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【選挙ウォッチャー】 BTSやファンにヘイト野郎どもが嫌がらせをしている件。

今は松戸市議選の真っ最中で、13日はKダブシャインさんと三宅洋平さんがDELI議員の応援にやってくるということで、僕は両アーティストのファンなので、駅前で1曲披露するというなら、ぜひ見てみたいということで、昼の2時過ぎからスタンバイしていたのですが、東京ドームでネトウヨが暴れているという情報を聞きつけ、泣く泣く東京ドームに駆けつけることになりました。先日、BTSがネトウヨにカラまれて大変だという記事をお届けしたばっかりですが、これはもう完全に「迷惑」でしかないため、いかに酷いことになっているのかを皆さんにお伝えしたいと思います。

BTSのファンは、女子高生や女子大生など若い女の子が多いです。そんなところに、いい歳こいたネトウヨのオジサンがトラメガを持って「抗議」という建前の「ヘイトスピーチ」をかましているわけです。女の子たちは「なんでそんな酷いことするのよ!」と思うに違いありませんが、トラブルになってしまうのを避けるため、ただただ罵詈雑言のシャワーを浴びるのみ。こんなに可哀想なことはありません。これは抗議ではなく、単なる「嫌がらせの領域」に入っているということを、しっかりお伝えしたいと思います。

■ 東京ドームにやってきたネトウヨとハイエナ的なマスコミ

いまやマスコミにとって、BTSは「おいしい」ものになってしまいました。本当はこれぐらいの勢いで政治の不正を追いかけてほしいのに、政治よりも韓流アーティストが悪者として扱われる様をお届けする方が「面白い」という感覚なのです。なので、マスコミのメンタルは「正義」の皮をかぶったネトウヨと同じです。本当だったら「こんな酷いことになっているから、日本人の民度を高めよう」という話になるはずですが、一緒になって民度を落とし、「あの原爆のTシャツは物議を醸しますよね!ウッヒッヒッ!」とか言っているのです。どいつもこいつもキモいったらありゃしません。

本当に問題にするべきは、「抗議」という名の「建前上の正義」を握りしめ、正義があれば何をしても許されると思っているネトウヨです。彼らは「右翼団体」ということになっていますが、本物の右翼ではありません。保守でも愛国でもなく、よくよく考えてみれば何が問題なのかも分からないような問題を針小棒大に語り、さも大問題かのように見せ、騒ぎになるのを喜んでいるだけの卑しい奴らなのです。いい歳こいた大人が、ただアーティストのことを好きなだけの高校生や大学生といった未成年の女の子たちに対し、まったく大人げのないパワハラを見せつけているわけです。どう考えても怖いし、どう考えても嫌がらせでしかありませんが、彼らは自分たちが「正義」を握っているから何をしても良いと思っているのです。当然、何をしてもいいわけではないし、少しくらいマナーやモラルはないのかという話です。抗議をするなら、レコード会社や芸能プロダクションに連絡を取るのが先だろうと思うのですが、コンサート会場でわざわざヘイトをぶち撒けるのは、本当は抗議がしたいのではなく、ヘイトがしたいからです。こんなに酷い話はありません。

■ 「ヘイト」と「政党」が結びついている問題

僕は「選挙ウォッチャー」です。本当だったら韓国のアーティストがネトウヨにカラまれていても、僕にはあまり関係のない話です。最初の記事にも書いたように、僕はべつにBTSのファンではないし、芸能ライターでもないので、本当だったらあまり接点はないはずなのです。しかし、どうして僕がこの問題を記事にするのかと言うと、この抗議活動という名の嫌がらせを計画していたのが「日本第一党」という政党だとされているからです。今のところ、地方議会も含めて日本第一党が獲得している議席は確認できていません。でも、こうして「BTS」に抗議をすることも政治活動の一環であるため、こういうヘイトを支持するネトウヨを集め、着実に地ならしをしているのです。ちなみに、日本第一党の党員ではありませんが、推薦という形で、葛飾区議会では鈴木信行という人が議員に当選しています。葛飾区議会はそれ以外にも社会的に問題があるのではないかと考えられる議員が誕生していますので、とても憂慮される事態になっています。街の人たちは、これが単なる嫌がらせだと思っているかもしれませんが、これが「政治活動」という側面を持っていることには、あまり気付いてもらえません。これは「政党」が仕掛けているものであり、こういうヘイトをやる人たちが政治家としての椅子を狙っているというわけです。それもこれも皆さんが政治や選挙に無関心なばっかりに、誰も知らないところで着実に勢力を伸ばしているというわけです。

