で、産経新聞で外務省記者クラブ、野党記者クラブ、自民党記者クラブなどのキャップを歴任した後、政治部長・論説委員、編集長、九州・山口本部長などを経て、2013年から自民党の参議院議員になっていました。デビューが遅かったので、年齢の割には新人の部類に入る政治家なのですが、このたび満場一致で山口県選挙区の参院補選に立候補することに決まりました。

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北村 経夫   66 現 自民公認・公明推薦
河合 喜代   61 新 共産公認・社民支持
へずま りゅう 30 新 NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で

迷惑系YouTuber・へずまりゅうが参戦したことで、めちゃくちゃ変な選挙になってしまったのですが、この選挙は実質的に「自民vs共産」で、選挙をやる前から結果が決まっているような選挙になってしまいました。安倍晋三が君臨する山口県は「自民王国」であり、無投票当選を避けるために立候補しているようなもので、ほぼ勝負はついているのです。そんなわけで、わざわざ見に行くほどの選挙ではなかったかもしれないのですが、N国党のウンコを最前線で見つめている僕としては、この選挙に行かないわけにはいきませんでした。


■ へずまりゅう候補の主張

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この男については、特に語ることは何もないかもしれません。スーパーで会計前に魚の切り身を食べ、お縄になりました。「すぐにお金を払ったのに窃盗罪なんておかしい」という人もいるのですが、どうしてそんなことをやったのかと言ったら、単純にYouTubeの再生回数を上げるためで、そこは窃盗罪に問われても仕方がないという話になります。しかし、それ以上に罪深いのは咳が酷く、新型コロナウイルスに感染しているかもしれないという自覚がありながら、山口県の飲食店を歩き、たまたま食事をしていた人に感染させたり、警察官に感染させたりと、場合によっては命が失われかねないレベルの迷惑行為を繰り返していたことです。現在は懲役1年6ヶ月、保護観察付きの執行猶予4年という判決が言い渡されて控訴中です。控訴をしていることも太々しいですが、それよりも厚顔無恥なのは、このたび「NHKと裁判してる党」の立花孝志に誘われ、参院補選に立候補していることです。へずまりゅうは、山口県民に謝罪行脚をすれば、自分の知名度からして当選できると思っているようですが、そんなことはありません。本来なら精神科医の指導のもと、人生を見つめ直し、迷惑系YouTuberから卒業しなければならないにもかかわらず、彼を再び迷惑系YouTuberの道に誘った立花孝志は、へずまりゅうの人生なんて何も考えていません。相変わらず「悪名は無名に勝る」という価値観のもと、話題になれば票が取れると思っているようで、へずまりゅうを利用しています。へずまりゅう自身も、自分に声をかけてくれたのが嬉しかったようで、自分の選挙と謝罪行脚を放り出して、途中から立花孝志の選挙を応援しに東京に行っていました。

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謝罪行脚をすると言いながら、その政見放送は反省の色がまったく見えないもので、北朝鮮の将軍様のソックリさんを連れて選挙を戦い、冒頭から手話通訳の女性にカラむイカれぶりです。手話通訳の女性が本当にドン引きしていたわけではないので、事前の打ち合わせができていたのでしょうけど、これで参議院議員になりたいと言っているのですから、相当に頭がイカれていることは間違いないし、どれだけ政治をナメているのかという話です。あまりに政治を真剣に考える人がいなくなり、この国の衰退が止まりません。衰退しているから、こんな候補が出てきたのか、こんな候補が出てくるから衰退しているのかは知りませんが、いずれにしても、日本が斜陽国家になっている象徴とも言える候補者ではないかと思います。まさにこの画面と同じように、日本は初期の北朝鮮に近づいているのだと思います。今は多くの日本人が「そんなことあるはずない!」と否定するでしょうが、下手すると30年後ぐらいには日本より北朝鮮の方が良い国になっている可能性だってあるくらいなのです。いや、今のままだと20年でそうなってしまうかもしれません。

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今回の参院補選で落選したら引退すると表明していましたが、その数日後にはTwitterを再開しており、YouTubeではチャンネルを持てないので、Googleを訴えるとしていて、現在はフィールドをTikTokに変えています。いずれにしても、ネットの世界であれこれ発信したい存在であり、このあたりの収益が行き詰まると、途端に生活が安定しなくなってしまいます。渋谷のハロウィーンでは意味もなくボコボコにされたり、殺害予告を受けたり、いろいろと大変なことになっていますが、せめて保護観察処分付きの執行猶予がついている間だけでも更生を目指して静かに暮らすぐらいのことを頑張っていただきたいものです。こういう男を、その先の衆院選で多くの票を取り、政党交付金をもらうための道具に使っていた立花孝志は地獄に落ちるべきだと思います。


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