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【選挙ウォッチャー】 NHKから国民を守る党・動向チェック(#286)。

 先日、女優の本田翼さんが年下のイケメン研修医と高級マンションで巣ごもり愛を育んでいるという話が「フライデー」された。私もいつかは本田翼さんのような可愛い女優さんと「フライデー」されたいものであるが、実は私も2年ほど前に「フライデー」されたことがある。

 立花孝志らによる嫌がらせは今も続いており、立花孝志から仕掛けられたスラップ裁判は9件に及び、これまで裁判のために費やしたお金は300万円を超える。まだ着手金を支払っただけの裁判が5件もあるため、少なくとも弁護士さんに200万円ほどの支払いが追加で見込まれている。
 しかし、こうした犠牲の甲斐もあって、「NHKから国民を守る党」は完全な「オワコン政党」となった。先日はとうとう4度目となる党名変更を発表し、政党名を「嵐」にすると言い出した。政治や選挙を荒らしているという意味ではその名の通りだが、ジャニーズの国民的アイドル「嵐」から名前を取り、「嵐」のファンが投票することも狙っているという。なので、尊師である立花孝志のことは「リーダー」、党員や候補者は「メンバー」と呼ぶそうである。

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 しかし、立花孝志リーダーがプロデュースする「嵐」のメンバーは、こんな感じである。しかも、タチの悪いことに左上の男性は流山市議の「大野クン」である。そもそも、こんな気持ち悪いオッサンらを「嵐のメンバー」などと呼んだところで、本当に「嵐」のファンの女性たちは投票してくれるのだろうか。
 野菜を食べて偉い「ギョーザエモン」こと堀江貴文の政治塾で講演した際に、堀江貴文から「政党名は大事だ」と言われたせいで、「ピコーン!」とひらめいてしまい、政党名を「嵐」にしたのだが、もう「炎上狙いの天才的な発想だ」などと言う人もいなくなってしまった。既に多くの人が気づいていることだが、立花孝志は計算で炎上させているのではなく、モノホンのバカだからストレートに燃えているだけなのである。
 そもそもジャニーズのタレントに「メンバー」がつくのは、何か不祥事をやらかした時だけだ。稲垣メンバーにしろ、山口メンバーにしろ、何か良からぬ時だけに使われる呼称なのだ。その点で言えば、宇都宮市議の遠藤メンバー(写真右下)は「亜塩素酸ナトリウム水溶液にクエン酸水溶液を混ぜて飲めば、血液が活性化されて新型コロナウイルスをやっつけられる」と説明する動画を出し、マネをしたババァが深夜に病院送りになるという不祥事を起こし、議会で謝罪をしている。まさに「遠藤メンバー」である。
 なにしろ、尊師で「リーダー」の立花孝志は、新型コロナウイルスに感染し、ちっとも病状が改善せず、血中酸素飽和度が落ちて肺炎になっている可能性があったため、YouTubeで号泣。11日間も病院のお世話になっておきながら、退院するや「コロナはただの風邪」だと主張している男である。バカなのに風邪を引いている時点で、コロナがただの風邪でないことを証明しているのだが、政党名を「嵐」に変えたところで政党支持率が2%を超えるようなことはないだろう。どんな名前だろうと、立花孝志がやっている時点でただの「迷惑系YouTuber」の集団でしかないからだ。