■ ヘイトおじさんたちの目的

まったく迷惑なことに、彼らの目的は「嫌がらせ」です。もし本当に抗議したいなら、まず芸能プロダクションやらレコード会社に抗議をするべきですが、そういうものをすっ飛ばし、わざわざコンサート会場にやってきて、ファンに向かって罵詈雑言を投げつけているのですから、完全にやり方を間違えています。実は、彼らは矢沢永吉のコンサートで同じような抗議ができるかと言ったら怖い人ばっかりなのでできません。若い女の子ばっかりのコンサートだから、逆ギレされてシメられるようなこともないだろうとナメているのです。平日昼間の開演前からそそくさと旗を用意し、車に詰め込み、わざわざ東京ドームまでやって来るのですから、きょうびそこらへんの高校生より暇です。いい歳こいて暇を持て余し、生産性がないどころか、生産性を減らそうという活動をしておられるのですから、社会にも適合できていません。単純に自分がイケてないからこんなことになっているのですが、どうして自分がお金持ちで女の子にモテモテの生活ができないのだろうと考えた時に「この国の政治が悪いんじゃないか」と考え、政治団体を作り、べつにお金が儲かるわけでもなければ女の子にモテるわけでもない、どちらかと言えば女の子たちにキモがられる行動をして、それでも正義のために何かをしたつもりになって自己満足なのです。「自分のやっていることをちっとも理解してくれないのは、どいつもこいつも韓流アーティストなんぞにうつつを抜かす低俗な女だからだ!」と自分に言い聞かせるようにトラメガで訴えているのですが、そんなもの韓流アーティストを好きなわけでもない一般ピープルから見ても理解できないので、若い女の子たちに理解してもらおうなんて余計に無理です。どうして自分の人生がうまく行かないのかを考えた時に、すべては「オマエが痛いから」の一言なのに、政治が悪いんじゃないかと考えるようになって、政治団体を作ろうとするのです。ところが残念ながら、この国は今、入管法を改正し、どんどん奴隷のように働いてくれる外国人労働者を求めるような国になってしまいました。仕事のできない日本人より、仕事ができて低賃金の外国人の方が重宝されるような世の中になっているわけなのですが、こうなれば平日の昼間から暇を持て余しているオジサンたちにはますますお鉢が回ってこないのです。だから、余計に外国人が嫌いになるという悪循環です。「僕がもらえるはずのお金を外国人がもらっているじゃないか!」と言い始め、「外国人の生活保護を認めない」とか「外国人にはもっと課税するべき」とか、外国人にお金を使うことを極端に嫌うのです。しかし、アホだから気付かないのかもしれませんが、仮に外国人の生活保護を止め、外国人の消費税を100%にしたとしても、オマエに金が回ることは「ない」です。この国はどんどん新自由主義になって貧富の差が拡大しているので、非正規雇用で食いつなぎ、暇を持て余して東京ドームに来ている奴はもっと貧乏になるだけです。もしBTSが日本に来なくなったところで、抗議をしているヘイト野郎の皆さんに何かメリットがあるのかと言ったら、何もありません。「原爆で亡くなった人たちをどう思っているんだ!」とか言っていますが、それでいて彼らはその原爆を落とした犯人である米軍のために辺野古基地を作ることには賛成なのですから、まったく筋が通っていません。

どうやら開演前にヘイト野郎がやってきて「抗議活動」という名の嫌がらせをしていたようですが、現れたのがごく少数だったため、警戒中の警察官にたしなめられ、開演する頃にはいなくなってしまったようです。彼らは「韓国のアーティストだから非難しているのではなく、原爆を喜ぶTシャツを着ていたからだ」と主張していましたが、そもそも原爆を喜ぶTシャツではないので、事実誤認しながらフルスイングでぶっ叩こうとしているのです。新幹線の乗るべき号車を間違えながら大きな声で「その3Aの席は俺の席だ、どけ!」と言っているようなものなので、「他人様に文句を言う前にテメエのチケットを確認しろや、クソが!」で終了です。ネトウヨ御用達のネットメディア「Buzz Plus News」では、「ユニセフの事務所に原爆の看板を持ち込んで問題視された」というフェイクニュースが配信される始末で、情弱のネトウヨがそれを信じて「BTSがまた問題行動をしてる!」と吠え出す始末です。この人たちは何をやってもダメな人たちなのです。

■ 特に大きな混乱はなかった

BTSのファンのことを「Army」と呼ぶそうですが、ネトウヨが必死こいて「Army」を悪者にしようとして、まるでマナーが悪いかのような動画を上げたりしていますが、明らかにヘイトとしか言いようのない抗議活動に巻き込まれながらも、未成年のファンまで大人の対応を見せ、大きなトラブルもなく終わりました。周辺を警察官や警備員が巡回していたこともあろうかと思いますが、ただでも忙しい警察を出動させているのですから、どれだけ迷惑をかけているんだという話です。何はともあれ、ケガをさせられることもなく無事にコンサートが終わったのが何よりです。今日は大阪でコンサートがあるそうですが、「Army」の皆さんにはくれぐれもお気を付けいただきたいと思います。

■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

いくら「意味を分からずに着ていた」と言っても、彼らはプロなんだから、高いプロ意識を持って、プライベートで着るTシャツのデザインにも気を遣うべきであるという人たちがいます。日本に来る時に着ていたわけではないし、全世界で活躍するようになったからって、いちいち日本に合わせて着るものを気をつけるなんて非現実的な話をしていると思いますが、こんな話を堂々と言ってのける大人が多すぎることに驚きます。理想論ではそうでしょうけど、そんなものを守るのはなかなかできたものではありません。もちろん、こんな騒ぎになってしまったのだから今後は気をつけるのでしょうけど、どうしてこんなに騒いでいるのかが全然わかりません。意図的に誰かを傷つけるために着ていたというなら話は変わってくるでしょうけど、うっかり不注意で着ていたものに、どれだけ文句をつけるつもりでしょうか。「ナチスのマークがデザインされた帽子を被っていた」と大騒ぎしていますが、欅坂46のナチス騒動の時にはこんなに騒がなかった人たちが、なぜこんなに騒いでいるのか、意味がわかりません。むしろ、あの時に「ナチスぐらいでガタガタ言うな!」と言っていた人たちが、今回、わざわざナチスで騒いでいるのです。ナチスが大好きな麻生太郎副大臣にも文句を言ってくれないと整合性が取れません。どうしてこんなに平気な顔でヘイトができる世の中になってしまったのか。アカデミズムの世界にいらっしゃる先生方も含め、どうしたらヘイトがなくなるのかを考え、僕たちは行動していかなければなりません。僕たちがやらなければならないことは、アーティストに原爆がデザインされたTシャツを着るなと抗議する以上に、こうした卑しいヘイトを撲滅することにあるのではないでしょうか。あとからいろんなこじつけをしてBTSを非難している人たちがいますが、「デマでもいいから叩く」という姿勢になっていることを見れば、これが正当な抗議ではないことは一目瞭然です。アーティストに高いプロ意識を持つように求めるなら、僕たちもまた「高い人権意識」を持たなければならないのではないでしょうか。BTSは本人も事務所も謝罪しましたが、ネトウヨが謝るのを見たことはありません。[了]

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