■ 100日後に辞める東京都議会議員

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 かつて「100日後に死ぬワニ」という物語が流行したが、こちらは「100日後に辞める東京都議会議員」だという。葛飾区から立候補した「議席減らします党」の黒瀬信明は、当選しても100日間で議員を辞職し、「議席を減らす」という。
 こういう話を聞かされると、立花孝志と同じ周波数のバカが脳味噌を揺らしながら、「画期的なアイディアだ!」と言ってしまうのだが、実は、「NHKをぶっ壊す!」と言って集金人をいじめて喜ぶぐらい、何一つ根本的な解決になっていない。もし本当に議席を減らしたいなら、東京都議会で議席を減らすための条例を通さなければならず、議会の過半数の賛成を得るための高い交渉力が求められる。たかが100日程度で条例を可決まで持っていけるはずはなく、100日後にバカが1人辞めて終わるだけである。それで小池百合子都知事が辞職するようなことにでもなれば、すぐさま補欠選挙が行われて議席が復活する。バカの話に脳味噌を揺さぶられてはいけないのである。
 だいたい、本当に議員を減らしたいというのであれば、今も全国に残っているクソの役にも立たない税金の無駄遣いでしかないN国党の地方議員どもを辞職させるべきである。こいつらが全員で辞めれば、年間数億円という税金の無駄が節約できる。ついでに、参議院議員の浜田聡が辞め、繰り上がりも辞退すれば、年間1億6000万円ばかりの政党交付金も無駄にならずに済むため、今すぐに辞めればいいだけの話である。
 しかし、立花孝志は絶対にしない。なぜなら、議員定数が多くて税金が無駄になっているという話は、あくまでウケるから言っているだけで、本当は税金が無駄になることなんて何とも思っていないのである。偉そうにお金の話をして「政治家たるもの、お金の話ができないとおかしい」と言っているが、本当に税金の無駄遣いを心配する人は、まず「ネット選挙株式会社」のようなポスター代で利鞘を得るようなフロント企業を作って、「選挙をやればやるほど儲かる」なんて発言はしないのである。恥を知れ!

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 なお、立花孝志は「議席を減らします党」から立候補する黒瀬信明に対して、原則として4800万円を支払うことに合意する文書を締結しているようだ。当選しなかった場合や100日以内に辞職した場合には免除されるそうだが、そもそもどうして立花孝志に4800万円を支払う義務を負っているのかがさっぱりわからない。立花孝志プロデュースのアホアホ政党から立候補するだけで、いきなり無条件に4800万円を支払う義務を負い、辞職しなかったら4800万円を支払わなければならない。もはやNHKの受信料が霞んで見えるほどのブラック契約である。立花孝志の中では画期的な発明なのだろうが、ただでも立花孝志のアホアホ政党から立候補しただけで壮絶な黒歴史である上に、4800万円という金銭的負担まで負う。それでも立候補したい人間なんて、よほど脳味噌が沸いている人間だろう。
 ただ、まさに東京都議選の投票日当日に告示される三郷市議選には「議席を減らします党」から日高千穂という女性が立候補してくるという。立花孝志に説得されてのことらしいが、どうやらこの女性は議員になりたいのではなく、立花孝志に尽くしたいようだ。世の中にはいろんな人がいるものである。


■ 東京都議選で全敗すると「44連敗」となる

 2019年までは破竹の勢いで当選しまくっていた「NHKから国民を守る党」だが、頭のイカれた言動を繰り返した結果、反社会的カルト集団であることがバレてしまい、2020年4月の志木市議選で古谷孝が無投票当選して以来、今日まで一度も選挙に勝てておらず、6月20日の魚沼市議選で大桃聰が落選、船橋市議補選で5人が落選し、「38連敗」となった。
 今回の東京都議選には、N国党の関係者が6人も立候補しており、全員が落選すると「44連敗」となる。これでも昔は、そんな立花孝志を「選挙の天才」などと崇めたものである。改めて、あなたの住む街にN国党が混ざっていないかをチェックしていただきたい。

練馬区:松田美樹(社会進出を応援する党)
練馬区:須沢秀人(わくちん党)
豊島区:井出恵介(ジャックケイパー党)
大田区:片岡将志(こころのやまい党)
葛飾区:黒瀬信明(議席を減らします党)
葛飾区:根本良輔(つばさの党[諸派党構想連携])

 東京都議選というのは、自民党や公明党に所属している現職でさえ一筋縄ではいかないため、NHKから国民を守る党、改め、「嵐」のメンバーが当選できる可能性は、本田翼さんの彼氏をゲームでこてんぱんにやっつけ、あまりの強さに本田翼さんが私に惚れ、彼氏を乗り換えるぐらいの確率だ。数字で表すなら「0%」である。
 しかし、いくら当選する確率が0%だからって、こんな奴らに投票してはいけない。というのも、供託金没収ラインを超えてしまうと、彼らは原価を限りなく抑えたポスターを「ネット選挙株式会社」というN国党のフロント企業を通じて、公費で賄われる最大のお金を請求し、私腹を肥やしてしまうからである。もれなく全員を「供託金没収」に追い込まれなければならないのである。なにも、こんなバカな集団に1票を入れなくたって、もう少しマシな投票先があるはずだ。しっかり自分の頭で考えて、少しでも良いと思う人に投票していただきたい。


■ 立花孝志に影響されたバカにも要注意である

 実は、尊師である立花孝志は、たくさんのバカに多大なる影響を与えている。「コロナはただの風邪」と主張している平塚正幸が元N国党員であることは知られているが、千葉県知事選に立候補した顔面白塗りピエロ男の河合悠祐も、立花孝志に影響されたことを公言している一人である。

葛飾区:河合悠祐(愛の力党)
杉並区:中根淳(国民主権党)
中野区:沢口祐司(実質的に「つばさの党」が支援)
大田区:溝口晃一(実質的に「つばさの党」が支援)
八王子市:押越清悦(実質的に「つばさの党」が支援)

 河合悠祐については、千葉県知事選への立候補を表明した頃、立花孝志の影響を強く受けすぎていて、平塚正幸を追いかけ回すなどの過激な行動が目立ったが、今は他人に迷惑をかけるような行為は少なくなった印象だ。
 一方、「国民主権党」の平塚正幸や中根淳は、相変わらず、いろいろな所で迷惑をかけ続けている。そもそもインド株が蔓延しつつある中で、「コロナはただの風邪」を主張しているので、毎日がノーマスク。トラブルも多いため、警察が対応することも多いのだが、その警察に対しても挑発的な態度を繰り返している。こちらはポスター代の公的負担を利用してお金を稼ぐようなことはしていないのだが、お金が返ってくれば「国民主権党」の資金になり、あちこちに「コロナはただの風邪」などと書いた巨大な広告を出してくる可能性があるので、なるべく供託金没収に追い込みたい。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

 今回の東京都議選は、はっきり言って、NHKから国民を守る党や「つばさの党」などの諸派党構想に参加している面々が話題になることは、ほとんどなかった。コロナ禍の東京五輪強行開催という非常に大きなテーマがあるにもかかわらず、ほとんど都民の関心が得られなかった選挙でもあるが、それにしてもN国の作戦は何一つ話題になっていない。実際、立花孝志が行う選挙活動のスケジュールを紹介する動画は、6000回ほどしか再生されておらず、もはや立花孝志に会いたいという人もいなくなってしまった。黒川敦彦の動画も同様で、根本良輔の選挙に関する動画は3000回から5000回ほどの再生に留まり、8月22日の横浜市長選に立候補を表明している陰謀論者・藤村晃子との「出ていけファーウェイ」の動画が1万5000回も再生されているところから比べると、まったく話題になっていないと言ってもいい。ファーウェイを批判する動画は、いわゆる嫌中系のネトウヨがフル勃起で見るものであり、選挙に関心があるというより、ただ中国をディスることでネトウヨのチンチンを気持ち良くさせているに過ぎない。
 今回は、後藤輝樹や河合悠祐も話題になっておらず、メディアで取り上げられることもなくなり、顔面白塗りピエロ男が話題になることもなく、今年11月の葛飾区議選へのステップにもなっていない。「嵐の党」に改名したことを報じるメディアもほとんどなく、何をやっても完全に無視されるようになってしまった。立花孝志に対する関心は、もはや刑事裁判ぐらいしかなく、不正競争防止法違反、威力業務妨害、脅迫罪の3つの罪に問われている立花孝志の裁判が、いつになったら判決に至るのかということが密かに話題になる程度である。どうやら今のスケジュールを見る限り、立花孝志のお願いを認め、まったく関係ない松田美樹や元NHK集金人である斉藤忠行の証言をさせてあげていることから見ても、どうやら10月の衆院選が終わった頃に判決が言い渡される見込みだ。言うても国政政党なので、選挙に影響を与えないように配慮されているように見える。なので、それまでの3ヶ月は何をしても炎上することさえなさそうである。





















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